企業の一言説明

オリジナル設計は、上下水道や水質保全といった社会インフラの整備に関わる建設コンサルティング事業を主軸に、情報処理サービスも展開する、公共事業に強みを持つ安定志向のエンジニアリング企業です。

総合判定

安定した財務基盤と公共事業の堅実な需要を背景にした配当銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 公共事業基盤の安定性: 自治体向けの上下水道コンサルティングが主力であり、老朽化インフラの更新需要を背景に底堅い収益が期待できます。
  • 堅実な自己資本比率: 33業種区分でサービス業に分類されながらも、高い自己資本比率を維持する盤石な財務健全性を備えています。
  • テクニカル指標の調整局面: 年初来高値圏から下落し移動平均線を下回る水準にありますが、配当利回りが指標となっているため、長期保有の観点からは評価が分かれます。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 B 営業利益率は高いがROEは改善幅の維持が課題のため。
安全性 S 自己資本比率が高く、無借金に近い財務強度が魅力。
成長性 A 直近売上成長は好調だが、長期CAGRは緩やかなため。
株主還元 A 配当利回りと配当性向の均衡が取れているため。
割安度 B PER/PBRともに業界平均と同水準で割安感は薄い。
利益の質 C CFと純利益の乖離があり、キャッシュ回収の精査が要。

総合: B

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,503.0円
PER 15.03倍 業界平均15.0倍
PBR 1.11倍 業界平均1.2倍
配当利回り 2.66%

企業概要

建設コンサルタントとして、上下水道システムの計画、詳細設計、工事監理等の公共インフラ事業を主導しています。都市のライフラインを守る専門的な技術力を基盤とし、持続可能な社会インフラの維持管理において自治体からの信頼が厚い企業です。また、ソフトウェア開発などのITエンジニアリング事業も併営し、建設現場の効率化を支援する多角的なアプローチをとっています。

業界ポジション

国内の建設コンサルタント業界において、公共インフラの更新・環境防災分野でのシェアを確保しています。競合他社と比較して、地方自治体の水資源管理に対する深い知見と実績を有することが強みですが、民間案件の拡大による収益源の多角化が今後の競争優位の焦点となります。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 中程度 自治体からの信頼感と営業利益率の安定性から評価。
スイッチングコスト 強い 長期にわたる公共プロジェクトの契約関係から維持。
ネットワーク効果 判断材料不足
コスト優位 (規模の経済) 中程度 専門技術の蓄積による設計効率の高さから評価。
規制・特許 強い 建設コンサルタントとしての許認可と技術認定。

経営戦略

上下水道の設計・保全業務においては、「ストックマネジメント」戦略に基づき、老朽化施設の調査から計画、更新までの一貫体制を強化しています。最近では、DX推進により情報処理事業を拡大し、建設コンサルティングとの相乗効果による利益率向上を図っています。経営陣は既存市場の防衛と同時に、公共事業予算依存からの脱却を目指す方針を掲げています。

収益性

営業利益率は 20.46% と非常に高く、安定した収益確保が可能な体質です。ROEは 6.85% と業界基準の 10% には未達であり、資本効率の向上が求められます。ROAについては、資産効率の観点から今後の改善余地が大きい状態です。

財務健全性

自己資本比率は 66.1% と極めて高く、経営環境の悪化にも耐えうる頑健なバランスシートを有しています。流動比率は 3.05 と短期の債務償還能力において盤石な状況を保っています。

キャッシュフロー

期間 営業CF FCF
2025.12 604百万円 △891百万円
2024.12 241百万円 89百万円
2023.12 399百万円 462百万円

営業CFは安定的なキャッシュの源泉ですが、先行投資や設備投資の増減によりフリーCFが変動する特性を持っています。

利益の質

営業CF/純利益比率は、過去3年平均で 0.77 であり、会計上の利益に対して現金の裏付けが十分ではない局面があるため要確認です。

四半期進捗

第1四半期の売上進捗率は 34.3%、営業利益進捗率は 67.3% と極めて順調です。年間を通して公共工事が下半期や年度末に集中する業界特性を考慮しても、期初の出足は極めて好調と言えます。

バリュエーション

PER 15.03倍、PBR 1.11倍という水準は、同業他社平均と比較して極めてオーソドックスであり、「適正水準」と評価できます。割安感はありませんが、公共事業の安定性を考慮すれば妥当な株価形成です。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 -1.2 / 3.25 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 46.5 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.17% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.30% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -0.45% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -8.34% 長期トレンドからの乖離

