1. 企業情報

企業概要:

メニコンは、コンタクトレンズおよびレンズケア製品の開発・製造・販売を一貫して行う国内大手企業です。日本初の角膜コンタクトレンズを開発した実績を持ち、定額・会員制サービス「メルスプラン」を中心に、病院や眼科、コンタクトレンズ専門店、眼鏡店、ドラッグストアなど多様なチャネルを通じて提供。海外80カ国以上にも展開しています。主力はビジョンケア事業(売上比率92%)、その他に食品事業等も展開。

2. 業界のポジションと市場シェア

競争優位性:

  • 国内コンタクトレンズ市場で高いシェア。
  • 開発から販売まで一貫体制を持つこと、定額会員制サービス「メルスプラン」による安定した顧客基盤が強み。
  • 1日使い捨て(1DAY)レンズやオルソケラトロジー(夜間装用型視力矯正レンズ)などの新分野にも注力。

課題:

  • グローバル競合(ジョンソン&ジョンソン、ボシュロム、クーパービジョン等)との競争激化。
  • 中国市場では景気減速の影響を受け、オルソケラトロジー関連の伸び悩み。
  • 国内市場の成長鈍化や価格競争もリスク。

3. 経営戦略と重点分野

ビジョン・戦略:

  • 中期経営計画「Vision2030」:『新しい「みる」を世界に』をスローガンに、グローバル展開と新規事業創出を推進。
  • 重点施策:
    • 1DAYレンズの拡販、シリコーンハイドロゲル素材の製品強化。
    • オルソケラトロジー関連のアジア展開。
    • マレーシア新工場の稼働による生産能力強化。
    • 研究開発費の積極投資。
    • ヘルスケア・ライフケア事業の拡大。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 定額・会員制サービス「メルスプラン」により、安定したストック型収益を確保。
  • 近視人口増加や高齢化による市場の底堅い需要。
  • 使い捨てレンズ等の新製品投入で市場ニーズの変化に対応。
  • 海外展開強化により成長余地あり。

5. 技術革新と主力製品

  • 1日使い捨てタイプのシリコーンハイドロゲル素材レンズを中心に技術開発。
  • オルソケラトロジー(夜間装用型視力矯正レンズ)の開発・販売強化。
  • レンズケア用品や関連サービスの拡充。
  • 独自の会員制サービス「メルスプラン」が他社との差別化要素。

6. 株価の評価

  • PER(予想):19.36倍(業界平均21.1倍よりやや割安)
  • PBR(実績):1.24倍(業界平均1.8倍より割安)
  • EPS(予想):72.42円
  • BPS(実績):1,126.61円
  • 株価(5/2終値):1,402円

【参考】
– 株価/BPS=1.24倍、PERも業界平均を下回る水準。
– 収益性指標(ROE)は5.98%で、市場平均と比較してやや控えめ。

7. テクニカル分析

  • 年初来高値:1,458円、年初来安値:1,066円
  • 直近株価は1,400円台で推移し、年初来高値圏に接近。
  • 50日移動平均:1,282円、200日移動平均:1,408円
  • 4月下旬に大きく上昇し、その後は高値圏でのもみ合い。
  • 出来高も増加傾向。

売上・利益推移(過去4年)

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 純利益(百万円) 営業利益率 EPS(円)
2021/3 86,209 8,107 5,952 9.4% 78.84
2022/3 100,172 9,957 6,481 9.9% 85.72
2023/3 110,194 12,063 7,377 10.9% 97.25
2024/3 116,192 8,952 4,538 7.7% 59.65
  • 売上高は安定成長。
  • 2024年3月期は営業利益・純利益が減少(特別損失計上などの影響)。
  • 営業利益率は10%前後で推移。

財務健全性

  • 自己資本比率:44.1%(安定水準)
  • 現金・現金同等物:637億円
  • 有利子負債:981億円、Debt/Equity:111.5%
  • 流動比率:2.21(短期的な支払能力は十分)

収益性

  • ROE:5.98%、ROA:3.09%
  • 利益率は安定するも、直近はやや低下傾向。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当実績(2024年):25円、予想(2025年):28円
  • 配当利回り(予想):2.00%
  • 配当性向:約40.5%(安定的な配当方針)
  • 過去5年平均配当利回り:1.11%(近年増配傾向)
  • 自社株買いについては直近で大きな実施は見られない。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 直近10営業日で大きく上昇し、1,400円台で高値圏推移。
  • 4月下旬に出来高急増を伴い急騰、その後は高値圏でもみ合い。
  • 信用買残は減少、信用売残は増加傾向で、やや売り圧力も見られる。
  • ベータ値0.44と市場全体に対する値動きは比較的穏やか。
  • 機関投資家・アナリスト向け説明会も開催、投資家関心は維持。

11. 総評

メニコンは、国内外で高いシェアを持つコンタクトレンズメーカーであり、定額・会員制サービスを軸に安定した収益基盤を有しています。1DAYレンズやオルソケラトロジーなど新分野への積極展開、グローバル市場での成長が期待されます。直近の業績は増収ながら利益率低下や特別損失の影響が見られますが、財務健全性・キャッシュポジションは良好です。株価は業界平均と比べて割安な水準にあり、直近では高値圏でもみ合いとなっています。今後の成長戦略や海外展開の進捗が注目されます。


企業情報

銘柄コード 7780
企業名 メニコン
URL http://www.menicon.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 精密機器

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。