2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 価格高騰による購買意欲低迷や企業の設備投資抑制で減収減益の厳しい状況だが、レンタル機械の稼働改善や製造子会社の堅調などで下期・中長期の回復を目指す。通期予想は一部を修正(2025年11月10日公表)、当期純利益は投資有価証券売却益の計上見込みで増益見込み。
  • 業績ハイライト: 第2四半期(中間期)連結売上高16,910百万円(前年同期比△4.2%:悪い)、営業利益1,214百万円(△9.7%:悪い)、経常利益1,297百万円(△13.4%:悪い)、中間純利益814百万円(△17.2%:悪い)。レンタル中心の建設機械事業は増収増益だが、産業機器事業・砕石事業は低迷。
  • 戦略の方向性: 既存事業(産業機器・建設機械)の強化、M&Aによる事業領域拡大、ASEAN(ベトナム)展開・グループ人材育成、サステナビリティと人的資本投資による基盤強化(中期計画 NANYO2025-2027)。
  • 注目材料: 2025年11月10日付で通期業績予想修正と配当予想(増配)を公表。投資有価証券売却益の計上見込みにより通期当期純利益を若干上方修正、配当(通期)を1株当たり58円(配当性向35.2%)に引上げ。
  • 一言評価: 短期的に景況感の影響で減収減益だが、レンタル好調や有価証券売却益、M&A/海外展開で回復を図る姿勢。

基本情報

  • 企業概要: 株式会社南陽(NANYO)
    • 主要事業分野: 産業機器の販売・製造、建設機械の販売およびレンタル、砕石事業(簡潔説明は上記参照)
  • 説明会情報:
    • 開催日時: 2025年11月10日(資料日付)
  • 説明者:
    • 発言概要: 決算概要(減収減益の理由)、セグメント状況、通期予想修正・配当増配、中期計画・戦略(NANYO2025-2027)
  • 報告期間:
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)
  • セグメント:
    • 産業機器事業: 国内外で産業機器・機械部品等の販売および製造(半導体関連、検査装置、AI・省力化機械等)
    • 建設機械事業: 九州中心に建設機械の販売・レンタル・サービス(レンタル比重が大きい)
    • 砕石事業: 高品質砕石の採掘・販売、主に土木・鉄道向け

業績サマリー(連結)

  • 主要指標(第2四半期:百万円、前年同期比)
    • 売上高: 16,910(△4.2%:悪い)
    • 営業利益: 1,214(△9.7%:悪い) 営業利益率 ≒ 7.18%(1,214/16,910)
    • 経常利益: 1,297(△13.4%:悪い)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益: 814(△17.2%:悪い)
    • 1株当たり中間純利益(円): 65.41(前年:78.82)
    • (参考)前期同四半期(2025.3 2Q): 売上17,657、営業利益1,343、経常利益1,497、中間純利益984
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率(進捗):
    • 通期売上予想 37,000に対し中間累計売上16,910 → 進捗率45.7%(概ね半期での着地は45.7%:やや進捗遅れ)
    • 通期営業利益予想 2,750に対し中間1,214 → 進捗率44.1%(やや遅れ)
    • 通期当期純利益予想 2,050に対し中間814 → 進捗率39.7%(遅れ)
    • サプライズの有無: 通期予想は2025年11月10日に修正済(投資有価証券売却益を織り込んだ増益と増配)。第2四半期自体は予想外の特大サプライズは明記無し。
  • 進捗状況(比較・補足):
    • 過去同時期との進捗比較:
    • 2025.3通期売上36,535に対する2025.3 2Q売上進捗: 17,657/36,535 = 48.3%
    • 今期は37,000計画に対し16,910で45.7% → 前年同期間比でやや進捗が低下
  • セグメント別状況(第2四半期、百万円、前年同期比)
    • 建設機械事業: 売上 6,842(+4.4%:良い)、セグメント営業利益 979(+10.5%:良い)
    • 産業機器事業: 売上 9,862(△8.6%:悪い)、セグメント営業利益 631(△21.1%:悪い)
    • 砕石事業: 売上 205(△34.8%:悪い)、セグメント営業利益 6(△55.6%:悪い)
    • 調整額(本社費等): △404(前年同期比記載無し)

