企業の一言説明
T&Dホールディングスは、個人向け「太陽生命」、中小企業向け「大同生命」を中核に、保険商品やサービスを提供する大手生命保険グループの企業です。
総合判定
堅実な収益基盤と高い株主還元意欲を持つ成熟企業
投資判断のための3つのキーポイント
- 中核事業の安定的な成長と多様な顧客層への展開により、堅実な収益基盤を構築しています。
- 高い配当性向と自己株式消却の実施は、株主還元に対する積極的な姿勢を示す一方、市場平均を上回るバリュエーションは注意が必要です。
- 過去の最大ドローダウンは大きいものの、現在の株価は長期移動平均線を上回っており、今後の金利動向や運用成績が重要となります。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 売上高は堅調だが急成長期待は限定的 |
| 収益性 | C | ROE/ROAはベンチマークを下回る水準 |
| 財務健全性 | A | F-Scoreが良好だが保険業特有の自己資本比率 |
| バリュエーション | C | PER/PBRが業界平均をやや上回る |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 3,773.0円 | – |
| PER | 16.03倍 | 業界平均13.7倍 |
| PBR | 1.13倍 | 業界平均1.0倍 |
| 配当利回り | 3.45% | – |
| ROE | 9.35% | – |
※ソースによりPERとPBRの値が異なる(各種指標: PER 16.03倍、PBR 1.13倍、バリュエーション: PER 15.3倍、PBR 1.12倍)。注目指標では「各種指標」の値を採用。
1. 企業概要
T&Dホールディングスは、「太陽生命」による個人向け生保、「大同生命」による中小企業向け生保を中核事業とする保険持株会社です。幅広い顧客層に対して死亡保険、医療・介護保険、貯蓄型商品などを提供し、T&Dフィナンシャル生命も傘下に持ちます。多角的なチャネル展開で収益を上げています。
2. 業界ポジション
国内生命保険業界において、T&Dホールディングスは特定の顧客層に特化した強みを持つ大手グループの一角を占めています。中小企業市場や代理店チャネルに強く、顧客ニーズに合わせた商品開発と販売戦略で競争力を維持しています。
3. 経営戦略
T&Dホールディングスは、中核子会社の強みを活かし、多様な顧客層のニーズに応える商品・サービス提供を推進しています。直近では2026年3月期に個人投資家向け社債の発行や、大規模な自己株式消却、一部の貸付金及び株式譲渡を決議しており、資本効率の改善と事業ポートフォリオの最適化を進める戦略が伺えます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好 |
| 収益性 | 2/3 | 純利益がプラス、ROAがプラス |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が1.5以上、D/Eレシオが1.0未満、株式希薄化なし |
| 効率性 | 1/3 | 四半期売上成長率がプラス |
総合スコア6/9点で「良好」判定です。収益性では純利益とROAがプラスで評価されました。財務健全性は、流動比率、D/Eレシオ(負債資本倍率)、株式希薄化の観点で満点を獲得しています。ただし、効率性では営業利益率とROEがベンチマークを下回ったため一部改善の余地がある、と評価されています。
【収益性】
営業利益率(過去12か月)は4.69%、ROE(過去12か月)は7.62%、ROA(過去12か月)は1.32%です。一般的な企業のベンチマーク(ROE 10%以上、ROA 5%以上、営業利益率10%以上)と比較すると、特にROAが低く、自己資本効率や資産活用効率には改善の余地があると言えます。
【財務健全性】
自己資本比率(実績)は7.8%と一般的な事業会社と比較すると低いですが、保険会社は負債科目である各種準備金が多額になる特性があり、この数値をもって直ちに健全性が低いとは判断できません。流動比率(直近四半期)は5.02と非常に高く、短期的な支払い能力は十分に確保されていると考えられます。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | フリーCF | 営業CF | 投資CF | 財務CF |
|---|---|---|---|---|
| 2023.03 | 3,583億2,900万円 | -3,076億3,100万円 | 6,659億6,000万円 | -1,065億8,000万円 |
| 2024.03 | 825億900万円 | 2,627億5,400万円 | -1,802億4,500万円 | -792億2,700万円 |
| 2025.03 | -2,655億9,800万円 | -3,598億6,700万円 | 942億6,900万円 | -873億4,000万円 |
2025年3月期はフリーCF、営業CFともに大幅なマイナスを計上しており、キャッシュフローの状況は不安定である点に留意が必要です。これは保険契約関連のキャッシュフロー特性が影響している可能性もあります。
【利益の質】
2025年3月期の営業CFがマイナスであるため、営業CF/純利益比率の算出は適切ではありませんが、営業活動によるキャッシュフローが純利益を大幅に下回っている状況は、利益の質について慎重な評価が求められます。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期累計の決算では、通期の経常収益予想に対し約86.7%、経常利益予想に対し約80.9%、親会社株主に帰属する当期純利益予想に対し約92.1%の進捗率です。純利益は順調に進捗しているものの、経常利益はやや鈍化傾向にあり、最終四半期での挽回が期待されます。
【バリュエーション】
現在のPERは16.03倍、PBRは1.13倍です。業界平均のPER13.7倍、PBR1.0倍と比較すると、当銘柄は業界平均をやや上回る水準にあり、バリュエーション的にはやや割高と評価できます。目標株価(業種平均PER基準)3,440円、目標株価(業種平均PBR基準)3,334円と比較しても、現在の株価はそれらを上回っています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -57.94 / シグナルライン: -19.49 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 44.5% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +1.54% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -4.53% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -3.75% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +1.92% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDとRSIはいずれも中立域にあり、明確な買いまたは売りのシグナルは出ていません。
【テクニカル】
現在の株価3,773.0円は、52週高値4,320.00円と安値2,934.00円の中間よりやや高値寄り(レンジ内位置66.8%)にあります。直近では5日移動平均線3,715.80円を上回っていますが、25日移動平均線3,951.96円および75日移動平均線3,920.17円を下回っており、短期から中期の下降圧力が意識されます。しかし、200日移動平均線3,700.33円は上回っており、株価は長期的な上昇トレンドの中に位置していると言えます。
【市場比較】
日経平均との相対パフォーマンス
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -2.76% | +15.48% | -18.24%pt |
