2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社は通期予想の修正を行っておらず、本第1四半期は会社予想との整合性に変更なし(上方/下方修正は無)。ただし営業利益は前年同期比で大幅増(上振れ要素)、経常利益・当期純利益は前年同期を下回る。
- 業績の方向性: 売上高は前年同期比減少(減収)、営業利益は増加(増益)、経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益は減少(減益)。分類:増収減益ではなく「減収増益(営業段階)・減収減益(経常/純利益)」の混在。
- 注目すべき変化: 商事部門と海外事業がセグメント利益を押し上げ、特に商事部門の利益は前年同期比で大幅改善。これにより営業利益は+284.9%(36百万円)と大幅増。ただし前年の営業外での為替差益(約73.6百万円)が今期は発生せず、経常利益は△52.4%(65.5百万円)に減少。
- 今後の見通し: 会社は2026年3月期通期業績予想(売上49,000百万円、営業利益510百万円)を据え置き。第1四半期の進捗は売上で約24.8%(通期比)、営業利益で約7.3%(通期比)に留まり、営業利益の通期達成には中下期での改善が必要。
- 投資家への示唆: 営業ベースではコスト管理や一部商品のスプレッド改善で改善傾向がみられるが、為替影響や原材料価格の変動が経常利益に大きく影響しうる。中長期では主要顧客である自動車業界の動向と原材料コストの推移が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: モリテック スチール株式会社
- 主要事業分野: 鉄鋼商社(特殊帯鋼・普通鋼等の販売)、焼入鋼帯製造、鈑金加工品製造販売、海外生産・販売
- 代表者名: 代表取締役社長 門 高司
- URL: https://www.molitec.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月8日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明資料の有無: 無
- 決算説明会の有無: 無
- セグメント:
- 商事部門: 特殊帯鋼、普通鋼等の販売(主に自動車・家電向け等)
- 焼入鋼帯部門: 焼入鋼帯の製造販売
- 鈑金加工品部門: 鈑金加工製品の製造販売(主に自動車向け)
- 海外事業: 海外生産・販売(部品受注等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む): 22,558,063株
- 期末自己株式数: 153,681株
- 期中平均株式数(第1四半期): 22,404,382株
- 時価総額: –(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表: 通期・四半期は会社が公表するスケジュールに従う(本短信に記載の通期予想は5月14日公表のものを維持)
- 株主総会 / IRイベント: –(本資料に別途記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較・達成率)
- 売上高: 第1四半期 実績 12,137百万円。通期予想49,000百万円に対する進捗率 24.8%(第2四半期累計見込24,000百万円に対する進捗率 50.6%)。会社は業績予想の修正なし。
- 営業利益: 第1四半期 実績 36百万円。通期予想510百万円に対する進捗率 7.3%(第2四半期累計見込240百万円に対する進捗率 15.4%)。営業利益は通期見通しに対して遅れ。
- 純利益: 第1四半期 実績(親会社株主帰属)55百万円。通期予想430百万円に対する進捗率 12.9%(第2四半期累計見込180百万円に対する進捗率 30.8%)。
- サプライズの要因:
- 営業利益上振れ要因: 商事部門での一部商品のスプレッド改善およびコスト削減努力が寄与。海外事業の生産効率向上も貢献。
- 経常利益・純利益下振れ要因: 前年同期に計上された為替差益(約73.6百万円)が今期は発生せず、また当期は為替差損(約12.4百万円)を計上。結果として営業外収益の減少が経常利益を圧迫。
- 通期への影響: 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の営業利益進捗が低い点は注意だが、商事・海外での改善はポジティブ。為替と原材料価格の動向次第で通期達成の難易度は変動。
財務指標
- 財務諸表の要点(連結、単位:百万円。数値は四捨五入表記)
- 売上高: 12,137百万円(前年同期 12,515百万円、前年比 △3.0%)
- 営業利益: 36百万円(前年同期 9百万円、前年比 +284.9%)
- 経常利益: 65.5百万円(前年同期 137.5百万円、前年比 △52.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 55.5百万円(前年同期 60.9百万円、前年比 △8.9%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 2.48円(前年同期 2.72円、前年比 △8.9%)
- 総資産: 35,560百万円(前期末 36,525百万円)
- 純資産: 14,381百万円(前期末 14,611百万円)
- 自己資本比率: 40.2%(前期末 39.8%)→ 安定水準(目安: 40%以上で安定)
- 収益性・率
- 売上高増減: 12,137百万円、前年比 △3.0%(減収)
- 営業利益率: 36 / 12,137 = 約0.30%(非常に低い水準)
- 経常利益増減: 65.5百万円、前年比 △52.4%(減少)
- 純利益増減: 55.5百万円、前年比 △8.9%(減少)
- 進捗率分析(第1四半期)
- 通期売上高進捗率: 24.8%(通期49,000に対して)