業績の背景分析

  • 業績概要:
    • 全体: 価格高騰による購買意欲の低迷と企業の設備投資抑制が売上・利益を圧迫。特に産業機器事業で影響顕著。
    • 建設機械事業: レンタル機械稼働率向上により増収増益。販売部門は高粗利商材の強化で対応。
    • 産業機器事業: 設備投資抑制・工場稼働率低下で減収減益。生産部品・消耗品拡販に注力。
    • 砕石事業: 前年同期の特需剥落で取引量減少、減収減益。
  • 増減要因:
    • 増収要因: 建設機械のレンタル稼働向上(+109百万円の営業増益寄与)。
    • 減収要因: 産業機器の受注・取引量減少(営業増減要因で△141百万円)、売上総利益減少(△88百万円)、砕石事業悪化(△56百万円)。
    • 費用動向: 人件費増加(△45百万円)など人的資本への投資を実施。
  • 競争環境:
    • 半導体・自動化分野は中長期で需要追い風だが、コスト上昇で中小顧客の投資抑制が発生。建設分野は国土強靭化等で官民工事は堅調、特に九州での建設投資は増加見込み。
    • 競合優位性: 地域密着(北部九州中心の充実拠点)、レンタル保有台数・メンテ力、自社製品(南陽モールe-bi)等の強み。
  • リスク要因:
    • マクロ: 需要減速、原材料価格上昇、顧客の設備投資抑制
    • 業界固有: 半導体サイクルの変動、建設機械の中古需給変化、砕石需要の地域・公共事業依存
    • その他: 為替・海外展開リスク、M&Aの統合リスク(事業文化・経営統合)、特別損益が見込み通り計上されないリスク

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期経営計画 NANYO2025-2027):
    • 既存事業の成長(産業機器・建設機械の製商品ライン拡充・サービス強化)
    • M&Aによる事業領域拡大とサプライチェーン強化
    • 人的資本強化、サステナビリティ経営の推進、ガバナンス強化
  • 進行中の施策:
    • ASEAN展開:2025年4月にベトナム現地法人設立(ASEANでの事業拡大)
    • 建設機械:北九州支店再開(2025年4月)、レンタル拠点拡充、プロジェクトチームによる新市場開拓
    • 産業機器:製造子会社と連携した製品開発・拡販、展示会出展強化
    • 人材投資:グループ人材育成、子会社への経営・経理人材派遣で統制強化
  • セグメント別施策:
    • 建設機械: 販売×レンタル×サービスの総合提案、ICT建機・環境関連商材の拡販、自社製品(南陽モールe-bi、マンホールソー)開発
    • 産業機器: 半導体前後工程向けラインナップ強化、M&Aで技術補完、ASEANでの現地サポート展開
    • 砕石: 公共・民間工事取り込み、環境対策(緑化・粉じん対策等)
  • 新たな取り組み:
    • M&A方針の明確化(特色ある商社・レンタル業者・部品メーカー等を対象)
    • サステナビリティを意識した製商品拡充・CO2削減等の取り組み強化

