企業の一言説明
オリジナル設計は上下水道・水質保全等の建設コンサルティングを展開する自治体向け大手の企業です。
総合判定
堅実な配当と強固な財務基盤を持つ成熟企業
投資判断のための3つのキーポイント
- 上下水道分野に特化した高い専門性と公共事業の安定的な需要に支えられた事業基盤。
- 自己資本比率66.1%、流動比率431%と極めて強固な財務健全性を誇る。
- PER/PBRは業界平均と同水準で、成長性には安定感があるものの、突出した伸びは見込みづらい。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 売上高は順調に伸長し増益予想。 |
| 収益性 | B | 営業利益率は良好だがROEは平均以下。 |
| 財務健全性 | S | 自己資本比率・流動性ともに高水準。 |
| バリュエーション | B | 業界平均とほぼ同水準の評価。 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1518.0円 | – |
| PER | 15.08倍 | 業界平均15.0倍 |
| PBR | 1.15倍 | 業界平均1.2倍 |
| 配当利回り | 2.64% | – |
1. 企業概要
オリジナル設計は1962年設立の建設コンサルティング企業です。主な事業は水資源分野、特に上下水道・水質保全事業における調査、計画、設計、施工監理までの一貫したサービス提供で、自治体向けに強みを持っています。非破壊検査や情報処理サービスも手掛け、アジア、中東、南米など海外プロジェクトにも展開しています。
2. 業界ポジション
国内の建設コンサルティング市場において、特に上下水道・水質保全分野で独自の専門性と実績を持つ中堅大手の一角を占めています。自治体との長年の取引実績と技術力により、安定した事業基盤を築いており、ニッチ市場における高い参入障壁を持つことが強みです。競合に対しては、水環境分野に特化した総合力で差別化を図っています。
3. 経営戦略
中期経営計画では、既存事業の深掘りと周辺領域での事業拡大を掲げています。近年の重要な動きとして、2025年にはクラックスシステムとジャパンテクノロジーサービスを完全子会社化し、M&Aによる事業領域の拡大と技術シナジー創出を推進しています。2026年通期では売上高9,600百万円(前年比+12.7%)、営業利益1,000百万円(同+8.5%)の増収増益を予想しており、堅実な成長を継続する方針です。配当政策として2026年には65周年記念配当を含む年間40円を予定しています。
4. 財務分析
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 優良 |
| 収益性 | 3/3 | 純利益、営業キャッシュフロー、ROA全てプラスで良好 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が高く、債務負担が低く、株式希薄化なしで良好 |
| 効率性 | 1/3 | 営業利益率は10%未満だが、四半期売上成長率はプラス |
総合スコアが7/9で「S: 優良」判定の通り、オリジナル設計の財務品質は非常に高い水準にあります。収益性および財務健全性は満点評価であり、安定した利益創出能力と極めて盤石な財務基盤を示しています。効率性に関しては営業利益率が10%を下回る点で改善余地があるものの、全体としては非常に健全な財務状況と言えます。
【収益性】
営業利益率は直近12か月で8.43%と、一般的な目安である5%を上回る水準で、本業で堅実に稼ぐ力があります。しかし、株主資本利益率(ROE)は6.85%と、一般的な目安とされる10%を下回っており、資本効率の改善が今後の課題となる可能性があります。
【財務健全性】
自己資本比率は66.1%、流動比率は431%と、いずれも極めて優良な水準にあります。これは、財務レバレッジが低く、短期的な負債の返済能力が非常に高いことを示しており、外部環境の変化に対する耐性が極めて高いと評価できます。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | フリーCF | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金等残高 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023.12単 | 462百万円 | 399百万円 | 63百万円 | -224百万円 | 3,265百万円 |
| 2024.12単 | 89百万円 | 241百万円 | -152百万円 | -222百万円 | 3,132百万円 |
| 2025.12連 | -891百万円 | 604百万円 | -1,495百万円 | 1,307百万円 | 3,548百万円 |
過去12か月の営業キャッシュフローは6億400万円とプラスで、本業で着実に現金を創出しています。しかし、子会社株式取得による影響で投資キャッシュフローが大幅なマイナスとなり、フリーキャッシュフローは-8億9,100万円とマイナスに転じています。これは主に成長投資によるものであり、今後のM&A効果に注目が集まります。現預金残高は35億4,800万円と潤沢です。
【利益の質】
営業CF/純利益比率は1.12倍であり、本業で生み出すキャッシュフローが純利益を上回っています。これは、利益が会計上の操作ではなく、実際の現金の裏付けがあることを示しており、利益の質は良好と評価できます。
