企業の一言説明

ぐるなびは、国内最大級の飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」を運営し、飲食店情報提供とオンライン予約サービスを展開する情報通信・サービスその他業界の主要企業です。

総合判定

財務は安定も収益力改善と成長性確保が課題の構造改革銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 飲食店情報サイト事業の基盤は堅固で、過去の巨額赤字から脱却し、足元では黒字を確保しています。
  • 自己資本比率が高く流動性も良好で、財務健全性は優れていますが、営業利益率やROEは低水 準にあり、収益力の改善と安定的な利益成長が急務です。
  • 株価バリュエーションはPER/PBRともに業界平均と比較して割高であり、過去1年間の市場対比パフォーマンスは大幅に劣後しています。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 C 売上微増も利益額が低水準
収益性 C ROE/営業利益率ともに業界平均を下回る
財務健全性 A 自己資本比率や流動比率が高くF-Scoreも良好
バリュエーション D PER/PBRともに業界平均を大きく上回る

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 148.0円
PER 35.66倍 業界平均15.0倍
PBR 1.60倍 業界平均1.2倍

1. 企業概要

ぐるなびは、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」を運営し、消費者への飲食店情報提供やオンライン予約サービスを主軸としています。飲食店からの課金収入が主要な収益源であり、インターネットを活用したPR・マーケティング支援も行っています。楽天グループとの提携を強化しており、これが事業基盤の安定性につながっています。

2. 業界ポジション

国内の飲食店情報サイト市場において、ぐるなびは「楽天ぐるなび」を核に有力なポジションを確立しています。業界内では、楽天が主要株主であり、そのプラットフォームとの連携を深めることで、集客力やマーケティング面での強みを発揮しています。一方で、他の情報サイトや予約プラットフォームとの競争は依然として激しい状況にあります。

3. 経営戦略

ぐるなびは過去の巨額赤字からの回復を経て、収益性改善と事業基盤の強化を推進しています。直近の2026年3月期第3四半期決算短信では通期予想を据え置き、着実な業績達成を目指しています。経営陣はオンラインで決算説明会を実施し、投資家向けに情報開示姿勢を積極的に示していますが、具体的な中期経営計画や成長戦略の詳細については、決算説明資料や書き起こし記事で確認が必要です。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 1/3 純利益はマイナスだがROAはプラス
財務健全性 3/3 流動比率が高く、D/Eレシオは低い、株式希薄化なし
効率性 1/3 営業利益率とROEが低く、売上成長率はプラス

解説: ぐるなびのF-Score総合スコアは5/9点で、「良好」と判定されます。特に財務健全性においては3/3の高いスコアを示しており、流動比率の高さ(3.27)や株式希薄化がない点、D/Eレシオが低い(0.6362)点が評価されています。一方で、収益性は1/3、効率性も1/3と低い評価です。これは、純利益がマイナス(F-Score判定上の根拠)であること、営業利益率(3.83%)が10%を下回ること、ROE(3.82%)が10%を下回ることが主な要因であり、収益力改善が引き続き課題であることを示唆しています。

【収益性】

過去12ヶ月の営業利益率3.83%(2025年3月期は1.95%)と、ROE 10%、営業利益率 5%という一般的な目安を下回っており、収益性には改善の余地があります。ROE(実績)は3.82%であり、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す力がまだ十分ではありません。

【財務健全性】

自己資本比率(実績)は44.3%(2025年3月期も同様)と安定した水準を維持しており、財務基盤は比較的健全です。流動比率(直近四半期)は3.27倍と非常に高く、短期的な支払い能力に問題はありません。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF 営業CF 投資CF 財務CF
連2023.03 -1,165百万円 -1,042百万円 -123百万円 2,449百万円
連2024.03 -2,216百万円 -1,498百万円 -718百万円 -693百万円
連2025.03 -128百万円 921百万円 -1,049百万円 -209百万円

解説: 2025年3月期には営業キャッシュフロー921百万円とプラスに転換し、事業活動による資金創出力が改善しました。しかし、設備投資などによりフリーキャッシュフロー-128百万円と依然としてマイナスであり、内部資金で投資を賄うまでには至っていません。

【利益の質】

2025年3月期の営業CF/純利益比率は、営業CF 921百万円に対し純利益 211百万円であるため、4.36倍と1.0倍を大きく上回っており、利益の質は健全であると言えます。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期決算の売上高進捗率は通期予想に対して約67.0%ですが、営業利益進捗率は約83.0%経常利益進捗率は約112.4%純利益進捗率は約112.0%と、利益面では通期予想を上回るペースで推移しており、業績の回復は順調に進んでいるように見えます。

【バリュエーション】

ぐるなびのPER(会社予想)は35.66倍PBR(実績)は1.60倍です。業界平均PERが15.0倍、PBRが1.2倍と比較すると、PERは2倍以上、PBRも1.3倍程度高水準であり、バリュエーションは割高と判断されます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
5日線乖離率 -1.86% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.46% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -4.70% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -23.09% 長期トレンドからの乖離

