2025年12月期 第3四半期 決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:第3四半期累計の実績は会社側期待に対して上振れ傾向(通期会社予想は2025年8月14日に上方修正済み)。第3四半期単体の会社予想との比較明示はなしだが、通期見通しを上方修正した点が注目点。
- 業績の方向性:増収増益(売上収益+9.8%、営業利益+16.2%、親会社帰属四半期利益+8.9%、前年同期比)。
- 注目すべき変化:受注高は前年同期比+5.7%で過去最高、セグメントでは「環境」(受注+47.8%)と「精密・電子」(売上+16.6%)が牽引。「建築・産業」は受注横ばい、エネルギーの受注は減少。
- 今後の見通し:通期業績予想を修正(売上収益: 927,000百万円、営業利益: 110,000百万円、親会社帰属当期利益: 74,000百万円)。第4四半期の為替前提は1USD=145円、1EUR=160円、1CNY=20円のまま。
- 投資家への示唆:環境・精密分野の大型受注・市場回復が業績押上げ要因。営業CFは減少、設備投資(有形固定資産取得)が大きく拡大しているためフリーCFはマイナスで資金調達(借入増加)も進んでいる点を注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社荏原製作所
- 主要事業分野: ポンプ・流体機器および関連プラントの設計・製造・サービス(事業セグメント:建築・産業、エネルギー、インフラ、環境、精密・電子)
- 代表者名: 代表執行役社長 CEO兼COO 細田 修吾
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月13日
- 対象会計期間: 2025年1月1日〜2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期連結累計期間)
- 決算説明資料作成: 有、決算説明会実施: 有(証券アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント:
- 建築・産業:建築設備、産業向けポンプ等、サービス&サポート
- エネルギー:石油化学、LNG、発電向け設備・サービス
- インフラ:水インフラ等公共・社会インフラ向け
- 環境:廃棄物処理プラント、O&M等
- 精密・電子:半導体向け製品(CMP装置、コンポーネント)等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数: 462,195,185株
- 期末自己株式数: 1,888,983株
- 期中平均株式数(四半期累計): 461,769,640株
- 今後の予定:
- 次回決算発表・株主総会・IRイベント等: –(本文では決算説明会の実施は記載あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期、ここでは進捗・達成率で評価)
- 売上高(累計): 663,555百万円、対通期予想927,000百万円に対する進捗率 約71.6%
- 営業利益(累計): 69,541百万円、対通期予想110,000百万円に対する進捗率 約63.2%
- 親会社帰属当期利益(累計): 44,683百万円、対通期予想74,000百万円に対する進捗率 約60.4%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因: 「環境」セグメントで大型案件受注とO&M伸長、及び「精密・電子」で半導体需要回復に伴う売上増。前年同期に計上した「建築・産業」セグメントののれん減損が発生しなかったことも比較ベースで利益改善要因。
- 下振れ要因: 特になし(ただし受注のセグメント差異はあり)。営業CFは前年同期から減少。
- 通期への影響:
- 会社は8月14日付で通期業績予想を上方修正(売上・営業利益とも増額)。第3四半期の進捗は売上は順調(約72%)だが、営業利益はやや進捗が低め(約63%)であるため、Q4での利益確保が重要。
財務指標
- 財務諸表(要点、百万円)
- 資産合計: 1,048,290(2025/9/30)
- 負債合計: 555,899(同)
- 親会社所有者に帰属する持分: 479,892(同)
- 収益性(第3四半期累計、対前年同四半期)
- 売上収益: 663,555百万円、前年同期比 +9.8%(増加額 59,222百万円)
- 営業利益: 69,541百万円、前年同期比 +16.2%(増加額 9,714百万円)
- 営業利益率: 10.5%(前年同期 9.9%) — 参考: 業種により異なるが、10%超は比較的良好
- 税引前利益: 66,227百万円、前年同期比 +10.4%
- 四半期利益(親会社帰属): 44,683百万円、前年同期比 +8.9%
- 1株当たり四半期利益(基本): 96.76円(前年同期 88.87円、株式分割調整済)
- 収益性指標(累計ベースの単純計算)
- ROE(累計利益 / 親会社所有者持分): 44,683 / 479,892 ≒ 9.3%(目安: 8%以上で良好)
- ROA(累計利益 / 総資産): 44,683 / 1,048,290 ≒ 4.3%(目安: 5%以上が良好 — やや劣後)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率: 約71.6%(通常ペース=75%(3/4)にやや遅れ)
- 営業利益進捗率: 約63.2%(やや遅れ)
- 純利益進捗率: 約60.4%(やや遅れ)
- コメント: 通常の均等進捗(75%)と比較すると利益系の進捗はやや弱め。Q4での利益率改善が重要。
- キャッシュフロー(第3四半期累計、百万円)
- 営業CF: 44,141(前年同期 92,651、減少)
- 投資CF: △60,555(前年同期 △30,781、設備投資拡大)
- 主な内容: 有形固定資産等の取得による支出 59,442百万円
- 財務CF: +18,131(前年同期 △26,553、長期借入等で調達)
- フリーCF(営業CF − 投資CF): △16,414百万円(マイナス)
- 現金及び現金同等物残高: 173,957百万円(前連結会計年度末 171,031百万円)