- 通期営業利益進捗率: 7.3%(通期510に対して)
- 通期純利益進捗率: 12.9%(通期430に対して)
- 傾向: 売上は通期の約25%を確保しており標準的だが、営業利益の進捗が低く、下期での利益回復が必要。
- 財務安全性
- 自己資本比率: 40.2%(安定水準)
- 負債合計: 21,179百万円、純資産14,381百万円 → 負債比率(負債/純資産) ≒ 147%(やや高め)
- 流動比率: 流動資産25,580百万円 / 流動負債17,941百万円 ≒ 142.6%(短期支払能力は確保)
- 効率性: 減価償却費は第1四半期で178.8百万円(前年同期176.5百万円)。売上高営業利益率は低下しないまでも依然極めて薄利。
- セグメント別(第1四半期、外部売上・セグメント利益 単位: 百万円)
- 商事部門: 売上 8,618、セグメント利益 153.6(前年同期 売上 8,978、利益 72.4)
- 焼入鋼帯部門: 売上 405、セグメント利益 30.0(前年同期 売上 337、利益 33.6)
- 鈑金加工品部門: 売上 1,736、セグメント利益 20.2(前年同期 売上 1,834、利益 183.9 ※注: 前年の鈑金部門利益が高かったが説明では特定要因あり)
- 海外事業: 売上 1,379、セグメント利益 55.1(前年同期 売上 1,366、損失 △45.4)
- セグメント合計利益 258.8、全社調整後 営業利益 37.0
- 財務の解説: 商事部門と海外事業の利益改善が営業利益を押し上げた一方、為替要因と原材料高騰が経常利益や一部セグメント利益を圧迫している。流動性は流動比率で確保され、自己資本比率は安定的。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期: 期末 4.00円、年間合計 4.00円
- 2026年3月期(予想): 期末 4.00円(年間合計 4.00円)※中間配当なし
- 直近期の配当予想修正: 無
- 配当利回り: 株価が不明のため算出不可(株価ベースの配当利回りは–)
- 配当性向: 通期予想(純利益 430百万円)に対する年間配当総額(単純計算)は22,558千株×4円 = 90,232千円 ≒ 90.2百万円 → 配当性向 ≒ 90.2 / 430 ≒ 21.0%(概算)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし
セグメント別情報
- 各セグメントの状況(第1四半期、百万円)
- 商事部門: 売上 8,617(▲4.0%)、利益 153.6(+112.0%)— 自動車・家電向けの需要調整が続く中、一部商品のスプレッド改善で利益向上。
- 焼入鋼帯部門: 売上 405(+20.4%)、利益 30.0(△10.8%)— 売上は増加するも原材料高で利益圧迫。
- 鈑金加工品部門: 売上 1,736(△5.3%)、利益 20.2(△89.0%)— 人件費・物流費上昇や一部在庫の収益性低下が要因。
- 海外事業: 売上 1,379(+0.9%)、利益 55.1(前年は損失)— 新規部品受注好調、効率・品質改善が寄与。
- 戦略・見通し: 商事部門のスプレッド管理、海外での受注拡大と生産効率向上が中期的な利益向上の鍵。鈑金部門はコスト構造改善と在庫精査が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 添付資料に具体的進捗数値の記載なし(–)。会社は通期見通しを維持しており、中期目標達成の可否は下期の収益回復に依存。
- KPI達成状況: 明示的なKPIの記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合比較: 同業他社との相対比較データは本資料に無し(–)。主要顧客が自動車業界である点は同業他社と同様の景況感に連動。
- 市場動向: 自動車生産は回復傾向だがメーカー間で差があり、半導体需要回復は緩やか。原材料価格や物価上昇がコスト面での重し。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし): 売上高 49,000百万円(前期比 △3.0%)、営業利益 510百万円(+28.6%)、経常利益 650百万円(+101.5%)、当期純利益 430百万円(+30.6%)。1株当たり当期純利益 19.19円。
- 第2四半期累計(通期中間)予想: 売上 24,000百円、営業利益 240百万円、経常利益 280百万円、当期純利益 180百万円。
- 会社が想定する前提条件等: 添付資料P.3参照(為替・原材料等の前提は資料本文に詳細)。
- 予想の信頼性: 会社は現時点で見直しを行っておらず過去の予想達成傾向の記載はない(保守的/中立/楽観的の判断は資料からは限定的)。
- リスク要因: 為替変動、原材料(鉄鋼)価格の上昇、主要顧客(自動車メーカー)の生産・販売動向、物流費・人件費の上昇、米国等の通商政策・経済動向。
重要な注記
- 会計方針: 会計方針の変更・見積りの変更・修正再表示はなし。四半期財務諸表では税効果会計の見積実効税率を使用して税金費用を計算(四半期特有の処理あり)。詳細は添付資料P.8参照。
- その他: 第1四半期連結累計期間における四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない。監査法人による四半期レビューは実施なし。
(注記)
- 不明項目は「–」と表示。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5986 |
| 企業名 | モリテック スチール |
| URL | http://www.molitec.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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