【四半期進捗】
通期予想に対する直近四半期の進捗率のデータはありません。直近3四半期の売上高・営業利益の推移のデータもありません。
5. 株価分析
【バリュエーション】
PERは15.08倍、PBRは1.15倍であり、業界平均PER15.0倍、業界平均PBR1.2倍と比較して、ほぼ同水準で取引されています。これは、市場が本銘柄の価値を業界水準通りに評価していることを示しており、現状では割安でも割高でもない適正なバリュエーションと言えます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 6.38 / シグナル値: 5.22 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 51.8% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -0.24% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +0.98% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +0.19% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -7.18% | 長期トレンドからの乖離 |
MACD、RSIともに中立的な水準にあり、明確な短期的な売買シグナルは出ていません。株価は5日移動平均線をやや下回るものの、25日線、75日線に近接しており、短期・中期では方向感に乏しいボックス圏での推移を示唆しています。200日移動平均線からは約7%下回っており、中長期的な下落トレンドが継続している状況です。
【テクニカル】
現在株価1,518.0円は、52週高値2,495.0円から大きく下落した位置(レンジ内23.3%)にあり、年初来高値1,689円からも下回っています。5日、25日、75日移動平均線が非常に接近しており、株価はこれらの移動平均線付近で推移していることから、短期的な方向感が定まっていない状態です。一方で、長期的な節目である200日移動平均線を大きく下回っており、中長期的な株価の上値抵抗となっています。直近の移動平均線は収束傾向にあり、今後の動向が注目されます。
【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +2.29% | +11.40% | -9.11%pt |
| 3ヶ月 | -1.24% | +11.23% | -12.46%pt |
| 6ヶ月 | -11.85% | +25.50% | -37.35%pt |
| 1年 | +11.70% | +75.73% | -64.03%pt |
本銘柄の株価は、過去1ヶ月から1年にわたり、日経平均に対して大幅にアンダーパフォームしています。特に長期的な期間では、市場全体の強い上昇トレンドから取り残されている状況です。TOPIXとの比較では、1ヶ月こそわずかにアウトパフォームしていますが、3ヶ月では劣後しており、市場全体での人気度や成長期待の低さが示唆されます。
6. リスク評価
【注意事項】
⚠️ 信用倍率0.00倍(信用売残0株のため)。将来の株価変動リスクへの影響は限定的。
【リスク指標テーブル】
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ベータ値 | 0.38 | ◎良好 | 市場平均より値動きが小さい |
| 年間ボラティリティ | 37.82% | △やや注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -40.60% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | -0.12 | ▲注意 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.74 | △やや注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.46 | △やや注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.21 | ○普通 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.04 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
本銘柄はベータ値が0.38と非常に低く、市場全体の変動に比べると値動きは穏やかですが、年間ボラティリティは37.82%と「やや注意」レベルであり、個別の材料による変動は大きい傾向にあります。過去の最大ドローダウンは-40.60%と大きく、シャープレシオもマイナスであることから、リスクに見合ったリターンが十分に得られていない点が懸念されます。現在のボラティリティ水準は過去1年で「低」水準にあり(過去1年の上位2%)、市場相関は比較的低いものの、下落リスク効率はまだ改善の余地があると言えます。
