1. 企業情報
株式会社ツツミは、宝飾品の製造・卸売・小売を手掛ける企業です。企画から販売まで一貫して行っており、直販体制を強みとしています。主な事業は、指輪、ネックレス、ブレスレットなどの宝飾品の販売です。首都圏を中心に、関東、関西、中部などへ店舗を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ツツミは、宝飾品小売業界に属しており、直販体制を強みとしています。詳細な市場シェアは公開されていませんが、主要な競合他社としては、同業他社が挙げられます。業界内での競争優位性としては、企画から販売までの一貫体制による商品開発力、直販による顧客との直接的な関係構築などが考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
2025年3月期の決算短信によると、ツツミは、地金相場高騰の中、高品質で価格訴求力の高い商品の提供や店舗活性化策を実施しています。
2026年3月期の業績予想では、売上高は微増を見込んでいるものの、営業利益、経常利益、当期純利益は減益を予想しています。
4. 事業モデルの持続可能性
ツツミの収益モデルは、宝飾品の販売によるものです。宝飾品は、嗜好品であり、景気変動の影響を受けやすい側面があります。市場ニーズの変化への適応としては、多様な顧客ニーズに対応できる商品ラインナップの拡充、オンライン販売の強化などが重要になると考えられます。
5. 技術革新と主力製品
ツツミは、宝飾品の製造・販売を行っており、技術革新というよりは、デザイン性や品質、顧客への提案力が重要となります。主力製品は、指輪、ネックレス、ブレスレットなど、幅広い宝飾品です。
6. 株価の評価
- PER（株価収益率）: 23.45倍 (会社予想)
- 業界平均PER: 10.0
- ツツミのPERは業界平均よりも高い水準です。
- PBR（株価純資産倍率）: 0.52倍 (実績)
- 業界平均PBR: 0.5
- ツツミのPBRは業界平均と同水準です。
- EPS（1株当たり利益）: 95.99円 (会社予想)
- BPS（1株当たり純資産）: 4,338.77円 (実績)
上記の指標から、現時点では割安感があるとは言い切れません。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、2200円台で推移しており、5月9日には2388円の高値を付けています。50日移動平均線（2272.94円）と200日移動平均線（2208.79円）を上回っており、上昇トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で199億700万円。2025年3月期は248億3500万円と、前期から大幅に増加しています。
- 営業利益: 過去12ヶ月で16億7200万円。2025年3月期は24億1000万円と、前期から大幅に増加しています。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で11億5500万円。2025年3月期は19億8600万円と、前期から大幅に増加しています。
- ROE（自己資本利益率）: 2.95% (過去12ヶ月)
- ROA（総資産利益率）: 2.17% (過去12ヶ月)
- 自己資本比率: 97.4% (実績)
売上高、利益ともに増加傾向にあり、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.00%
- 1株配当（会社予想）: 90.00円
- 配当性向: 62.92%
- 自社株買い: 実施の記載はありません。
高い配当利回りは魅力的ですが、今後の業績によっては減配のリスクも考慮する必要があります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、上昇傾向にあります。信用買残は増加、信用売残も増加しており、株価への影響要因としては、業績動向、配当、市場全体の動向などが挙げられます。
11. 総評
株式会社ツツミは、宝飾品小売業大手で、直販体制を強みとしています。2025年3月期は増収増益と好調な業績を上げていますが、2026年3月期の業績予想は減益を見込んでいます。高い配当利回りは魅力ですが、今後の業績動向や市場環境の変化に注意が必要です。株価は上昇トレンドにありますが、PERは業界平均より高く、割安感は限定的です。投資判断にあたっては、これらの点を総合的に考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7937 |
| 企業名 | ツツミ |
| URL | http://www.tsutsumi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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