解説: MACDシグナルおよびRSI状況は中立を示しています。株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の全てを下回っており、短期から長期にわたる下降トレンドが示唆されます。

【テクニカル】

現在の株価148.0円は、52週安値140.0円に近い水準(52週レンジ内位置5.0%)にあります。短期・中期・長期の全ての移動平均線を下回っており、売りの勢いが強い状況です。特に200日移動平均線からは23.09%大きく乖離しており、長期的な下落基調にあることがわかります。

【市場比較】

日経平均との相対パフォーマンスは以下の通りです。

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -1.33% +11.40% -12.74%pt
3ヶ月 -12.94% +11.23% -24.17%pt
6ヶ月 -28.50% +25.50% -54.00%pt
1年 -45.99% +75.73% -121.71%pt

総括: ぐるなびの株価は全ての期間において日経平均を大幅に下回るパフォーマンスとなっており、市場と比較して劣後している状況が続いています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
年間ボラティリティ 40.17% △やや注意 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -99.96% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.85 ○普通 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ -0.16 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ -0.06 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.40 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.16 値動きのうち市場要因で説明できる割合

ポイント解説: ぐるなびの値動きは年間ボラティリティ40.17%とやや注意が必要な水準であり、過去の最大ドローダウン-99.96%が示すように、歴史的に極めて大きな下落を経験し、回復していない状況です。リスクを取ったリターン効率を示すシャープレシオは普通ですが、下落リスクに特化したソルティノレシオや最大下落からの回復力を測るカルマーレシオは注意が必要な数値となっています。市場相関係数0.40は良好であり、日経平均との連動性は中程度です。現在のボラティリティは過去1年で通常水準(上位36%)です。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±54万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 競合環境の変化: 飲食店のオンライン予約・情報提供市場は競争が激しく、新規参入や既存企業の戦略変更が収益に影響を与える可能性があります。
  • 外食産業の動向: 景気変動や消費者の外食頻度の変化、感染症の影響など、外食産業全体の動向がぐるなびの事業に直接影響を与えます。
  • 楽天グループとの関係性: 楽天グループとの提携が事業の柱の一つであり、その関係性の変化や戦略転換が経営に影響を及ぼす可能性があります。

7. 市場センチメント

信用倍率2.94倍と需給は比較的均衡しており、信用取引による将来の大きな売り圧力は限定的とみられます。
主要株主構成:

  • 楽天グループ: 16.3%
  • 滝久雄: 12.47%
  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 7.09%

8. 株主還元

配当利回り0.00%であり、配当性向0.00%と、足元では配当を実施していません。
【配当持続可能性】: ⚠️ 配当実績がありません。株主還元は現時点では期待できません。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 広範な飲食店ネットワークとブランド力
楽天グループとの事業連携による集客力
顧客基盤の安定によるプラットフォーム収益強化
⚠️ 弱み 低い収益性と過去の巨額赤字からの回復途上
バリュエーションの割高感
利益成長が鈍化すれば株価に下押し圧力
🌱 機会 外食産業の回復とDX化需要の拡大
新規サービスやソリューション導入による収益源の多様化
飲食店のニーズを捉えた新サービスで市場拡大
⛔ 脅威 競合他社との激しい競争、プラットフォーム手数料競争
個人消費の低迷や社会情勢の変化による外食需要減退
市場シェア低下や収益性悪化を招く可能性がある

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
業績回復・構造改革に期待する投資家 過去の赤字から黒字転換した企業再生への期待から
長期的な視点で事業再編を評価する投資家 楽天連携による基盤強化と将来的な収益性向上を見込む

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性改善の進捗: 過去の赤字から脱却したものの、安定的な高収益体制を確立できるか、今後の利益成長を注意深く見守る必要があります。
  • バリュエーションの割高感: PER/PBRが業界平均と比較して高水準であり、今後の利益成長が株価に織り込まれることを期待していますが、現在の株価水準が妥当か見極めが重要です。
  • 成長戦略の具体性: 決算説明資料からは具体的な成長戦略が見えにくいため、今後の開示情報で収益拡大に向けた計画が明確になるか注視が必要です。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 3.83% 5%以上への回復 核心事業の収益力強化
EPS (一株利益) 4.15円 5円以上へ安定推移 株主価値向上への貢献
営業キャッシュフロー 921百万円 年間10億円以上での安定推移 堅実な事業運営を示す

企業情報

銘柄コード 2440
企業名 ぐるなび
URL http://www.gnavi.co.jp/company/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 148円
EPS(1株利益) 4.15円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 6.2% 33.9倍 190円 5.2%
標準 4.8% 29.5倍 155円 0.9%
悲観 2.9% 25.0倍 120円 -4.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 148円

目標年率 理論株価 判定
15% 77円 △ 93%割高
10% 96円 △ 54%割高
5% 121円 △ 22%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
カカクコム 2371 2,750 5,451 28.67 9.00 30.7 1.81
アイスタイル 3660 464 476 17.05 2.24 17.5 0.21
クックパッド 2193 137 107 42.81 0.78 1.9 0.00

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.57)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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