企業の一言説明

くろがね工作所はオフィス家具、医療・福祉施設向け家具、建築付帯設備機器などの製造・販売を展開するオフィス家具業界中堅の企業です。90年以上の歴史を持つ老舗企業であり、安定した顧客基盤を背景に事業を継続しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高水準の配当利回り(4.15%)と堅固な財務健全性(自己資本比率56.7%、流動比率2.22倍): 自己資本比率が高く、負債が少ない安定した財務体質であり、高水準の配当を継続する方針は、安定配当を求める投資家にとって魅力的です。Piotroski F-Scoreも「良好」判定です。
  • PBRが業界平均を下回る割安水準(0.33倍 vs 業界平均0.5倍): 純資産価値に対して株価が低く評価されており、割安感があります。しかしながら、これは低迷する収益性や市場の期待値の低さを反映している可能性もあり、慎重な見極めが必要です。
  • 収益性の課題と特別利益への依存: 過去数年間、本業である営業利益は赤字が続いており、直近の純利益は特別利益に大きく依存しています。2026年11月期は営業利益の黒字転換を見込むものの、持続的な収益改善が今後の重要な課題となります。低位出来高・高ボラティリティのリスクもあります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C やや不安
収益性 C やや不安
財務健全性 S 優良
バリュエーション B 普通

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 965.0円
PER 40.28倍 業界平均10.0倍 (割高)
PBR 0.33倍 業界平均0.5倍 (割安)
配当利回り 4.15%
ROE 8.55%

1. 企業概要

くろがね工作所(7997)は1927年創業、1936年設立の老舗家具メーカーです。オフィス家具を主力とし、医療・福祉施設、学校、公共施設向けの家具製造・販売に加え、空調・クリーンルーム関連機器、特注インテリアや建築付帯設備機器の製造・設置も手掛けています。事業セグメントは「家具関連事業」と「建築付帯設備機器事業」の二本柱です。長年の歴史で培われた製品開発力と品質維持力が強みですが、特定の技術的独占性や高い参入障壁は限定的です。

2. 業界ポジション

くろがね工作所はオフィス家具業界において中堅メーカーとしての地位を確立しています。市場シェアは具体的なデータはありませんが、大手の競合(例えばコクヨ、オカムラ、イトーキなど)と比較すると市場規模は小さく、ニッチな市場や特定の法人顧客に強みを持つと推測されます。PBRは0.33倍と業界平均0.5倍を下回る水準で、純資産価値から見れば割安感がありますが、PERは40.28倍と業界平均10.0倍を大きく上回っており、収益性の課題や特別利益への依存構造が株価評価に影響を与えている可能性があります。

3. 経営戦略

くろがね工作所は、オフィスや公共施設の家具需要に加えて、病院・高齢者施設といったヘルスケア分野、さらにはOA周辺機器や建築付帯設備機器に注力しています。2025年11月期は赤字となりましたが、2026年11月期連結業績予想では、売上高74億5,000万円(前年比+17.5%)、営業利益7,000万円(前期△1億2,200万円の赤字から黒字化)、純利益4,000万円(前年比△90.1%)と、営業利益の黒字転換を見込んでいます。
直近の決算短信では、2025年11月期において大型案件の納入遅延が売上高に影響を与えたことが報告されています。しかし、事務用家具の受注残高は2024年11月期に比較して増加しているとの記載があり、2026年11月期における売上高の回復と営業利益の黒字化に繋がる要因として期待されます。今後は、既存事業の収益力強化と新たな需要分野での拡販が重要となるでしょう。
今後のイベントとしては、2026年11月27日に配当落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 2/3 純利益と営業キャッシュフローはプラスだが、ROAがマイナスのため評価を落としました。
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化のいずれも良好で、財務基盤の堅固さを示します。
効率性 0/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率のいずれも基準を満たしておらず、効率性の改善が求められます。

