企業の一言説明

アースインフィニティは電力・ガス小売り事業を主軸に、電子ブレーカー等の電子機器の製造販売も展開する企業です。

総合判定

高成長だが株価評価に課題残る高ボラティリティ銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 過去12ヶ月の利益成長は顕著で、通期予想も好調であり、高い収益性を誇ります。
  • Piotroski F-Scoreが9点満点と財務健全性が極めて優良であり、安定性も期待できます。
  • 株価は過去1年間で市場平均を大きく下回っており、PBR等のバリュエーションでは割高感が際立ち、変動リスクも高い点に注意が必要です。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 S 過去12ヶ月の利益成長率が極めて高い
収益性 S ROEと営業利益率が非常に優れている
財務健全性 S F-Scoreが満点であり財務基盤が強固
バリュエーション D PER・PBRが業界平均に対し著しく割高

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 97.0円
PER 19.4倍 業界平均データなし
PBR 7.37倍 業界平均0.3倍
配当利回り 2.68%
ROE 64.52%

1. 企業概要

アースインフィニティは、小規模店舗や企業向けに電気・ガスを小売するエネルギー事業と、電子ブレーカー等の電子機器の製造・販売・設置を担う電子機器事業を展開しています。両事業を組み合わせることで、顧客への省エネ提案とコスト削減ソリューションを提供しています。

2. 業界ポジション

主に小規模の法人顧客を対象とした電力・ガス小売市場に参入しており、既存の大手電力・ガス会社とは異なるニッチ市場で事業を展開しています。電子機器事業とのシナジーを通じて、顧客にとっての付加価値を高め、他社との差別化を図っています。

3. 経営戦略

2026年7月期の通期予想では、売上高8,002百万円、営業利益819百万円、純利益549百万円と堅調な成長を見込んでいます。直近の第2四半期決算では、売上高の進捗は47.2%に対し、営業利益は81.7%、純利益は86.4%と利益面で大幅に先行しており、高い利益率を維持しながら計画を達成していく方針です。また、2026年7月30日に配当落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を9つの指標で評価するスコアリングシステムです。

項目 スコア 判定
総合スコア 9/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで優良。
財務健全性 3/3 流動比率が高く、債務負担と株式希薄化リスクがない点で優良。
効率性 3/3 営業利益率とROEが高く、四半期売上成長も見られる点で優良。

アースインフィニティのPiotroski F-Scoreは9点満点(S評価)であり、収益性、財務健全性、効率性のいずれの観点においても非常に優れた財務品質を持っていると評価されます。これは、同社が安定して利益を生み出し、健全な財務基盤を築き、効率的な経営を実現していることを示します。

【収益性】

  • 営業利益率: 過去12か月で21.65%と、一般的に10%以上が良好とされる中で極めて高い水準を維持しています。これは、本業で高い効率性をもって利益を創出していることを示唆します。
  • ROE (Return on Equity): 過去12か月で64.52%と、ベンチマークの10%を大きく上回る極めて高い水準です。株主資本を非常に効率的に活用し、高い利益を上げている優良企業であると評価できます。
  • ROA (Return on Assets): 過去12か月で21.01%と、こちらもベンチマークの5%を大きく超えています。総資産を効率的に活用して利益を上げていることを示しており、事業全体として収益性が非常に高いことを裏付けています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率: 2025年7月期単独で39.37%です。これは、企業の安定性を示す指標であり、一般的に40%以上が望ましいとされますが、30%台後半であれば財務基盤は比較的安定していると評価できます。
  • 流動比率: 直近四半期で1.67倍です。これは短期間で返済が必要な負債に対する現金や売掛金等の流動資産の割合を示し、1.5倍以上であれば短期的な債務返済能力が高いと判断され、良好な水準です。

【キャッシュフロー】

決算期 営業CF(百万円) FCF(百万円) 現金等残高(百万円)
過去12か月 680 635 1,030
2025年7月単 389 383 880
2024年7月単 79 72 566
2023年7月単 693 467 962

過去12か月の営業キャッシュフローは6.8億円、フリーキャッシュフローは6.35億円と、安定して事業活動からキャッシュを生み出し、投資に回せる資金も確保できている良好な状況です。特に、2024年7月期に一時的に低下していたキャッシュフローが、過去12か月で大きく回復している点は評価できます。

