1. 企業情報
- 企業名: 東急建設株式会社
- 設立年月日: 1946年
- 本社所在地: 東京都渋谷区
- 事業内容:
- 建築事業（76%）: 商業施設、ホテル、オフィス、住宅、工場、病院、物流センターなどの建設
- 土木事業（23%）: 鉄道、道路、トンネル、橋梁などの建設
- 不動産事業（1%）: 不動産の開発・賃貸、老朽物件の再生、PPP事業
- 従業員数: 2,915人
- 平均年齢: 43.9歳
- 平均年収: 8,380千円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 東急グループとの強い結びつきがあり、グループからの受注が約20%を占める。特に渋谷駅前再開発や東急沿線のプロジェクトに強みを持つ。
- 課題: 建設業界全体の人手不足や原材料価格の高止まりが影響を及ぼす可能性がある。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 「To zero, from zero.」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化。
- 中期経営計画: 国内土木・建築をコア事業とし、国際・不動産・新規事業を戦略事業に位置付け。脱炭素、廃棄物ゼロ、防災・減災を提供価値の軸とする。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 公共事業と民間プロジェクトの両方からの収益を得ており、安定した収益基盤を持つ。
- 市場ニーズへの適応力: 環境への配慮やデジタル技術の導入に注力しており、変化する市場ニーズに対応。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: デジタル技術を活用した施工管理や効率化を進めている。
- 主力製品: 建築・土木工事、特に渋谷駅周辺の再開発事業が収益を牽引。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 792.0円
- PER: 16.74倍（業界平均14.0倍と比較して高め）
- PBR: 0.86倍（業界平均1.1倍と比較して低め）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は792.0円で、年初来高値868円、年初来安値658円。現在の株価は高値圏からの調整局面にある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 285,680百万円（前年同期比減少）
- 営業利益: 8,155百万円（前年同期比増加）
- 純利益: 7,266百万円（前年同期比増加）
- ROE: 7.44%
- 自己資本比率: 37.8%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.80%
- 1株配当: 38.00円（2025年予想）
- 配当性向: 56.59%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近変動: 直近10日間で株価は上昇傾向を示し、出来高も増加している。
- 影響要因: 建設業界の回復期待や公共事業の増加が影響を与えている。
11. 総評
東急建設は、国内の建設業界において安定した地位を確保しており、特に東急グループとの関係を活かしたプロジェクトに強みを持つ。持続可能な経営への取り組みや技術革新により、将来的な成長が期待される。株価は現在調整局面にあり、配当利回りも魅力的であるが、業界全体の課題も考慮する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 1720 |
| 企業名 | 東急建設 |
| URL | http://www.tokyu-cnst.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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