2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期予想に対する修正はなし。中間実績は特段の市場予想開示がないため「おおむね予想通り(サプライズなし)」と評価できる。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益257,136百万円、前年同期比+7.0%、IFRSベースの営業利益52,069百万円、前年同期比+6.7%)。
- 注目すべき変化:ロイヤルティ収入や海外製品(キンロック等)の伸び、ならびに「フォシーガ」の採用拡大により売上が増加。一方でデサイフェラ(Deciphera)買収に伴う無形資産償却が営業利益に影響。研究開発費・販管費の増加(主に買収関連費用の通期計上と共同プロモーション費)も見られる。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上490,000百万円、営業利益85,000百万円)に変更なし。中間進捗は売上進捗率≈52.5%、営業利益進捗率≈61.3%と良好で、現状では通期予想達成の可否における下押し要因は開示されていない。
- 投資家への示唆:利益進捗が売上進捗を上回っており(特に営業利益)、買収後の無形資産償却や研究開発投資増加を織り込んだ上で利益創出できている点が確認できる。一方、R&D投資比率が高く継続的支出が見込まれるため、パイプライン進展(承認・中止・ライセンス動向)を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:小野薬品工業株式会社
- 主要事業分野:医薬品の研究・開発・製造・販売(単一セグメント:医薬品事業)
- 代表者名:代表取締役社長 滝野 十一
- URL:https://www.ono-pharma.com/ja
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明資料作成:有(機関投資家・証券アナリスト向け説明会開催あり)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月6日
- 配当支払開始予定日:2025年12月1日
- セグメント:
- 医薬品事業(単一セグメント)。セグメント別開示は省略。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):498,692,800株
- 期末自己株式数:28,785,143株
- 期中平均株式数(中間期):469,817,518株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出:2025年11月6日
- 決算説明会:開催済/開催予定(機関投資家向け)-資料あり
- その他IRイベント:–(開示項目以外は–)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想が中間公表されていないため、通期予想に対する進捗で評価)
- 売上高:257,136百万円、通期予想490,000百万円に対する進捗率=52.48%
- 営業利益:52,069百万円、通期予想85,000百万円に対する進捗率=61.26%
- 純利益(親会社帰属中間利益):40,089百万円、通期予想67,000百万円に対する進捗率=59.84%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:ロイヤルティ収入の増加、海外製品(キンロック等)の売上拡大、フォシーガ等国内主要製品の増収。
- 下押し要因:デサイフェラ買収に伴う無形資産償却増(当期125億円→前期53億円調整)、研究開発費・販管費の増加(買収先費用計上やコ・プロモーション費増)。
- 通期への影響:
- 当中間期の進捗は概ね良好(売上は通期の過半、利益は過半を上回る)。会社は通期予想を据え置き。現時点で通期予想の修正は発表されていない。
財務指標
- 財務諸表の要点(主要数値:百万円)
- 売上収益(中間):257,136(前年同期240,339、+7.0%)
- 営業利益(IFRS):52,069(前年同期48,788、+6.7%)
- 税引前利益(IFRS):52,175(前年同期47,544、+9.7%)
- 親会社に帰属する中間利益:40,089(前年同期37,435、+7.1%)
- コア営業利益:70,058(前年同期65,382、+7.2%)
- コア中間利益(親会社帰属):53,821(前年同期51,012、+5.5%)
- 親会社所有者に帰属する持分(期末):806,350(百万円)
- 資産合計(期末):1,058,514(百万円)
- 現金及び現金同等物(中間期末):182,060(百万円)
- 収益性(中間期・前年同期比)