| 3ヶ月 | +1.45% | +13.30% | -11.84%pt |
| 6ヶ月 | +9.68% | +21.50% | -11.82%pt |
| 1年 | +37.65% | +76.64% | -38.99%pt |
当銘柄は過去1年間で37.65%のリターンを達成していますが、日経平均の上昇率を大きく下回っており、市場全体と比べて相対的にパフォーマンスが弱い傾向にあります。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率5.74倍と高水準にあり、将来の売り圧力がかかる可能性に注意が必要です。
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ベータ値 | -0.06 | ◎良好 | 市場平均に逆行する値動きを示す |
| 年間ボラティリティ | 39.05% | △やや注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -85.74% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | -0.34 | ▲注意 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.37 | △やや注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.12 | ▲注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.52 | ◎良好 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.27 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
本銘柄はベータ値が-0.06と非常に低く、市場全体の動きに逆行する傾向がある、あるいは市場との連動性が低い可能性を示唆しています。年間ボラティリティは39.05%とやや高く、短期的な価格変動への警戒が必要です。過去の最大ドローダウンは-85.74%と非常に大きく、長期的な投資においては過去の大きな下落リスクを認識しておく必要があります。現在のボラティリティ水準は過去1年で「高」(上位85%)にあり、投資に当たっては慎重な姿勢が求められます。
【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±40万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- 金利変動リスク: 保険会社は運用資産の多くを債券で構成するため、国内外の金利変動が収益に大きく影響します。
- 市場価格変動リスク: 株式や外国為替等の市場変動は、運用収益や保険会社の健全性を示すソルベンシーマージン比率に影響を与える可能性があります。
- 人口動態の変化と競争激化: 国内の人口減少や高齢化は、生命保険市場の成長性を鈍化させる可能性があり、それに伴う業界内での競争激化もリスク要因です。
7. 市場センチメント
信用買残が465,300株に対して信用売残が81,000株、信用倍率は5.74倍と高水準にあり、将来的な株価の売り圧力となる可能性があります。
主要株主構成は以下の通りです。
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)
- 自社(自己株口)
- 日本カストディ銀行(信託口)
8. 株主還元
配当利回りは3.45%と比較的魅力的な水準にあり、配当性向は33.1%と健全な範囲で利益を株主に還元しています。また、決算短信において56,000,000株の自己株式消却を決議しており、株主還元への積極的な姿勢が伺えます。
配当持続可能性: 警告不要(健全な水準)
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 安定した収益基盤と高い配当利回り 多様な顧客層への強固な事業展開 |
景気に左右されにくい安定収益に期待 インカムゲイン目的の投資家に魅力的 |
| ⚠️ 弱み | 収益性指標のベンチマーク未達 営業キャッシュフローの不安定性 |
利益の成長性が伸び悩む可能性 キャッシュ創出力の評価に不透明感 |
| 🌱 機会 | 金融市場の変化への対応 ESG投資や新たな保険ニーズの創出 |
事業ポートフォリオ拡大による成長加速 新市場開拓で収益の多角化 |
| ⛔ 脅威 | 金利変動と市場リスク 国内市場の飽和と競争激化 |
運用成績悪化や収益圧迫のリスク シェア争い激化による収益性低下 |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 安定配当を重視する長期投資家 | 堅実な収益基盤と魅力的な配当利回りが期待できるため。 |
| 過去の市場逆行性を許容できる投資家 | ベータ値が低く、市場全体の下落局面で安定性が期待できる。 |
この銘柄を検討する際の注意点
- 営業キャッシュフローの不安定性: 保険業特有の事情もあるが、直近のマイナスは見過ごせないため、今後の改善動向を注視すべきです。
- バリュエーションの相対的な割高さ: 業界平均と比較してPER/PBRがやや高水準にあるため、株価調整リスクも考慮に入れる必要があります。
- 信用倍率の高水準: 信用残高の状況が将来的な株価の重しとなる可能性があり、需給バランスの改善が望まれます。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.69% | 5%以上への回復 | 収益改善の兆候を確認 |
| ROE | 7.62% | 8%以上への回復 | 株主資本効率向上を確認 |
| 信用倍率 | 5.74倍 | 3倍以下への改善 | 需給バランス好転を示す |
企業情報
| 銘柄コード | 8795 |
| 企業名 | T&Dホールディングス |
| URL | http://www.td-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 保険業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 3,773円 |
| EPS(1株利益) | 235.41円 |
| 年間配当 | 3.45円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 12.8% | 18.0倍 | 7,737円 | 15.5% |
| 標準 | 9.8% | 15.7倍 | 5,895円 | 9.4% |
| 悲観 | 5.9% | 13.3倍 | 4,177円 | 2.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 3,773円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,942円 | △ 28%割高 |
| 10% | 3,674円 | △ 3%割高 |
| 5% | 4,637円 | ○ 19%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第一生命ホールディングス | 8750 | 1,444 | 52,300 | 12.82 | 1.28 | 11.7 | 3.60 |
| かんぽ生命保険 | 7181 | 1,525 | 17,016 | 10.70 | 0.40 | 4.9 | 2.70 |
| ソニーフィナンシャルグループ | 8729 | 138 | 9,356 | 18.67 | 1.41 | – | 2.74 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.57)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。