2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想・市場予想との差異は開示資料に明示なし(会社予想との比較は–)。市場コンセンサス情報が与えられていないため「上振れ/下振れ」は判定不可。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高73,495百万円、前期比+2.6%、営業利益8,515百万円、前期比△9.1%)。
  • 注目すべき変化:営業利益率が13.1%→11.6%に低下(人件費など販管費増加が主因)。米国セグメントの利益が前年の小幅黒字から当期は赤字化(セグメント利益 米国:332→△286百万円)。
  • 今後の見通し:2026年9月期予想は売上76,500百万円(+4.1%)、営業利益9,430百万円(+10.7%)と回復見込み。達成には販管費抑制や海外での成長加速が必要。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だが採算面の悪化(販管費増、米国採算の低下)が課題。配当方針を従来の連結配当性向→DOE基準(3%以上)に変更し増配(次期予想100円)を提示。M&A(ベトナムHoang Anh社買収:取得対価約4,423百万円)など海外拡大を加速。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:長谷川香料株式会社
  • 主要事業分野:香料(フレーバー/フレグランス)の研究・製造・販売(日本、米国、中国、東南アジアで生産・販売)
  • 代表者名:代表取締役社長兼社長執行役員 長谷川 研治
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年11月7日
  • 対象会計期間:2024年10月1日~2025年9月30日(2025年9月期:通期、連結)
  • 決算補足説明資料:作成有/決算説明会(機関投資家・アナリスト向け)開催予定(ライブ配信 2025/11/20)
  • セグメント:
  • 報告セグメント:日本、アジア、米国(地域別)。事業は一部「フレグランス」「食品(フレーバー)」に製品別区分あり。
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(自己株式含む):42,708,154株(2025年9月期)
  • 期末自己株式数:2,258,828株
  • 期中平均株式数:40,836,440株
  • 時価総額:–(資料に株価情報なしのため省略)
  • 今後の予定:
  • 定時株主総会:2025年12月18日予定
  • 配当支払開始予定日:2025年12月2日
  • 有価証券報告書提出予定日:2025年12月16日
  • 決算説明会:2025年11月20日(ライブ配信)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較)
  • 会社予想(当期=本資料に通期予想は記載なし/次期予想はあり)との比較:–(当期の期初会社予想の記載が添付資料に見当たらないため省略)
  • 実績:
  • 売上高:73,495百万円(前期比+2.6%)
  • 営業利益:8,515百万円(前期比△9.1%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:6,921百万円(前期比△3.9%)
  • サプライズの要因:
  • 売上は海外(米国・中国・マレーシア等)および食品部門の増収で堅調だったが、販管費(特に人件費等)が増加し営業利益を押し下げた。
  • 米国セグメントでの採算悪化がセグメント利益を押し下げた。
  • 為替差益(98百万円)計上で経常変動を一部緩和。
  • 通期への影響:
  • 2026年9月期予想は増収増益(売上76,500百万円、営業利益9,430百万円)。実績を見る限り、売上成長見込みは妥当と評価できるが、営業利益回復は販管費抑制および米国採算改善の取り組みが前提。現時点で予想修正は発表無し。

財務指標(要点)

  • 損益(連結:百万円)
  • 売上高:73,495(+1,849、+2.6%)
  • 売上原価:43,147(前期42,001)
  • 売上総利益:30,347(+704)
  • 販管費:21,832(前期20,272、増加)
  • 営業利益:8,515(△856、△9.1%)
  • 経常利益:9,288(△435、△4.5%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:6,921(△280、△3.9%)
  • EPS(1株当たり当期純利益):169.50円(前期175.04円、△3.2%)
  • 主要財政状態(期末、百万円)
  • 総資産:147,151(+2,647、+1.8%)
  • 純資産:123,324(+3,643、+3.0%)
  • 自己資本比率:83.5%(安定水準;目安40%超で安定)
  • 現金及び現金同等物:31,267百万円(△684)
  • 有価証券:2,000百万円(大幅減少:△4,997)
  • キャッシュ・フロー(百万円)
  • 営業CF:11,247(前期13,947、減少)
  • 投資CF:△6,914(前期△9,386、投資支出は縮小)
  • 財務CF:△5,489(前期△2,699、自己株式取得2,238と配当支払3,113が主因)
  • 収益性指標
  • 営業利益率:11.6%(前期13.1%、低下は良くない)
  • 経常利益率:12.6%(計算値)
  • ROE(当期純利益率表記より):自己資本当期純利益率5.7%(目安:企業や業種による。下げ傾向)
  • 進捗率分析(四半期累計ではないため該当性低)
  • 通期決算のため進捗率該当なし(–)。
  • 財務安全性・効率性
  • 自己資本比率83.5%(安定水準)
  • インタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR):508.3倍(非常に高く利払い余裕あり)
  • キャッシュ・フロー対有利子負債比率:11.5%(数値は開示、総じて有利子負債は少ないと推定)
  • 総資産回転率・売上高営業利益率はやや悪化(営業利益率低下が主因)
  • セグメント別(主要)
  • 売上高(製品別):食品65,828百万円(+3.4%)、フレグランス7,666百万円(△3.9%)
  • 地域別売上:日本39,783/アジア17,826/米国15,885(各地域とも増収、特にアジア・米国で増加)
  • セグメント利益:日本3,789/アジア4,892/米国△286(米国で採算悪化)