提供されたPiotroski F-Scoreによると、くろがね工作所の総合スコアは5/9点であり「良好」と評価されます。これは、同社の財務健全性が特に優れていることを示唆しています。具体的には、流動比率(2.22倍)、D/Eレシオ(19.34%)、および株式希薄化がないことから、財務健全性スコアは満点の3/3点を獲得しています。これは、同社が短期・長期の債務返済能力において安定しており、株主価値の希薄化リスクが低いことを意味します。
一方で、収益性スコアは2/3点と評価されています。過去12か月の純利益と営業キャッシュフローはプラスであるものの、資産をどれだけ効率的に使って利益を出しているかを示すROA(Return on Assets)が-0.93%とマイナスであったため、満点には至りませんでした。これは、本業の収益性が課題であることを示唆しています。また、効率性スコアは0/3点と最も低い結果となりました。営業利益率(-1.28%)、ROE(Return on Equity、8.53%)、直近の四半期売上高成長率(-6.00%)の全てが基準を下回っており、資本の利用効率や事業の成長性において改善の余地が大きいことが浮き彫りになっています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): -1.28%
    • 本業の収益性は依然として赤字であり、改善が急務です。2025年11月期の決算短信によると、売上高63億4,200万円に対して営業利益は△1億2,200万円と赤字が続きました。特に「建築付帯設備機器事業」セグメントでは、前年の△1億2,395万円から△1億5,031万円へと損失が拡大しています。一方で「家具関連事業」では2億9,545万円の利益を出しているものの、前年比では減益となっています。コスト構造の改善や高付加価値製品の強化が求められます。
  • ROE(実績): 8.55% (過去12か月では8.53%)
    • 株主資本をいかに効率良く使って利益を生み出しているかを示す指標です。一般的な目安である10%を下回っており、「普通」水準と判断できます。ただし、2025年11月期の純利益4億300万円は、特別利益として計上された投資有価証券売却益5億6,300万円が大きく寄与しており、本業によるROEはさらに低い可能性があります。
  • ROA(過去12か月): -0.93%
    • 総資産をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。ベンチマークの5%を大きく下回るマイナス値となっており、資産が収益に貢献できていない状況です。これは営業赤字が継続していることと直接的に関連しています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 56.7% (直近四半期も56.7%)
    • 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど財務が安定していることを示します。56.7%という数値は非常に良好な水準であり、倒産リスクが低い安定した財務基盤を有していると言えます。
  • 流動比率(直近四半期): 2.22倍
    • 短期的な支払い能力を示す指標です。2.22倍(222%)という数値は、一般的な目安とされる200%以上を十分に満たしており、短期的な債務返済能力に全く問題がない極めて良好な状態です。総現金及び現金同等物は10億2,635万円(前期比+35.4%)と充実しており、短期的な資金繰りにも余裕があります。

【キャッシュフロー】

  • 営業CF(過去12か月): +7,600万円
    • 本業でどれだけキャッシュを生み出したかを示し、プラスであれば本業が順調であることを示唆します。黒字転換しプラスを確保しています。
  • FCF(フリーキャッシュフロー、過去12か月): +9,688万円 (決算短信では +2億8,458万円)
    • 営業活動で得たキャッシュから設備投資などの支出を差し引いた、企業が自由に使えるキャッシュのことです。プラスを維持しており、健全な事業運営ができていると評価できます。決算短信の数値では営業CF 7,648万円、投資CF 2億811万円でフリーCFは2億8,458万円となっており、投資活動によるキャッシュフローのプラスが全体のフリーCFを押し上げています。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率(過去12か月): 0.19
    • 営業活動で稼いだキャッシュが純利益に対してどの程度あるかを示す指標です。1.0以上が健全とされますが、くろがね工作所の0.19という数値は極めて低い「D: 要注意」レベルです。これは、純利益の大部分が本業の営業活動によるものではなく、特別利益(特に投資有価証券売却益5億6,300万円)に大きく依存していることを示しています。本業の利益創出力の弱さが明確に表れており、利益の質には懸念があります。