すべての移動平均線を下回る水準にあり、調整傾向が継続しています。特に200日移動平均線からの乖離が大きく、長期的な上値抵抗が存在することを示唆しています。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 △0.46% +8.32% △8.78%pt
3ヶ月 △2.53% +11.50% △14.03%pt
6ヶ月 △0.73% +24.58% △25.30%pt
1年 +14.73% +68.89% △54.16%pt

日経平均の力強い上昇局面に対してパフォーマンスは大きく遅れており、市場全体を牽引するグロース銘柄というよりも、ディフェンシブな性質が強く現れています。

注意事項

⚠️ 信用倍率0.00倍、売り残がない状況は需給的に軽微であるものの、今後の信用買い残増加には注意を払う必要があります。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.38 ◎良好 市場全体の影響をあまり受けない
年間ボラティリティ 37.51% △やや注意 中程度の変動幅を有する
最大ドローダウン △40.60% ▲注意 過去大きな調整局面に遭遇している
シャープレシオ △0.11 ▲注意 リスクに見合うリターンが低い

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.72 △やや注意 下落局面でのリターン効率
カルマーレシオ 0.44 △やや注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.21 ○普通 日経平均とあまり連動しない
0.04 独自の値動き特性がある

ポイント解説

市場相関が非常に低く、日経平均の動向よりも、建設業界独自のサイクルや受注動向に強く影響を受けます。年間を通じて最大 40% 程度のドローダウンを経験しており、高値掴みには特に慎重なマネジメントが必要です。現在のボラティリティは過去1年間と比較して落ち着いた水準にあります。

投資シミュレーション

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±38万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 公共事業関連予算の縮小や方針転換による受注の停滞リスク。
  • 深刻な人手不足による人件費高騰が利幅に与える圧迫リスク。
  • 天災等の発生による工事現場の遅延および損害発生リスク。

信用取引状況

信用買残 56,500 株に対し、信用売残 0 株という状況です。需給面で上値を抑える売り圧力は限定的ですが、今後の押し目買いを検討する際は買残推移を確認して需給の重さを測る必要があります。

主要株主構成

株主名 保有割合
東京スペックス 27.35%
自社(自己株口) 18.74%
(株)UHパートナーズ2 7.38%

株主還元

配当利回りは 2.66% であり、配当性向は 38.23% と比較的健全な水準にあります。現在の配当水準を維持する余力は十分にあると考えられます。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 1Qの好調な進捗による上方修正期待 信用買残の増加による需給調整の停滞
中長期 (〜2 年) 老朽化インフラ更新に伴う公共工事増 公共予算削減や建設市場の人手不足拡大

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 公共事業の強固な基盤
自己資本の高さ
収益の安定性と倒産リスクの低さに貢献
⚠️ 弱み ROEが低水準
単一市場依存
成長の鈍化と株価の上昇余地を抑制
🌱 機会 IT活用による効率化
インフラ老朽化対策
DX部門が第二のキャッシュカウになる可能性
⛔ 脅威 公共予算の圧縮
人件費の高騰
受注単価と利益率の毀損を監視すべき

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
長期安定志向の保有層 高い自己資本比率と底堅い公共受注で安心感があるため
バリュー株重視の投資家 老朽化インフラの更新需要が株価の底堅さを担保するため

この銘柄を検討する際の注意点

  • 公共事業予算の動向: 収益の大部分が公共事業であるため、行政の予算姿勢は直接業績を左右します。
  • 人件費コスト管理: コンサルティング業は労働集約的なため、報酬水準の上昇が利益を過度に圧迫していないか慎重な観察が必要です。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 20.46% 15%未満への下落 収益力の持続を確認
信用買残 56,500株 10万株以内での安定 需給の健全性を維持

企業情報

銘柄コード 4642
企業名 オリジナル設計
URL http://www.oec-solution.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,503円
EPS(1株利益) 100.01円
年間配当 2.66円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 10.0% 17.3倍 2,787円 13.3%
標準 7.7% 15.0倍 2,179円 7.9%
悲観 4.6% 12.8倍 1,602円 1.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,503円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,092円 △ 38%割高
10% 1,363円 △ 10%割高
5% 1,720円 ○ 13%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
NJS 2325 5,180 520 21.24 1.63 8.5 2.12
ウエスコホールディングス 6091 838 115 13.69 0.68 5.1 3.34

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.7)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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