企業の一言説明

リーダー電子は電気計測器、特に映像・放送関連機器の開発・製造・販売を展開するファブレス型の中堅企業です。

総合判定

構造改革期の堅実な配当銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 財務健全性は極めて高いものの、過去の赤字計上に見られるように収益安定性に課題を抱えています。
  • 映像・放送・電波関連機器に強みを持つニッチプレイヤーであり、特定の専門市場で地位を確立しています。
  • 新規事業への参入や資本提携による成長戦略が推進されており、今後の収益改善と事業構造転換の成否が重要です。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 B 緩やかな売上成長だが収益不安定
収益性 D 営業利益率とROEが低水準でマイナス
財務健全性 S 自己資本比率が高く流動性も良好
バリュエーション B PBRは割安だがPERは利益低迷で高水準

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 414.0円
PER 33.99倍 業界平均12.9倍
PBR 0.53倍 業界平均0.8倍
配当利回り 3.62%
ROE -5.66%

1. 企業概要

リーダー電子は1954年設立の電気計測器メーカーで、横浜に本社を置きます。映像・放送用波形モニターやラスタライザー、IP関連機器などを主力製品とし、放送局や映像制作会社、映画産業を主要顧客としています。自社ではR&Dと販売に注力し、製造は外部に委託するファブレスモデルを採用している点が特徴です。

2. 業界ポジション

同社は国内電気計測器市場において中堅の地位にあり、特に映像・放送および電波関連機器の分野で専門性の高い製品を提供しています。競合他社に対する強みは、長年の経験で培われた特定のニッチ市場への深い専門知識と技術力です。グローバルに事業を展開し、北米・中国市場での成長を図っています。

3. 経営戦略

リーダー電子は、ACGグロース1号との資本提携を通じて、新たなグロース事業(VMA等)の立ち上げを進めています。海外市場、特に北米や中国での売上拡大も重要な戦略目標です。直近リスクとして海外輸送中の製品盗難による損失が発生しましたが、保険金受領による影響緩和を期待しています。2026年3月期は通期での黒字化を目標とし、収益構造の改善と新規事業の育成が重要な節目となります。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好
収益性 1/3 純利益はプラスだが、営業キャッシュフローは不明確で営業利益率とROEが低いため
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の観点から非常に健全な状態であるため
効率性 1/3 営業利益率とROEが低いが、四半期売上成長率はプラス成長を維持しているため

財務品質は全体的に良好と評価されるものの、収益性および効率性には改善の余地が見られます。特に営業利益率とROEの低さが課題です。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): -5.14%
  • ROE(過去12か月): -0.94% (ベンチマーク10%)
  • ROA(過去12か月): 0.01% (ベンチマーク5%)

過去12か月の営業利益率およびROEは共にマイナスであり、収益性は低い水準にとどまっています。ROAも極めて低く、効率的な資産活用による利益創出ができていない点が課題です。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 70.7%
  • 流動比率(直近四半期): 3.19倍

自己資本比率は70.7%と非常に高く、流動比率も3.19倍と安全圏を大きく上回っています。これは借入が少なく、短期的な支払い能力も十分であることを示唆しており、非常に強固な財務基盤を有しています。

【キャッシュフロー】

決算期 営業CF(百万円) FCF(百万円) 現金等残高(百万円)
2023.03 -433 -534 2,128
2024.03 144 72 1,364
2025.03 -606 -182 1,229

営業キャッシュフローは過去3年間で2期がマイナス、フリーキャッシュフローも同様に2期がマイナスとなっており、収益性と同様に安定した創出には至っていません。直近四半期の現金及び預金は917百万円と、過去の減少傾向が続いています。

【利益の質】

過去12か月の純利益はプラスであるものの、営業キャッシュフローが不安定な状態であるため、利益の質は変動しやすい状況にあると言えます。営業活動によるキャッシュフローが安定してプラスに転じることが、利益の質を高める上で重要です。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期時点での売上高進捗率は通期予想に対して69.5%と順調な推移を見せています。営業利益は前年同期の営業損失278.6百万円から営業損失98百万円へと改善が見られ、黒字化へ向かう傾向にあります。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 33.99倍 (業界平均12.9倍)
  • PBR(実績): 0.53倍 (業界平均0.8倍)

PERは会社予想ベースで業界平均と比較してかなり割高に見えますが、これは直近の利益水準が低いためです。一方、PBRは0.53倍と業界平均0.8倍を下回っており、純資産に対して株価が割安であると評価できます。利益改善が進めばPERは適正化される可能性があります。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -7.4 / シグナル値: -7.82 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 42.5% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.58% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.92% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -9.36% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -16.02% 長期トレンドからの乖離

MACDは中立状態からゴールデンクロスに近づく動きを見せていますが、株価は5日移動平均線をわずかに上回るものの、25日、75日、200日移動平均線を下回る位置にあり、中期および長期の下降トレンドが継続しています。RSIは中立圏にあり、過熱感や売られすぎ感はありません。