- 営業CF / 純利益比率(目安1.0以上が健全): 営業CF 44,141 に対して親会社帰属四半期利益 44,683 → 比率 ≒ 0.99(ほぼ1.0)
- 四半期推移(QoQ)
- 四半期毎の詳細は本資料に限定的だが、累計での増収増益・営業利益率改善を確認。季節性としてはQ4に受注/売上移動やサービス収入の変動がある点は留意。
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率: 45.8%(前期末 47.1%) — 目安: 40%以上(安定水準)
- 社債・借入金・リース負債の増加(流動および非流動で合計増加)により負債が増加。
- 効率性
- 売上高営業利益率は10.5%へ改善(前期9.9%)。総資産回転率等の明示値は資料に無し。
特別損益・一時的要因
- 特別利益/損失:
- 当期は減損損失は小幅(361百万円)で、前年同期間に計上した大きなのれん減損が当期には発生せず、前年比較で利益改善に寄与。
- 一時的要因の影響:
- 前年の大規模減損が無かった点が前年比較での増益要因。その他、訴訟や係争(岐阜火災、Naphtachimie火災、インドでの仲裁等)が記載されるが、当期連結業績への影響は「軽微」または見積困難として引当計上なしのものあり。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末): 28円(2025年)
- 期末配当(予想): 28円
- 年間配当予想: 56円(修正無し)
- 配当利回り: –(株価必要、記載なし)
- 配当性向: –(通期予想純利益74,000百万円ベースで算出可能だが資料での明示は無し。参考算出:74,000百万円 ÷ 発行株数でEPS算出済みで、会社はEPS 160.25円と公表)
- 株主還元方針: 特別配当無し。自己株式の取得(当期は取得実績あり:自己株式取得支出 5,405百万円)あり。
設備投資・研究開発
- 設備投資:
- 有形固定資産等の取得支出: 59,442百万円(当第3四半期累計、前年同期 33,585百万円 → 大幅増加)
- 減価償却費: 24,924百万円(前年同期 22,286百万円)
- 研究開発:
- R&D費用の明確な金額記載なし(–)。資料内での主要投資は生産設備・有形固定資産取得中心。
受注・在庫状況
- 受注状況(累計、百万円)
- 受注高: 680,162百万円(前年同期 643,611 百万円、+5.7%)
- 受注残高合計: 919,600百万円程度(表では9,196億円=919,600百万円、前年同期比 △2.0%)
- セグメント別で「環境」「精密・電子」が受注増。
- 在庫状況:
- 棚卸資産: 220,222百万円(前期末 205,960百万円、増加 14,262百万円)
- 在庫回転日数等は記載なし(–)
セグメント別情報(主要数値:第3四半期累計、百万円)
- 建築・産業:受注 188,304(+2.0%)、売上 173,407(+0.4%)、セグメント損益 10,599(+90.9%)
- エネルギー:受注 150,955(△9.2%)、売上 159,309(+9.8%)、セグメント損益 17,072(+11.4%)
- インフラ:受注 45,639(+1.9%)、売上 41,742(+20.2%)、セグメント損益 3,667(+55.9%)
- 環境:受注 93,366(+47.8%)、売上 64,837(+9.5%)、セグメント損益 7,276(+40.5%)
- 精密・電子:受注 201,062(+9.3%)、売上 223,315(+16.6%)、セグメント損益 32,872(△2.2%)
- コメント: 環境の受注伸長が顕著。精密・電子は売上増だが利益は前年同期比でわずかに減(製品ミックス等の影響の可能性)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画「E-Plan2025」(2023開始、3年間)の下で「顧客起点での価値創造」を掲げる。今回の受注・売上増は計画の狙い(環境・精密の強化)と整合。
- KPI達成状況: セグメント別に受注・売上高は増加/改善しており、計画達成に向けた進捗は確認できるが、資本効率(ROA等)は引き続き注視が必要。
競合状況や市場動向
- 市場動向(会社側見通し):
- 半導体(WFE):生成AI需要で回復・長期拡大を想定(WFE: 4%台成長見込み)
- エネルギー(LNG等):地域差はあるが北米等で堅調見通し
- 環境・インフラ:国内は横ばい、海外は一定の需要継続
今後の見通し
- 業績予想(2025年12月期通期:百万円)
- 売上収益: 927,000(前回発表から修正:上方)
- 営業利益: 110,000(上方)
- 税引前利益: 105,300
- 親会社帰属当期利益: 74,000
- 1株当たり当期利益(通期想定): 160.25円
- 予想の信頼性: 8月に既に上方修正しており、今回の第3四半期実績は修正後予想と整合する。Q4での利益確保と受注状況が鍵。
- リスク要因: 為替、米中対立による輸出規制、米国の関税政策、地政学リスク(ウクライナ・中東)、顧客の投資判断(半導体設備投資のばらつき)など。
重要な注記
- 会計方針の変更: 棚卸資産の評価方法変更(精密・電子が移動平均法→総平均法へ)。影響額は軽微と記載。
- 偶発事象・係争: 岐阜市の火災事故訴訟、フランスNaphtachimie火災訴訟、インドでの仲裁申立て等を開示。現時点で業績影響は軽微または見積不能で引当未計上のものあり。
- 重要な後発事象: 2025年11月11日、三菱電機の一部事業(モータ等)を譲受けることで合意(事業譲受は2026年度予定)。事業譲受によりモータ・回転制御領域を強化する狙い。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6361 |
| 企業名 | 荏原製作所 |
| URL | http://www.ebara.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.20)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。