企業の一言説明
グリーンズは全国でビジネスホテル「コンフォートホテル」などを展開し、観光・ビジネス需要回復の波に乗るホテル業界の主要企業です。
総合判定
コロナ禍からの V 字回復高成長企業
投資判断のための3つのキーポイント
- 新型コロナウイルス感染症からの需要回復を背景に、売上高・営業利益ともに力強い成長を継続しています。
- Piotroski F-Scoreが9/9点のS評価と極めて優良な財務健全性を持ち、安定した経営基盤を確立しています。
- 信用倍率が極めて高く、将来的に信用買残が解消される際の売り圧力が株価に影響を及ぼす可能性があります。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 売上高・営業利益の高い伸びが継続。 |
| 収益性 | S | ROEと営業利益率が非常に高い。 |
| 財務健全性 | S | 自己資本比率が高くF-Scoreも満点。 |
| バリュエーション | B | PERは割安、PBRは割高である。 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2272.0円 | – |
| PER | 8.67倍 | 業界平均15.0倍 |
| PBR | 2.36倍 | 業界平均1.2倍 |
| 配当利回り | 1.76% | – |
| ROE | 58.44% | – |
※PERとPBRはソースにより値が異なる(バリュエーション: PER 8.9倍、PBR 3.85倍)
1. 企業概要
グリーンズは三重県を地盤に、全国でホテルチェーンを展開する企業です。チョイスホテルズインターナショナルとの提携による「コンフォートホテル」をはじめ、「グリーンホテル」などのシティホテルも運営しています。レストラン事業も手掛け、コロナ禍を経て業績は力強く回復しています。
2. 業界ポジション
国内ホテル業界において、グリーンズはビジネスホテルからシティホテルまで多岐にわたるブランドを展開し、広範な顧客層をカバーしています。特に「コンフォートホテル」を通じて培った効率的な運営ノウハウと全国ネットワークが競争優位性となっており、市場内での存在感を確立しています。
3. 経営戦略
需要回復を捉え、既存ホテルの収益力強化と新規出店を加速させる戦略を進めています。多ブランド展開により多様な顧客ニーズに対応し、事業規模の拡大を目指しています。財務基盤のさらなる強化を通じて、持続的な成長を実現する方針です。今後のイベントとして2026年6月29日に配当の権利落ち日が予定されています。
4. 財務分析
- 【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 9/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで好調です。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が高く、有利子負債比率も健全で、株式希薄化もありません。 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率とROEが大幅に改善し、四半期売上成長率もプラスです。 |
グリーンズのPiotroski F-Scoreは満点の9点であり、収益性、財務健全性、効率性の全てにおいて極めて優れた財務品質を示しています。これは同社が堅固な財務体質を持ち、効率的に事業を運営していることを明確に裏付けています。
- 【収益性】
過去12か月の営業利益率は非常に高く、業界内でも優れた水準を維持しています。ROEは極めて高い水準にあり、株主資本を非常に効率的に活用し利益を上げていることを示しています。ROAもベンチマーク(5%)を大幅に上回っており、総資産に対する収益性も優れていると言えます。 - 【財務健全性】
自己資本比率は連結でコロナ禍からの回復と共に着実に改善傾向にあります。流動比率は短期的な支払い能力に問題はない水準を維持しており、健全な財務状態にあることが分かります。 - 【キャッシュフロー】
| 決算期 | 営業CF(百万円) | FCF(百万円) |
|---|---|---|
| 2023.06 | 4,629 | 4,090 |
| 2024.06 | 6,013 | 4,355 |
| 2025.06 | 7,063 | 6,111 |
| 過去12か月 | 8,860 | 4,050 |
営業キャッシュフローは堅調な推移を見せ、継続的に潤沢なフリーキャッシュフローを生み出しており、事業活動から安定した資金を創出する力が強いと考えられます。
- 【利益の質】
営業CF/純利益比率は1.83と1.0を大幅に上回る水準であり、利益を大きく上回るキャッシュフローを生み出していることから、利益の質は極めて健全で優良と評価できます。 - 【四半期進捗】
2026年6月期第2四半期(中間期)において、通期予想に対する売上高進捗率は53.6%、営業利益進捗率は82.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益進捗率は97.8%と、営業利益と純利益の通期予想進捗が非常に高く、順調なペースで推移しています。直近の決算短信では法人税等の増加が純利益減少の主因とされています。
5. 株価分析
- 【バリュエーション】
PER(会社予想)は業界平均と比較して割安感がある一方、PBR(実績)は業界平均を上回っており、割高な水準にあります。高いROEから、今後の成長に対する市場の期待が株価に織り込まれている可能性が考えられます。 - 【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 37.17 / シグナル値: 7.95 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 65.8% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +1.80% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +9.62% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +4.39% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +0.25% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDはヒストグラムがプラス圏にあり、直近では上昇モメンタムが見られます。RSIは買われすぎの手前で、やや過熱感はあるもののまだ上昇余地がある状態です。株価は全ての移動平均線を上回っており、特に25日移動平均線からの乖離率が高いことから、短期的な上昇トレンドが強いことを示唆しています。
- 【テクニカル】
現在の株価は52週高値と安値の中間よりやや安値寄りの位置にありますが、25日移動平均線を大きく上回るなど、短期的な上昇モメンタムが強い状況です。長期の200日移動平均線もわずかに上回っており、中立から強気への転換点にあります。 - 【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +18.27% | +15.21% | +3.07%pt |
| 3ヶ月 | +3.74% | +10.76% | -7.02%pt |
| 6ヶ月 | -3.32% | +26.69% | -30.01%pt |
| 1年 | -2.78% | +87.14% | -89.92%pt |