【テクニカル】

現在の株価414.0円は52週安値385.0円に比較的近く、52週レンジ内位置は5.9%と安値圏で推移しています。株価は中期・長期の移動平均線を大きく下回っており、上値が重い状況です。

【市場比較】日経平均比

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -3.50% +15.21% -18.70%pt
3ヶ月 -17.69% +10.76% -28.45%pt
6ヶ月 -18.02% +26.69% -44.71%pt
1年 +10.11% +87.14% -77.03%pt

リーダー電子の株価は、全ての期間において日経平均を大幅に下回るパフォーマンスを示しており、市場全体の上昇トレンドに乗れていない状況が続いています。

【注意事項】

⚠️ 信用買残が319,600株(発行済株式数比約7%)と多く、信用売残がゼロであるため、将来的な売り圧力が懸念されます。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
年間ボラティリティ 44.57% △やや注意 1年間で価格がブレやすい
最大ドローダウン -55.96% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.52 ○普通 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ -0.14 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ -0.08 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.31 ◎良好 日経平均とあまり連動しない
0.10 値動きのうち市場要因で説明できる割合

【ポイント解説】

同社株の値動きは市場全体とは比較的連動せず独自性が高い特性を持ちます。一方で年間ボラティリティは44.57%とやや高く、現在のボラティリティ水準は過去1年で通常レベルに位置しています。過去の最大ドローダウンは-55.96%と大きかったにもかかわらず未回復であり、リスクを取った分に見合うリターンが十分に得られていない状況です。

【投資シミュレーション】

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±44万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 不安定な収益性: 過去に営業赤字を計上しており、通期黒字化目標の達成と持続が課題です。
  • 特定市場への依存: 放送・映画産業の動向や設備投資サイクルの影響を受けやすい構造です。
  • 為替変動リスク: 海外売上高比率が高いため、為替レートの変動が業績に影響を与える可能性があります。

7. 市場センチメント

信用買残が319,600株に対し信用売残が0株となっており、実質的な信用倍率は高い状況です。これは将来的な売り圧力が存在する可能性を示唆しており、需給面では注意が必要です。主要株主構成を見ると、自社(自己株口)が23.82%と最も高く、安定株主が一定数存在します。

8. 株主還元

配当利回りは会社予想で3.62%と高い水準です。しかし、2026年3月期の年間配当予想30.00円(中間15円、期末15円)に対して会社予想EPSが12.83円であり、配当性向は233.8%となります。

【配当持続可能性】

⚠️ 利益を超える配当を実施中。現水準の維持は困難な可能性が高いでしょう。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 専門性の高い電気計測器技術
強固な財務健全性
ニッチ市場での競争力維持に寄与する
景気変動への耐性があり経営安定に貢献
⚠️ 弱み 収益の不安定性
特定の産業への依存
業績予想の下方修正リスクに繋がる
市場トレンドの変化で業績に影響が出る
🌱 機会 海外市場での成長拡大
新規グロース事業(VMA等)の立ち上げ
新規顧客層や地域戦略で売上高を伸ばす
新たな収益の柱となり業績を牽引する
⛔ 脅威 競合激化と技術進歩の速さ
為替変動や不測の事態(製品盗難など)
R&D投資不足が競争力低下を招く恐れ
外部要因が業績の下振れリスクとなる

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
財務安定性を重視する投資家 自己資本比率が高く、堅牢な財務基盤を持つため
長期的な成長戦略に期待する投資家 新規事業や海外展開が奏功すれば大きく成長する可能性を秘めるため

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性の不安定さ: 会社の計画通りの黒字化達成と、その継続性には継続的な監視が必要です。
  • 配当の持続可能性: 利益を超える配当が続いているため、安定配当を期待する投資家は会社の配当方針の変化に注意が必要です。
  • 低い流動性: 出来高が少ない日があるため、希望する価格での迅速な売買が難しい可能性があります。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 -5.14% 5%以上への回復 収益改善の鍵
四半期売上成長率 6.90% 10%以上への持続的な加速 成長戦略の進捗
配当性向 233.8% 80%以下への改善 株主還元策の安定化

企業情報

銘柄コード 6867
企業名 リーダー電子
URL http://www.leader.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 414円
EPS(1株利益) 12.18円
年間配当 3.62円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 31.8倍 387円 -0.4%
標準 0.0% 27.7倍 337円 -3.0%
悲観 1.0% 23.5倍 301円 -5.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 414円

目標年率 理論株価 判定
15% 177円 △ 135%割高
10% 220円 △ 88%割高
5% 278円 △ 49%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
エレコム 6750 1,664 1,534 8.62 1.30 21.5 3.12
大崎電気工業 6644 1,896 889 17.11 1.67 9.9 2.37
エヌエフホールディングス 6864 1,433 101 168.58 0.81 0.4 2.37

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.43)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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