1. 企業情報
企業名: トナミホールディングス株式会社
概要: トナミホールディングスは、日本の物流サービスを提供する総合物流企業です。主に物流、情報処理、販売の3つの事業分野にわたるサービスを提供しています。主要サービスには、トラック輸送、小口配送、航空輸送、倉庫管理、国際輸送、マーケティングサービスなどが含まれます。また、保険代理店、ソフトウェア開発、商品販売なども手掛けています。
事業内容:
- 物流関連94%
- 情報処理2%
- 販売2%
- 他1%
設立年月日: 1943年6月1日
代表者名: 高田 和夫
従業員数: 6,802人
平均年齢: 48.4歳
平均年収: 5,080万円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界: 物流業界
市場ポジション: トナミホールディングスは、日本の物流業界において主要なプレーヤーであり、特に富山県を中心とした関西、関東地域で強力なプレゼンスを誇ります。3PLサービスやシステム開発も手掛け、M&Aによる成長戦略を展開しています。
競争優位性:
- 豊富な物流ネットワークとサービスの多様性
- 地域密着型のサービスと強力な物流基盤
- 3PLサービスとシステム開発による付加価値の創出
課題:
- 物流業界全体の減少傾向
- コスト増加による収益圧縮リスク
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 「和の経営」を理念とし、収益成長事業への経営資源の投入と新たな事業創出を目指しています。
中期経営計画:
- 特別積合せ事業・ロジスティクス事業に次ぐ新たな事業創出への投資
- 収益成長事業への経営資源の積極投入
- 物流統括本部の組織変更による物流リソースの集約と価値創造
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主に物流サービスの提供による収益モデルで、物流関連事業が主力です。
市場ニーズへの適応力: 物流需要の変動に対応するため、3PLサービスとシステム開発による付加価値の創出に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: システム開発による物流効率化とサービス品質の向上を目指しています。
主力製品: 主力製品は物流サービス全般で、特にトラック輸送、倉庫管理、国際輸送が主要です。
6. 株価の評価
EPS: 529.33円（予想）
BPS: 10,248.61円（実績）
PER: 12.17倍（予想）
PBR: 0.63倍（実績）
株価評価: 現在の株価6,440円は、PER12.17倍に基づく評価と比較すると、やや割安と見なせる範囲内です。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、6,420円から6,560円の間で変動しています。50日移動平均線は6,079円、200日移動平均線は5,859.27円と比較すると、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去12ヶ月で143.65B円（前年比4.50%増）
利益率:
- 営業利益率: 4.74%
- 純利益率: 3.06%
ROE: 4.87%
ROA: 2.20%
キャッシュフロー:
- 営業CF: 5,247百万円
- 投資CF: -5,552百万円
- 財務CF: -3,051百万円
財務比率:
- 自己資本比率: 53.8%
- 総資本比率: 32.96%
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 2.48%
1株配当: 160円（予想）
配当性向: 31.26%
自社株買い: 保有
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価変動: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に1月末から2月初旬にかけての株価は安定しています。
影響要因: 業績の好調さ、新規事業の進展、M&Aによる成長戦略などが投資家関心を高めています。
11. 総評
トナミホールディングスは、日本の物流業界において重要な地位を占め、多様なサービスを提供しています。事業モデルは持続可能であり、技術革新と新規事業創出により将来性を見込めます。株価はPERに基づいて割安と評価でき、テクニカル分析からも上昇傾向にあります。財務状況も健全で、株主還元も積極的です。全体的な見解として、成長性と安定性を兼ね備えた魅力的な投資対象と評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 9070 |
| 企業名 | トナミホールディングス |
| URL | http://www.tonamiholdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 陸運業 |
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