【四半期進捗】

通期予想に対する直近の四半期進捗のデータは提供されていませんが、2026年11月期通期連結業績予想として、売上高74億5,000万円、営業利益7,000万円、純利益4,000万円が開示されています。特に、営業利益が△1億2,200万円の赤字から黒字転換を見込んでいる点が注目されます。これは、受注残高の増加傾向や大型案件の納入遅延解消など、事業環境の改善を見込んだ計画と考えられます。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 40.28倍
    • 株価収益率(Price Earnings Ratio)は、株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標です。業界平均の10.0倍と比較して非常に高く、一見すると「割高」に見えます。しかし、これは2026年11月期の予想EPSが23.96円と低水準であるため、相対的にPERが押し上げられています。特に、2025年11月期の純利益が特別利益によって大きく押し上げられた一方で、2026年11月期は特別利益を織り込まずに純利益4,000万円を予想しているため、見かけ上のEPSが低くなり、高いPERとなっています。このPERの水準は、今後の抜本的な収益改善や大きな成長期待が織り込まれているか、あるいは利益水準の低さに起因するのか慎重な評価が必要です。
  • PBR(実績): 0.33倍
    • 株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)は、株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標です。業界平均の0.5倍と比較して低く、純資産に対して株価が「割安」に評価されている状況です。1倍未満は、企業が解散した場合に株主が受け取る資産価値より株価が低いことを意味し、バリュートラップの可能性も考慮する必要があります。これは、同社の収益性の低さや将来の成長期待の乏しさが市場に反映されている可能性があります。

これらの指標を総合すると、純資産に対しては割安ですが、実績ベースの営業利益が赤字であり、特別利益を除いた本業の利益水準から見ると妥当な評価が困難な状況です。成長性は未だ不透明であり、バリュエーションは「普通」と判断するのが適切でしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 4.72 / シグナル値: 6.38 短期的なトレンドは明確ではないが、MACDがシグナルラインを下回っており、やや弱気を示唆する可能性
RSI 中立 50.5% 買われすぎでも売られすぎでもない中立的な状態です。
5日線乖離率 -0.31% 直近の株価が5日移動平均線をわずかに下回っており、短期的な調整の可能性を示唆します。
25日線乖離率 +0.35% 短期的なトレンドからわずかに上回っています。
75日線乖離率 -0.24% 中期的なトレンドからわずかに下回っています。
200日線乖離率 +6.48% 長期的なトレンドからやや上回って推移しています。

MACDはシグナルラインを下回っており、短期的なトレンドに注意が必要です。RSIは中立圏にあり、売買の過熱感は見られません。各移動平均線からの乖離率は小さく、短中期的に方向感の乏しい動きが継続していることを示唆しています。ただし、200日移動平均線に対しては乖離率がプラスであり、長期的な上昇トレンドは維持されている可能性があります。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

現在の株価965.0円は、52週高値1,194円と52週安値672円のレンジの中央やや上(56.1%の位置)にあります。
移動平均線との関係を見ると、株価は5日移動平均線(968.00円)と75日移動平均線(968.65円)をわずかに下回っていますが、25日移動平均線(961.68円)と200日移動平均線(908.94円)を上回っています。短期的な方向感は定まらないものの、中期から長期では緩やかな上昇トレンドが維持されている状態と言えます。特に、200日移動平均線が株価を下支えする形となっているため、長期的な視点では底堅さが意識されるでしょう。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

くろがね工作所の株価パフォーマンスは、短期では市場平均を上回る局面が見られますが、中長期では日経平均株価やTOPIXを下回る傾向にあります。

  • 過去1ヶ月では、日経平均(+1.64%)およびTOPIX(+1.95%)に対して、くろがね工作所は+2.77%とやや優位でした。
  • しかし、過去3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期の期間では、日経平均株価やTOPIXが大幅に上昇しているのに対し、くろがね工作所の株価上昇率はそれらを大きく下回っています。特に1年リターンでは、日経平均比で24.60%ポイント、TOPIX比で21.66%ポイント低く、市場全体の勢いには乗り切れていない状況です。これは、同社の収益性課題や市場での存在感の小ささが相対的な株価パフォーマンスに影響していると考えられます。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率0.00倍(信用売残が0)、低出来高1,100株、年間ボラティリティ56.68%。売買時に価格変動リスクが非常に高く、流動性リスクに注意が必要です。PERが非常に高く、PBRが1倍割れである点は、バリュートラップの可能性も示唆しています。