【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±38万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- 公共事業への依存: 売上の大半を公共事業に依存しており、政府の財政支出方針や政策変動が業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
- M&A後のシナジー創出: 子会社化を行ったものの、のれん計上後の事業統合や期待されたシナジー効果が計画通りに発揮されないリスクがあります。
- 人材確保と育成: 高度な専門性を要する建設コンサルティング事業においては、技術者の高齢化や若手技術者の不足が事業運営上のリスクとなる可能性があります。
7. 市場センチメント
信用買残は50,900株、信用売残は0株で、信用倍率は計算上0.00倍となっています。信用売残がなく、信用買い残のみが存在する状況ですが、買残が浮動株全体に対して特段多くないため、直ちに需給バランスの悪化を懸念するほどではありません。主要株主は、東京スペックスが筆頭株主で27.35%を保有、次いで自己株式が18.74%、(株)UHパートナーズ2が7.38%、光通信(株)が6.03%を保有しています。機関投資家の保有割合は2.89%と低く、特定の株主が大きな影響力を持つ可能性があります。
8. 株主還元
配当利回りは2.64%、配当性向は38.23%と、利益の3〜5割を配当に回す一般的な水準にあり、株主還元への意識は高いと言えます。2026年12月期は65周年記念配当を含む年間配当40円を予定しています。
【配当持続可能性】
配当性向30-50%の範囲内であり、健全な水準です。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 上下水道分野に特化した高い専門性 極めて強固な財務健全性 |
公共事業の安定需要で業績の底堅さが期待できる |
| ⚠️ 弱み | ROEが市場平均を下回る水準 公共事業への高い依存度 |
資本効率の改善が株価評価向上に不可欠となる |
| 🌱 機会 | 国内インフラ老朽化に伴う更新需要の拡大 M&Aによる事業領域・技術力の強化 |
継続的なインフラ投資が業績を安定成長させる |
| ⛔ 脅威 | 国や自治体による公共事業予算の変動 技術者不足や後継者問題 |
政策変更や人材確保の失敗が経営リスクとなる |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 安定配当を求める長期投資家 | 健全な配当性向と盤石な財務基盤で安定配当が期待できるため |
| 財務健全性を重視する保守的投資家 | 自己資本比率が高く、外部環境の変化に強い耐性があるため |
この銘柄を検討する際の注意点
- 成長ドライバーの明確化: 安定的な事業基盤を持つ一方で、過去のROEが低く、株価が市場全体に劣後しているため、今後の成長戦略や資本効率改善策を注視する必要があります。
- M&A効果の継続性: 最近の子会社化による事業拡大が、売上高や利益に継続的にどのように貢献していくのか、シナジー効果の進捗を評価する必要があります。
- 公共事業の政策的リスク: 国や地方自治体の公共事業予算の動向や政策変更は、本銘柄の業績に直接的な影響を与えるため、マクロ経済環境の変化を常に確認することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.43% | 10%以上への改善 | 利益率向上は収益性改善に直結 |
| ROE | 6.85% | 8%以上への改善 | 資本効率の改善方向性を示す |
| M&A関連収益 | 1,008百万円 (情報処理セグメント売上) | 継続的な増収増益の達成 | 成長戦略の進捗状況を確認 |
企業情報
| 銘柄コード | 4642 |
| 企業名 | オリジナル設計 |
| URL | http://www.oec-solution.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,518円 |
| EPS(1株利益) | 100.67円 |
| 年間配当 | 2.64円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6.2% | 17.3倍 | 2,358円 | 9.4% |
| 標準 | 4.8% | 15.1倍 | 1,916円 | 4.9% |
| 悲観 | 2.9% | 12.8倍 | 1,485円 | -0.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,518円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 960円 | △ 58%割高 |
| 10% | 1,199円 | △ 27%割高 |
| 5% | 1,513円 | △ 0%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NJS | 2325 | 4,605 | 462 | 18.88 | 1.53 | 8.5 | 2.38 |
| ウエスコホールディングス | 6091 | 862 | 118 | 14.08 | 0.69 | 5.1 | 3.24 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.57)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。