直近1ヶ月では日経平均を上回るパフォーマンスを見せているものの、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期の期間では日経平均に大きくアンダーパフォームしています。
6. リスク評価
- 【注意事項】
⚠️ 信用倍率が191.91倍と非常に高水準であり、将来的に信用買残が解消される際の売り圧力には注意が必要です。 - 【リスク指標テーブル】
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ベータ値 | 0.53 | ◎良好 | 市場平均より値動きが小さいか小さいか |
| 年間ボラティリティ | 44.97% | △やや注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -48.57% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | 0.06 | △やや注意 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.50 | △やや注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.34 | △やや注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.48 | ◎良好 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.23 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
- 【ポイント解説】
この銘柄のベータ値は0.53と市場平均よりも値動きが穏やかですが、年間ボラティリティは44.97%とやや高めであり、価格変動に注意が必要です。過去最大のドローダウンは-48.57%と大きいものの、最大下落期間は90日間で、129日間で回復している実績があります。現在のボラティリティ水準は過去1年で通常レベルであり、極端に高いわけではありません。 - 【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±44万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。 - 【事業リスク】
- 宿泊需要の変動: 景気変動や感染症の再拡大により、ホテル稼働率が変動し、収益に影響を与える可能性があります。
- 費用増加の可能性: 人件費、光熱費、資材費などの増加がホテル運営コストを押し上げ、利益率を圧迫するリスクがあります。
- 競合激化: ホテル業界の競争は激しく、新規参入や既存競合との価格競争により、市場シェアや収益性が損なわれるリスクがあります。
7. 市場センチメント
信用買残が422,200株、信用売残が2,200株で、信用倍率は191.91倍と極めて高い水準です。これは、将来的に買い方の利益確定売りや投げ売りが株価下落圧力となる可能性を示唆しており、需給の観点から警戒が必要です。
- 主要株主構成
- (株)新緑: 18.01%
- (株)TM[三重県]: 15.49%
- 村木雄哉: 5.04%
8. 株主還元
配当利回りは会社予想で1.76%であり、配当性向は9.5%と非常に低い水準にあります。この低い配当性向は、利益に対して配当に回す割合が小さいことを意味しますが、配当の安定性・持続可能性は高いと判断できます。現時点で自社株買いの情報は確認できません。
- 【配当持続可能性】
配当性向9.5%は極めて健全な水準であり、現在の利益水準であれば配当の安定的な継続・増配余地があると考えられます。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | コロナ禍からのV字回復と力強い成長性 Piotroski F-Score満点の優れた財務健全性 |
業績の回復と安定した経営基盤を評価できる |
| ⚠️ 弱み | 信用倍率の極端な高さと将来的な売り圧力 PBRが業界平均より高い水準にあること |
需給悪化による株価下落リスクを注視すべき |
| 🌱 機会 | 観光・ビジネス需要回復によるホテル稼働率向上 多ブランド戦略による市場シェアの継続的な拡大 |
経済活動の本格再開が業績をさらに押し上げる |
| ⛔ 脅威 | 宿泊需要の変動や人件費・光熱費の高騰 競合激化による価格競争や収益圧迫の可能性 |
コスト増加と競争環境の変化を継続的に監視する必要がある |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 成長回復局面を狙う投資家 | コロナ禍からの回復と積極経営による成長期待が大きいから。 |
| 財務健全性を重視する投資家 | F-Score満点など極めて強固な財務基盤を有しているから。 |
この銘柄を検討する際の注意点
- 信用倍率の推移: 極めて高い信用倍率が将来的な株価の重しとなる可能性があり、買残の動向を監視すべきです。
- PBRの業界比較: PBRが業界平均より高い水準にあるため、成長期待がどこまで織り込まれているか慎重に評価する必要があります。
- 事業外部環境の変化: 宿泊需要の回復鈍化やコスト増(人件費、光熱費など)が業績に与える影響に注意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 信用倍率 | 191.91倍 | 50倍以下への改善 | 将来的な売り圧力解消を示す |
| 営業利益率 | 19.84% | 20%以上の維持・向上 | 収益性のさらなる改善の指標 |
| ホテル稼働率データ | (データなし) | 具体的な改善の継続 | 本業の回復状況を直接反映する |
企業情報
| 銘柄コード | 6547 |
| 企業名 | グリーンズ |
| URL | https://www.kk-greens.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,272円 |
| EPS(1株利益) | 262.20円 |
| 年間配当 | 1.76円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 3.9% | 10.0倍 | 3,164円 | 6.9% |
| 標準 | 3.0% | 8.7倍 | 2,634円 | 3.1% |
| 悲観 | 1.8% | 7.4倍 | 2,112円 | -1.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,272円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,314円 | △ 73%割高 |
| 10% | 1,642円 | △ 38%割高 |
| 5% | 2,072円 | △ 10%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共立メンテナンス | 9616 | 2,524 | 2,303 | 12.86 | 1.66 | 18.0 | 1.82 |
関連情報
証券会社
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本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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