【定量リスク】

  • ベータ値: 0.15
    • 市場全体の動きに対する個別銘柄の感応度を示す指標で、1.0より小さい場合は市場全体の動きに比較的連動しにくい、リスクが低い銘柄とされます。0.15という低いベータ値は、市場全体が大きく変動しても、くろがね工作所の株価は比較的安定している可能性を示唆しています。
  • 年間ボラティリティ: 56.68%
    • 株価の変動の激しさを示す指標です。56.68%という非常に高い水準は、株価が短期間で大きく上下する可能性が高いことを示しており、投資家は大きな価格変動リスクにさらされます。
  • 最大ドローダウン: -48.01%
    • 過去の一定期間におけるポートフォリオの最大下落率です。仮に100万円投資した場合、年間で±56.68万円程度の変動が想定され、過去には最大で48.01万円程度の損失を被る局面もあったことを意味します。この程度の大きな下落は今後も起こりうるため、相応のリスク許容度が必要です。
  • シャープレシオ: 0.17
    • リスクに見合うリターンが得られているかを示す指標です。1.0以上が良好とされますが、0.17という低い水準は、リスクを考慮した際のリターン効率が低いことを示しています。

これらの定量リスク指標は、くろがね工作所が市場全体との連動性は低いものの、個別銘柄として非常に高い株価変動リスクと低いリターン効率を抱えていることを示唆しています。特に、出来高が極めて少ない中で高いボラティリティがあるため、望む価格で売買が成立しにくい流動性リスクも無視できません。

【事業リスク】

  • 市場環境の変化: 主力であるオフィス家具市場は、働き方改革やリモートワークの普及により需要構造が大きく変化しています。オフィススペースの縮小や、より柔軟な働き方に対応した多様な家具・レイアウトへのニーズが高まっており、これに対応できない場合、売上に悪影響を及ぼす可能性があります。また、公共施設や医療・福祉施設への依存度が高いため、政府や自治体の予算動向、少子高齢化に伴う施設需要の変化も事業に影響を与ええます。
  • 原材料価格の高騰: 家具製造には木材、金属、樹脂、繊維など多岐にわたる原材料が使用されます。これらの価格が国際情勢や需給バランスの変化によって高騰した場合、製造コスト増加を招き、利益率を圧迫する可能性があります。製品価格への転嫁が難しい場合、収益悪化に直結します。
  • 競争激化と収益性の課題: オフィス家具市場は競合が多く、価格競争が激しい傾向にあります。同社は長年にわたり営業赤字が続いており、低迷する収益性を改善できなければ、事業継続性や成長機会が損なわれるリスクがあります。特に、特別利益に依存する収益構造からの脱却と、本業での安定的な利益確保が最大の課題です。

7. 市場センチメント

市場センチメントは、直近のニュース動向分析から「ネガティブ」と評価されています。「くろがね工作所、経常赤字。事前予想を上回る」というニュースが配信されており、業績の不振が投資家の懸念を高めている状況がうかがえます。
信用取引状況を見ると、信用買残が54,100株ある一方で、信用売残は0株であり、信用倍率は0.00倍です。信用売残がないため、将来的な買い戻し圧力は存在しません。出来高1,100株に対して信用買残が非常に多いことは、将来の売り圧力となる可能性があり、株価の上値を抑える要因となる可能性を秘めています。
主要株主構成を見ると、「自社(自己株口)」が10.12%と最も多く、続いて「ワイ・ケイ(株)」(7.97%)、「エイ・シイ工業」(7.48%)と続きます。内部株主や事業関係者が上位を占めており、安定した株主構成であると言えます。機関投資家による保有割合は6.41%と低い水準です。

8. 株主還元

くろがね工作所は、安定した株主還元を目指している姿勢が見られます。

  • 配当利回り(会社予想): 4.15%
    • 現在の株価水準において4.15%という配当利回りは、市場平均と比較して非常に魅力的かつ高水準です。
  • 1株配当(会社予想): 年間40.00円
    • 2025年11月期の実績配当は年間40.00円(期末20円+特別配当20円)であり、2026年11月期も年間40.00円(期末20円+特別配当20円)を予想しています。
  • 配当性向: 16.8%
    • 配当性向は16.8%と、一般的な目安とされる30~50%よりも低く、利益に占める配当額の割合は比較的控えめです。これは将来への再投資や財務基盤の強化を優先する姿勢とも解釈できますが、本業の利益が不安定な中で、特別配当に依存せず安定的な配当を継続できるかが今後の注目点です。
  • 自社株買いの状況: 決算短信によると3,104万7千円の自社株取得が報告されており、株主還元への意識が見られます。ただし、規模としては大きくありません。