【利益の質】

営業CF/純利益比率0.89です。この比率が1.0以上であれば、会計上の利益が実際のキャッシュフローで十分に裏付けられていることを示し健全と判断されます。1.0未満であるため、一部の利益が現金として手元に残っていない可能性がありますが、水準としては「B(普通)」であり、大きな懸念があるわけではありません。

【四半期進捗】

2026年7月期第2四半期(中間期)の通期連結業績予想に対する進捗率は、売上高が47.2%、営業利益が81.7%、純利益が86.4%となっています。売上高は通期予想の半分にも満たないものの、利益面ではすでに大半を達成していることから、計画を大きく上回る利益を達成する可能性があり、収益性の高さが際立っています。

【バリュエーション】

  • 現在の株価は97.0円です。
  • PER (株価収益率)19.4倍であり、株価が1株当たり利益の何年分に相当するかを示します。電力・ガス業界は一般的にPERが低い傾向にあることを考慮すると、相対的にはやや割高と評価できます。
  • PBR (株価純資産倍率)7.37倍です。これは株価が1株当たり純資産の何倍かを示し、一般的に1倍未満であれば「解散価値を下回る」とされます。提供データによると業界平均PBRが0.3倍であるのに対し、当社の7.37倍は著しく高く、企業の純資産価値と比較すると非常に割高な水準と判断されます。この大きな乖離は、市場が同社の成長性や収益性を高く評価している一方で、足元の株価が既にかなりのプレミアムを含んでいることを示唆しています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.61% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -0.94% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -4.31% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -9.62% 長期トレンドからの乖離

テクニカルシグナルはMACD、RSIともに「中立」を示しており、明確なトレンド転換の兆候は見られません。しかし、現在の株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の全てを下回っており、短期から長期にわたる下降トレンドの中に位置していることを示唆しています。特に、長期の移動平均線との乖離が大きくなっている点は、株価の弱さを示しています。

【テクニカル】

現在の株価97.0円は、過去52週間の高値157.00円と安値86.00円のレンジ内で、安値に近い15.5%の位置にあります。また、過去3年間の高値224.00円、安値60.00円と比較しても、安値寄りの22.6%の位置にあり、長期的に見ても株価は低迷傾向にあります。全ての主要な移動平均線(5日、25日、75日、200日)を下回っており、短期から中長期にかけて株価が下降トレンドにあることを示しています。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -2.02% +14.03% -16.06%pt
3ヶ月 -7.62% +12.45% -20.06%pt
6ヶ月 -11.01% +24.99% -36.00%pt
1年 +14.12% +72.17% -58.05%pt

アースインフィニティの株価パフォーマンスは、過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のいずれの期間においても日経平均株価を大きく下回っています。特に1年間のパフォーマンスでは、日経平均が+72.17%と大幅に上昇しているのに対し、当銘柄は+14.12%の上昇に留まっており、市場全体の強い上昇トレンドの恩恵を十分に受けていない状況が伺えます。これは、投資家が市場平均と比較してこの銘柄に対して慎重な姿勢を取っていることを示唆しています。

【注意事項】

⚠️ 信用買残が信用売残を大きく上回る状況は、将来的な売り圧力になる可能性を含んでいます。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 -3.42 ▲注意 市場平均と逆方向に著しく値動き大きい
年間ボラティリティ 78.00% ▲注意 1年間でかなり価格がブレる可能性がある
最大ドローダウン -68.56% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.19 △やや注意 リスクを取った分だけリターンは期待以下

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 1.02 ○普通 下落リスクだけで見たリターン効率は普通
カルマーレシオ 0.72 ○普通 最大下落からの回復力はやや低い

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.31 ◎良好 日経平均とあまり連動しない独自の値動き
0.10 値動きのうち市場要因で説明できる割合は低い

【ポイント解説】

アースインフィニティの株価は、年間ボラティリティ78.00%と非常に高い水準にあり、最大ドローダウンも-68.56%と、過去に大きな下落を経験しています。これは、株価が短期間で大きく変動するリスクが高いことを示しており、投資には十分な注意が必要です。ベータ値が-3.42と強烈なマイナスを示しており、市場全体が上昇する局面では、この銘柄は逆に大きく下落する傾向があり、市場の動きとは逆の、かつ非常に大きな値動きをする非常に特殊な特性を持っています。市場の変動要因で株価の変動が説明できる割合を示すR²も0.10と低く、市場とは異なる独自の要因で動いています。シャープレシオは0.19とリスクに見合うリターンがやや低いことを示唆しますが、下落リスクのみを考慮したソルティノレシオは1.02と「普通」の評価であり、下落局面での効率性には一定の評価ができます。現在のボラティリティ水準は「低」ですが、過去の経緯から潜在的な変動リスクは依然として高いと考えられます。

