1. 企業情報
企業名: オービス株式会社
概要: オービス株式会社は、日本の製造・販売会社で、梱包材、プレハブ建築、太陽光発電システム施工、ゴルフ場運営などの事業を手がけています。1974年に設立され、本社は広島県福山市にあります。
事業内容:
- 梱包用材、プレハブ建築
- 太陽光発電システム施工
- ゴルフ場運営
- 不動産売買・賃貸
設立年月日: 1974年9月
代表者名: 中浜 勇治
従業員数: 206人
平均年齢: 46.6歳
平均年収: 5,050千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
オービスは、梱包材とプレハブ建築の分野で比較的高いシェアを持ち、特に国産杉の生産比率を高めることで競争力を維持しています。しかし、建設資材価格の高騰や労働者不足、ゴルフ場間の競争激化など、業界全体で厳しい環境に直面しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
オービスは「NEXT STEP 10」という中期経営計画を掲げ、2023年10月期～2027年10月期を対象期間として、各事業の効率化と顧客サービスの向上を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 木材事業: 国産杉の生産比率を高める。
- ハウス・エコ事業: 各専門分野を持つグループ会社の協業による原価管理と利益率改善。
- ライフクリエイト事業: コース管理の充実、EV充電器設置による顧客利便性向上。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
オービスの事業モデルは多角化しており、梱包材、プレハブ建築、太陽光発電、ゴルフ場運営など複数の事業で収益を生み出しています。市場ニーズの変化に対応するため、各事業の効率化と新たな事業の探索に力を入れています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
太陽光発電システム施工において技術革新を推進しており、効率的な発電システムの開発に注力しています。
収益を牽引している製品やサービス:
梱包用材、プレハブ建築、太陽光発電システム、ゴルフ場運営が主力事業です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 225.96円
- BPS（実績）: 3,022.48円
- PER（会社予想）: 5.96倍
- PBR（実績）: 0.45倍
現在の株価1,347円に対して、BPSは3,022.48円と高く、PERは5.96倍と低いため、割安な水準にあると評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価は1,327円～1,347円の範囲で推移しており、50日移動平均線1,349.72円、200日移動平均線1,391.01円を下回っています。短期的には安値圏に位置していると言えます。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 114億4,410万円
- 営業利益（過去12か月）: 58億円
- 経常利益（過去12か月）: 58億円
- 純利益（過去12か月）: 4億3,497万円
- ROE（実績）: 8.03%
- ROA（実績）: データなし
過去数年分の比較では、売上高と利益は増加傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 4.23%
- 配当性向: 27.16%
安定した配当を維持しており、株主還元に積極的です。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行っていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は横ばいからわずかに上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
市場動向、競合状況、業績予想、リスク要因（米国の政策動向、原材料価格など）が影響を与えています。
11. 総評
オービス株式会社は、梱包材、プレハブ建築、太陽光発電、ゴルフ場運営など多角化した事業を展開しており、市場ニーズの変化に対応するため各事業の効率化に注力しています。株価は割安な水準にあり、安定した配当を維持しています。しかし、業界全体の厳しい環境に直面しており、リスク要因も存在します。投資判断は慎重に行う必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7827 |
| 企業名 | オービス |
| URL | http://www.orvis.co.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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