SWOT分析

強み

  • 創業90年以上の歴史とブランド力、長年の事業継続による顧客基盤
  • 高い自己資本比率(56.7%)と流動比率(2.22倍)に裏打ちされた盤石な財務健全性

弱み

  • 本業の収益性の低迷と営業利益の赤字継続(過去12か月営業利益率-1.28%
  • 特別利益に大きく依存する利益構造と、それに伴う利益の質の低さ(営業CF/純利益比率0.19

機会

  • 働き方改革や多様なワークスタイルへの適応による、高付加価値オフィス家具需要の創出
  • 少子高齢化社会における医療・福祉施設、公共施設向けの家具・設備需要の安定的な存在

脅威

  • 景気変動や設備投資抑制によるオフィス家具市場の需要低迷
  • 原材料価格の高騰、同業他社との価格競争激化による利益率のさらなる悪化

この銘柄が向いている投資家

  • 安定配当を求める長期投資家: 高水準の配当利回り(4.15%)と堅固な財務基盤は魅力です。低PBRであることから、万が一の際にも資産価値の下支えが期待できます。
  • バリュー投資家: 純資産に対して割安なPBR(0.33倍)に注目し、同社の収益改善や事業構造改革による株価再評価に期待する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 低流動性と高ボラティリティリスク: 出来高が極めて少なく、大幅な株価変動リスクがあります。希望する価格で売買が成立しない可能性があるため、投資規模を慎重に検討する必要があります。
  • 収益改善の確実性: 2026年11月期の営業利益黒字化予想は期待できますが、過去の傾向からその確実性を慎重に見極める必要があります。特別利益に依存しない、本業での安定的な収益力回復が不可欠です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率の改善: 継続的な赤字からの脱却と、安定的な黒字化を実現し、営業利益率が5%以上に達するか。
  • 四半期売上高成長率のプラス転換: 直近でマイナス成長となっている売上高が、継続して前年同期比でプラス成長に転じ、事業規模を拡大できるか。
  • 営業CF/純利益比率の改善: 特別利益に頼らず、本業の営業活動で純利益に見合うだけのキャッシュフローを創出できるか。少なくとも0.5以上の水準への回復を目指せるか。
  • 受注残高の推移: 2025年11月期の決算短信で増加傾向が示唆された受注残高が、今後も堅調に推移し、売上高の安定的な拡大に繋がるか。

10. 企業スコア

  • 成長性: C (やや不安)
    • 過去12か月の売上高が前年比-6.00%とマイナス成長であり、長期的な売上成長率も5%未満にとどまっています。2026年11月期には+17.5%の増収予想がありますが、過去の業績推移を見ると成長の安定性には課題が見られます。
  • 収益性: C (やや不安)
    • ROEは8.55%(ベンチマーク10%に届かず)、営業利益率は-1.28%(ベンチマーク5%を下回る赤字)と低水準です。特に営業利益が赤字であることが収益構造上の大きな課題であり、利益の質も特別利益に依存しているため「やや不安」と評価しました。
  • 財務健全性: S (優良)
    • 自己資本比率56.7%(基準60%以上に迫る高水準)、流動比率2.22倍(基準200%以上を大きく上回る)、Piotroski F-Scoreも5/9点と「良好」判定であり、財務基盤は極めて堅固です。負債も少なく、資金繰りに余裕があります。
  • バリュエーション: B (普通)
    • PERは40.28倍と業界平均10.0倍を大きく上回るため一見「割高」ですが、来期予想純利益の低さに起因するものです。一方、PBRは0.33倍と業界平均0.5倍を下回る「割安」水準です。収益性の課題を抱えながらも、純資産価値に比べて株価が低いという状況から、全体としては「普通」と評価しました。

企業情報

銘柄コード 7997
企業名 くろがね工作所
URL http://www.kurogane-kks.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 965円
EPS(1株利益) 23.96円
年間配当 4.15円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 35.9倍 860円 -1.8%
標準 0.0% 31.2倍 747円 -4.5%
悲観 1.0% 26.5倍 668円 -6.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 965円

目標年率 理論株価 判定
15% 382円 △ 153%割高
10% 477円 △ 102%割高
5% 602円 △ 60%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
コクヨ 7984 874 3,857 19.01 1.49 8.0 2.80
オカムラ 7994 2,630 2,646 12.03 1.30 11.8 3.95
イトーキ 7972 3,450 1,841 16.44 3.00 19.7 2.60

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.31)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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