配当

  • 当期(2025年9月期):
  • 中間配当:37円、期末配当:37円、年間合計:74円
  • 配当金総額:3,008百万円(連結)
  • 配当性向(連結):43.7%(従来目安40%程度に対してやや高い)
  • 次期(2026年9月期予想):
  • 予想年間配当:100円(中間50円・期末50円)
  • 変更点:配当方針を見直し、2026年9月期よりDOE(連結株主資本配当率)3%以上を基準に配当を実施する方針(安定配当志向へ転換)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 特別配当:当期・次期ともに特別配当の記載なし
  • 株主還元:自己株式取得(当期2,238百万円)実施。今後も配当方針により還元重視の姿勢。

セグメント別情報(詳細)

  • 製品別:
  • 食品部門が主力(売上の約90%:65,828/73,495百万円)、増収基調。
  • フレグランスは減収で採算寄与は小さい。
  • 地域別:
  • 米国子会社:売上は現地通貨ベースで増収(5.8%増)したが、セグメント利益は赤字化(販管費や統合コスト等が影響か)。
  • 中国子会社:増収(現地通貨ベース+5.6%)。
  • マレーシア子会社:増収(現地通貨ベース+1.3%)。
  • セグメント戦略:
  • 重点地域は米国、中国、東南アジア。資料では海外M&A(Hoang Anh社)や現地投資を通じた販売網拡大・シナジー創出を狙う旨明記。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画やKPIの具体数値は本決算短信に限界的にしか記載なし。だが資料上は「海外展開の強化」「研究・開発投資」「生産性向上」に注力する方針。
  • M&A(ベトナムHoang Anh)の取得は東南アジア戦略に整合。
  • KPI達成状況:営業利益率低下は短期的課題。中期での回復が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場環境:国内市場は成熟化、同業者間競争激化、品質保証要求の高まり。原材料価格や為替変動が事業リスク。
  • 同業比較:個別の同業他社比較データは資料に無し(相対評価は–)。ただし高い自己資本比率・潤沢な現預金は同業内で強みと推定される。
  • 競争優位性:研究技術力と高付加価値製品に注力しており、グローバルな生産販売網は強み。

今後の見通し

  • 会社の業績予想(2026年9月期)
  • 売上高:76,500百万円(前期比+4.1%)
  • 営業利益:9,430百万円(前期比+10.7%)
  • 経常利益:10,050百万円(前期比+8.2%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:7,320百万円(前期比+5.8%)、EPS予想180.97円
  • 予想の前提・信頼性:
  • 前提:為替・原材料動向の継続的な不確実性がある点に留意する必要あり(詳細前提は決算補足資料参照)。
  • 達成条件:販管費抑制、米国での採算改善、海外M&Aの統合効果が前提。過去の予想達成傾向については資料に明確な蓄積分析なし(保守的/楽観的傾向の判断は–)。
  • リスク要因:
  • 為替相場の大幅変動、原材料価格上昇
  • 米国での顧客構成・採算悪化の継続
  • M&A(Hoang Anh)に伴う統合リスク・のれん関連の変動
  • 品質規制・顧客要求の強化によるコスト増

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)を適用。連結財務諸表への影響は無し。
  • 連結範囲の変更:長谷川香料(平湖)有限公司を新規連結(期中に1社追加)。また2025年11月時点でベトナムHoang Anh社(買収)を取得予定(取得対価 約4,423百万円)。
  • のれん調整:過年度の米国子会社買収(ABLEI)に伴う暫定処理の確定により、のれんが減少(4,997→3,292百万円)し、顧客関連資産が増加。
  • 新たな取締役報酬制度:譲渡制限付株式報酬制度(ストック型報酬)導入を取締役会で決議、株主総会承認予定(2025/12/18)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4958
企業名 長谷川香料
URL http://www.t-hasegawa.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。