- 売上高:257,136百万円(+7.0%、+16,797百万円)
- 営業利益:52,069百万円(+6.7%、+3,281百万円)
- 経常(税引前)利益:52,175百万円(+9.7%、+4,630百万円)
- 純利益(親会社帰属中間利益):40,089百万円(+7.1%、+2,654百万円)
- 1株当たり利益(EPS):
- 基本的1株当たり中間利益:85.33円(前年同期79.71円、+7.1%)
- 収益性指標(注:中間期ベース、年率換算の注記あり)
- ROE(中間期ベース)= 中間利益(親会社帰属)/ 親会社所有者持分 = 40,089 / 806,350 = 4.97%(中間期ベース)。年率換算すると約9.94%(目安:10%前後=優良水準)。
- ROA(中間期ベース)= 40,089 / 1,058,514 = 3.79%(中間期ベース)。年率換算で約7.58%(目安:5%以上で良好)。
- 営業利益率(IFRS):52,069 / 257,136 = 20.25%(高い水準。業種平均は個別変動あり)。
- コア営業利益率:70,058 / 257,136 = 27.25%(コアベースで高収益性)。
- 進捗率分析(通期予想対比)
- 売上高進捗率:52.48%(通期の過半を達成)
- 営業利益進捗率:61.26%(利益進捗が売上進捗を上回る)
- 純利益進捗率:59.84%
- 過去同期間(前年中間)と比較すると、売上・利益ともに増加トレンド
- キャッシュフロー
- 営業CF:54,564百万円(前年同期34,723百万円、+19,841百万円)
- 投資CF:△41,817百万円(前年同期△160,930百万円、改善)
- 主な投資:無形資産取得 46,120百万円(当中間期に計上)、有形固定資産取得等
- 財務CF:△35,461百万円(前年同期129,687百万円、主に長期借入金の返済・配当支払い)
- フリーCF(営業CF − 投資CF):54,564 − 41,817 = 12,747百万円(プラス)
- 営業CF/税引前利益比率:54,564 / 52,175 = 1.05(目安1.0以上で健全)
- 現金同等物残高(中間期末):182,060百万円(期首204,567百万円から減少)
- 四半期推移(QoQ):四半期単独の詳細数値は開示されていないためQoQは–。季節性の影響に関する言及は特になし。
- 財務安全性
- 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率):76.2%(安定水準)
- 流動比率= 流動資産420,454 / 流動負債140,547 = 2.99(約299%)(流動性良好)
- 有利子負債(期末):借入金合計120,000百万円(流動30,000+非流動90,000)。手持現金との比較でネットキャッシュ基調(現金182,060 − 借入120,000 = ネットキャッシュ約62,060百万円)。
- 効率性
- 総資産回転率(中間期ベース)= 売上 / 資産合計 = 257,136 / 1,058,514 = 0.243(年率換算で約0.49回/年)
- 売上高営業利益率(上記参照):20.3%(IFRS)、コアで27.3%
特別損益・一時的要因
- 当中間期の主な調整・一時要因:
- デサイフェラ社買収に伴う無形資産の償却が当期に増加(当期125億円→前期53億円で調整)。これがIFRSベースの営業利益差に影響。
- 前期に計上された無形資産減損(35億円)は前期調整項目であり、当期は減損の計上なし。
- 一時的要因の影響:買収関連の償却・費用計上は継続的に発生する想定(無形資産償却は今後も継続)。一時的費用(買収関連の非反復的費用)は前期に多く計上されており、当期はその反動もある。
- 継続性の判断:無形資産償却は今後も継続的に発生する(継続性あり)。買収直後の一時的な統合費用は既に前期に計上された部分が大きい。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:40.00円(支払予定日2025年12月1日)
- 期末配当(予想):40.00円
- 年間配当予想:80.00円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報が開示されていないため計算不可)
- 配当性向:–(通期ベースの計算は通期予想との比較で可能だが、現在の開示を中間ベースで示す場合は変動要因あり→–)
- 特別配当:無し(開示なし)
- 株主還元方針:期末配当と中間配当の継続的支払い。自社株取得は小額の処理のみ(期中実績あり)が大規模な自社株買いの開示はなし。
設備投資・研究開発
- 設備投資:
- 有形固定資産取得:3,910百万円(当中間期)