【投資シミュレーション】

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±86万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 規制環境の変化: 電力・ガス小売事業は国の政策や規制に大きく影響を受けるため、予期せぬ規制強化や制度変更が事業に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 市場競争の激化: 電力・ガスの小売自由化により競争が激化しており、価格競争や顧客獲得コストの増加が収益性を圧迫する可能性があります。
  • 資材・燃料価格の変動: 電力やガスの仕入れ価格は燃料価格の変動に左右されやすく、高騰した場合に十分な価格転嫁ができなければ収益が悪化するリスクがあります。

7. 市場センチメント

信用買残が5,374,200株と潤沢にある一方で、信用売残が0株であるため、信用倍率は0.00倍となっています。これは、将来的な買いが積み上がっている一方で、売り方の不足から需給バランスが偏っており、今後の売り圧力が顕在化する可能性も秘めています。主要株主は、筆頭株主である濱田幸一氏が49.83%と過半数近くを保有しており、経営に対する支配力が強い構造です。

8. 株主還元

アースインフィニティの配当利回りは2.68%であり、年間配当予想は2.60円です。配当性向は48.99%と、利益の約半分を配当に充てる形であり、一般的な健全な水準(30-50%)に収まっています。現在の収益性やキャッシュフローを鑑みれば、配当の持続可能性は比較的高いと判断できます。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 高い収益性
強固な財務健全性
安定した事業運営が期待できる
⚠️ 弱み PBRの割高感
市場連動性の低さ(ベータ値の特殊性)
過度な株価上昇期待はリスクを伴う可能性
🌱 機会 エネルギーコスト削減需要の高まり
電子機器事業とのシナジー強化
環境意識の高まりと共に事業拡大の余地がある
⛔ 脅威 規制強化・市場競争激化
金融市場のボラティリティ
外部環境の変化は業績に直接影響しうる

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
高いリスク耐性を持つ成長志向投資家 利益成長と高収益性を評価し、株価の変動を受け入れられるため
独自の市場特性を理解できる投資家 市場と逆相関する値動きの特性を投資戦略に組み込めるため

この銘柄を検討する際の注意点

  • PER/PBRの割高な水準: 業界平均を大きく上回るPBRは、既に高い成長期待が織り込まれている可能性があり、株価調整のリスクを考慮すべきです。
  • 特殊なベータ値と高ボラティリティ: 市場と逆相関しつつ、その変動幅も大きいという特殊な値動きは、一般的な分散投資の効果を打ち消す可能性があり注意が必要です。
  • 事業リスク: エネルギー事業の性質上、規制や燃料価格の変動は業績に直結するため、これらの外部環境の変化を継続的に監視する必要があります。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
四半期売上高成長率 +6.60% 10%以上への加速 収益性維持の事業拡大を評価
営業利益率 21.65% 15%以上での推移 高い収益性の持続力を確認するため
PBR(株価純資産倍率) 7.37倍 5倍以下への改善 割高感是正による株価安定性向上
ベータ値 -3.42 相関性の変化 市場との関係性変化は評価に影響

企業情報

銘柄コード 7692
企業名 アースインフィニティ
URL https://www.earth-infinity.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 電力・ガス – 電気・ガス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 97円
EPS(1株利益) 6.94円
年間配当 2.60円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 18.2% 21.6倍 345円 30.5%
標準 14.0% 18.7倍 251円 22.7%
悲観 8.4% 15.9倍 165円 13.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 97円

目標年率 理論株価 判定
15% 134円 ○ 28%割安
10% 168円 ○ 42%割安
5% 212円 ○ 54%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ウエストホールディングス 1407 2,355 1,083 17.06 2.71 17.5 2.97
イーレックス 9517 931 727 18.18 1.07 6.2 2.36
グリムス 3150 2,800 666 13.34 3.54 30.8 3.03

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.44)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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