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期 2026年3月期、百万円)
    • 売上高: 37,000(前期比 +1.3%:やや良い)
    • 営業利益: 2,750(△3.6%:やや悪い)
    • 経常利益: 2,900(△6.9%:悪い)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 2,050(+0.6%:横ばい)
    • EPS(円): 164.73
  • 予想の前提条件:
    • レンタル部門・製造子会社は堅調と想定、産業機器の回復は限定的。投資有価証券売却益を織り込んで当期純利益を見込む(詳細金額は公表資料参照)。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度:
    • レンタル需要・製造子会社の受注を根拠に据えているが、産業機器の回復見込みは慎重。ただし有価証券売却益を織り込むことで当期純利益は確保見込み。
  • 予想修正:
    • 通期予想の修正有無: 2025年11月10日に修正公表済(通期業績予想修正および配当増配)。理由は投資有価証券売却益の計上見込み等。
  • 中長期計画:
    • 2028年3月期計画: 売上45,000、経常利益3,500(経営計画での成長目標)。同時点で2028計画の修正予定は無し。
  • 予想の信頼性:
    • 過去実績を見ると業績は景気・需給に依存するため短期のブレがある点に留意。今回の当期純利益見込みには特別利益(有価証券売却益)を含むため、収益の反復性は限定的。
  • マクロ経済の影響:
    • 半導体・AI関連の投資、国内建設投資(国土強靭化等)、為替・資材価格動向が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 中期経営計画下で配当性向約35%を目安に株主還元を強化(資料上の方針)。
  • 配当実績・予想:
    • 2026年3月期(予想): 通期配当 58円(中間10円、期末48円)、配当性向 35.2%(増配:良い)
    • 備考: 2024年4月1日付で1株→2株の株式分割を実施しており、過去配当は分割後換算値。
  • 特別配当: なしの記載(特別配当の有無は–)。
  • その他株主還元: 自社株買い等の記載は資料に明記無し(–)。

製品やサービス

  • 主要製品:
    • 産業機器: 半導体製造装置(コーター・デベロッパー等)、半導体検査装置、精密洗浄機、電子部品剥離・選別装置、ロボット・AI省力化機械
    • 建設機械: 建設機械本体(レンタル・販売)、アタッチメント、産業用車輌、ICT建機対応製品
    • 自社新製品: 下水道更生管削孔機「南陽モールe-bi」、アスファルトサークルカッター「マンホールソー」
  • サービス: レンタル(約2,714台等の保有実績)、メンテナンス(国家資格保有者多数)、塗装・架装等の付加価値サービス
  • 協業・提携: 製造子会社・業務提携メーカー・技術系ベンチャーとの共同開発や商材拡充、海外拠点との連携(マレーシア・ベトナム等)
  • 成長ドライバー: レンタル稼働率向上、半導体・AI・省力化機器への需要、ASEAN展開・M&Aによる新市場獲得

Q&Aハイライト

  • 説明会資料にQ&Aの詳細記載なし → 注目質問と回答、経営陣の姿勢、未回答事項は資料内に記載無し(すべて –)。
  • ポジティブ要因:
    • 建設機械レンタルの稼働改善による増収増益
    • 製造子会社やM&Aによる製商品ラインアップ強化
    • 通期での投資有価証券売却益見込みによる当期純利益の下支え
    • 現金・営業CFの改善(営業CF:1,116百万円に増加)、現金残高増加(中間期末8,604百万円)
  • ネガティブ要因:
    • 産業機器事業の受注・売上減少(設備投資抑制影響)
    • 砕石事業の需要変動・特需剥落
    • 人件費等先行投資による短期的利益圧迫
  • 不確実性:
    • 半導体・製造業の設備投資の回復時期・程度
    • 有価証券売却益の実現タイミングや金額の確実性
    • M&A統合リスクや海外市場(ASEAN)での事業実行リスク
  • 注目すべきカタリスト:
    • 投資有価証券売却益の計上実績(いつ・金額)
    • 次期四半期以降の産業機器受注動向(需給回復の兆し)
    • M&A発表や買収後の統合進捗
    • 四半期毎のレンタル稼働率・稼働台数推移
    • 配当・自社株買いに関する今後の発表

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更の記載なし(資料内記載は無し)。
  • リスク要因: 資料末尾に将来見通しに関する免責事項(将来業績は保証されない旨)を記載。
  • その他: 通期予想修正・配当予想修正(増配)および投資有価証券売却益計上見込みに関するお知らせは2025年11月10日付で公表済。

(不明な項目は — と記載しています。上記は提出資料内容に基づく要約であり、投資助言ではありません。)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7417
企業名 南陽
URL http://www.nanyo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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