- 無形資産取得:46,120百万円(当中間期。前期は1,975百万円)→ 主因は買収に伴う無形資産取得等
- 減価償却費・償却費:18,551百万円(当中間期)
- 研究開発:
- R&D費用(損益計算書計上):71,021百万円(当中間期、前年同期比+8.8%)
- R&D比率(R&D費/売上高):71,021 / 257,136 = 27.63%(高投資の領域:製薬企業としては想定内)
- 主な研究開発テーマ・進捗(抜粋):
- オプジーボ関連:肝細胞がん・MSI-H結腸直腸がんで承認取得(日本等)、胃がん一次治療のフェーズIIIで主要評価項目未達により開発中止。
- ベレキシブル(ONO-4059):米国でフェーズIII開始。
- DCC-2812等複数の臨床進捗、いくつかの化合物は戦略的に開発中止。
- ライセンス契約:Vertex(Povetacicept)、生化学工業(Gel-One)等。
受注・在庫状況
- 在庫状況:
- 棚卸資産(中間期末):69,155百万円(前年期末74,864百万円、減少)
セグメント別情報
- セグメント:単一セグメント(医薬品事業)
- セグメント別売上・利益:セグメント別開示省略(単一セグメントのため)。国内製品・海外製品・ロイヤルティ等の内訳はノートに記載(主な内訳:国内製品、海外販売、ロイヤルティ・その他)。
- 国内主要製品動向(中間期前年比):
- オプジーボ:585億円(△6.5%)
- フォシーガ:488億円(+11.6%)
- オレンシア:138億円(+2.1%)
- グラクティブ:69億円(△28.2%)
- ベレキシブル:60億円(+15.8%)
- 等
- 海外製品:キンロック181億円(+123.3%)、ロンビムザ28億円等
- ロイヤルティ・その他:822億円(+6.7%)
- 地域別売上:国内・海外の主要製品別説明はあるが、詳細な地域別比率はセグメント注記参照(概略は国内中心+ロイヤルティ、海外製品の伸長)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:詳細な中期数値目標の記載は本資料に限定的。パイプライン強化(がん、免疫、神経、スペシャリティ)を重点施策として継続。
- KPI達成状況:コア営業利益・コア中間利益は前年同期比で増加。パイプラインの臨床進捗・承認取得がKPI(進捗は一部承認取得、複数試験開始/中止あり)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本短信では同業比較の数値は非開示。オプジーボ等主要製品は競争激化の影響あり(特に国内オプジーボ売上は減少)。ロイヤルティ収入や新たな海外製品の取り込みで収益を分散化している点に注目。
- 市場動向:免疫チェックポイント阻害剤等は競争と適応拡大で市場動向が変化。糖尿病・心不全領域(フォシーガ)の適応拡大が売上押上げ要因。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026年3月期、IFRS):売上490,000百万円(+0.6%)、営業利益85,000百万円(+42.3%)、親会社帰属当期利益67,000百万円(+33.9%)。コアベースのコア営業利益114,000百万円(+1.2%)等。※予想の修正はなし。
- 会社予想の前提:添付資料「(4)今後の見通し」を参照(為替等の前提は該当頁参照)。本短信では前提の詳細は割愛。
- リスク要因:為替変動、競争環境(特にオプジーボ領域の競合)、研究開発の臨床結果(成功/失敗)、買収後の統合・無形資産の償却、規制リスク等。
重要な注記
- 会計方針:IFRS適用(継続)。当中間期における会計方針の変更:無し。
- 連結範囲の変更:無し(当中間期における連結範囲の重要な変更:無)。
- 第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外。
- 注記:2025年3月期第3四半期連結会計期間において、Decipheraの企業結合に係る暫定的会計処理の確定を行っているため、比較数値は確定後の金額を用いている旨の注記あり。
(注記)
- 不明な項目や開示がない項目は「–」で示しています。
- 数値は原資料の単位(百万円)に基づく。割合は前年同期比を明示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4528 |
| 企業名 | 小野薬品工業 |
| URL | http://www.ono.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.12)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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