2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の当期(2025年10月期)に対する事前公表の通期予想との比較資料は開示資料内に明示されておらず、会社予想/市場予想との乖離については–。ただし、前年実績比では売上・営業利益は増加、当期純利益は大幅減少(下振れ要因は特別損失と税負担増)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高:+8.7%、営業利益:+7.1%、親会社株主に帰属する当期純利益:△45.9%)。
- 注目すべき変化:特別損失(減損等)の増加(特別損失合計4,963百万円、うち減損損失2,772百万円)および法人税等の計上で当期純利益が大幅に減少。
- 今後の見通し:2026年10月期予想は売上高420,000百万円(+12.6%)、営業利益14,000百万円(+20.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益90,000百万円(+190.7%)を見込む。配当は年間25円(期末一括)を予定。通期予想は回復基調を前提としているが、外的リスク(国際情勢、物価・為替)は注視が必要。
- 投資家への示唆:旅行需要の回復(特にインバウンド)は進展しているが、のれん・固定資産の減損や一時的な税負担増が業績を圧迫。営業CFは健全でフリーCFもプラスのためキャッシュ創出力は確認できるが、自己資本比率は低め(14.4%)で財務の安全性に注意が必要。
基本情報
- 企業名:株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)
- 上場コード:9603
- 主要事業分野:旅行事業(海外・国内旅行の企画・販売・手配)、ホテル事業、九州産交グループ(バス、空港地対業務、不動産等)、その他(テーマパーク、損害保険等)
- 代表者名:代表取締役社長 矢田 素史
- 問合せ先:執行役員 経理財務本部長 花崎 理(TEL 050-1746-4188)
- 報告概要:
- 提出日:2025年12月12日
- 対象会計期間:2024年11月1日~2025年10月31日(2025年10月期、連結)
- 決算説明会資料:作成有、機関投資家向け決算説明会実施(有)
- セグメント(報告セグメント)
- 旅行事業:海外/国内旅行の手配・販売および付帯事業
- ホテル事業:日本、台湾、米国、トルコ等でのホテル運営・付帯事業
- 九州産交グループ:バス等輸送事業、不動産賃貸等
- その他:テーマパーク、損害保険等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):79,860,936株
- 期末自己株式数:5,123,480株
- 期中平均株式数:74,730,357株
- 時価総額:–(決算短信に株価は記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会(予定):2026年1月28日
- 配当支払開始予定日:2026年1月29日
- 有価証券報告書提出予定日:2026年1月27日
- その他IRイベント:機関投資家向け説明会等(有)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較は資料内明示がないため「会社予想との達成率」は記載不可。通期実績と前年実績の比較を記載)
- 売上高:373,106百万円(+8.7%、前年343,334百万円)
- 営業利益:11,627百万円(+7.1%、前年10,854百万円)→ 営業利益率 3.1%(前年 3.2%)
- 経常利益:11,381百万円(+8.9%、前年10,451百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:4,719百万円(△45.9%、前年8,717百万円)
- サプライズの要因(実績に影響した主因)
- 売上・営業益は増加したが、当期純利益が大幅減となった主因は
- 特別損失の増加:4,963百万円(前年3,026百万円)、うち減損損失2,772百万円(主にホテル関連・グループ会社等)
- 事業整理損(1,752百万円)等の一時費用
- 法人税等の計上が前期は税効果で利益計上の面があり、当期は税負担が発生(法人税等合計:当期1,299百万円、前期は△1,090百万円)
- 通期への影響:特別損失は一時的要因だが、減損は資産価値の恒久的な見直しを伴う場合があり、今後の収益力予想に影を落とす可能性がある。会社は2026年通期で大幅回復見込みを示しているが外部リスク(為替、物価、地政学リスク)に左右されるため注視。
財務指標(主要数値、単位:百万円)
- 損益(当期/前期)
- 売上高:373,106(+29,772、+8.7%) ← 前期 343,334
- 売上総利益:117,974(前期110,617)
- 販売費及び一般管理費:106,346(前期99,762)
- 営業利益:11,627(+773、+7.1%) → 営業利益率 3.1%(前期 3.2%)
- 経常利益:11,381(+930、+8.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:4,719(△3,998、△45.9%)
- EPS(1株当たり当期純利益):63.16円(前年116.67円、△45.9%)
- 収益性指標(資料記載)
- ROE(自己資本当期純利益率):8.8%(資料記載)
- ROA(総資産当期純利益率):2.9%(資料記載)
- 営業利益率:3.1%(同上)
- 目安コメント:ROE 8.8%(概ね良好に近い目安)、自己資本比率は低め(下記参照)
- 貸借対照表(主要項目)
- 総資産:386,330(△25,870、△6.3%)
- 純資産:67,205(+4,862、+7.8%)
- 自己資本比率:14.4%(前期 12.6%)(目安:40%以上が安定水準 → 14.4%は低め)
- 自己資本(注):55,549百万円(資料)
- キャッシュ・フロー(当期/前期)
- 営業CF:21,219(前期29,247、△8,028)
- 投資CF:△11,013(前期+45,606、主な支出:定期預金預入、固定資産取得 7,154)
- 財務CF:△36,457(前期△55,158、長短借入金の増減・社債償還等)
- 現金及び現金同等物期末残高:106,364(前期132,217、△25,853)
- フリーCF(営業CF+投資CF):+10,206(=21,219+(△11,013)) → プラス(営業CFが投資を賄えている)
- 営業CF/純利益比率:21,219 / 4,719 ≒ 4.5(1.0以上で健全:良好)
- 進捗率分析(四半期速報の会社予想に対する進捗、会社が公表した通期予想に対して第2四半期累計を比較)
- 通期予想(2026年想定)に対する第2四半期累計の進捗(資料に記載の通期予想420,000百万円を用いる場合の参考)
- 売上高進捗率(第2四半期累計195,000 / 通期420,000)=46.4%
- 営業利益進捗率(6,900 / 14,000)=49.3%
- 純利益進捗率(4,500 / 9,000)=50.0%
- (注)上は会社が提示した2026年通期予想に対する第2四半期累計の進捗。2025年通期実績との比較は資料参照。
- 四半期推移(QoQ):
- 四半期ごとの詳細は別表参照だが、季節性として下半期(繁忙期)の売上比率が高い旨を会社は明記。
- 財務安全性・効率性
- 自己資本比率:14.4%(低め。目安:40%以上で安定)
- 時価ベースの自己資本比率:25.3%(資料)
- インタレスト・カバレッジ・レシオ:10.3倍(資料。利払い余力は確保)
- 負債の動き:1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少(250億円減)や借入金減少で負債総額は減少(負債合計 319,125)
特別損益・一時的要因
- 特別利益:合計649百万円(固定資産売却益等、小計)
- 特別損失:合計4,963百万円(主な内訳)
- 減損損失:2,772百万円(当期、ホテル事業やGUAM等の資産で計上)
- 事業整理損:1,752百万円(子会社事業縮小に伴う費用等)
- 投資有価証券評価損等:その他
- 一時的要因の影響:特別損失と税負担増が当期純利益を大きく押し下げているため、営業利益ベースでは増益だったものの最終利益は大幅減。
- 継続性の判断:一部(事業整理損等)は一時的だが、減損は資産価値の恒久的見直しを示す可能性があり、同様の減損リスクが今後も残る。特にホテル事業や一部海外拠点での収益性が不安定な地域は注視。
配当
- 配当実績(2025年10月期、連結)
- 中間配当:10.00円
- 期末配当:10.00円(予定)
- 年間配当:20.00円(合計配当金総額 1,494百万円、配当性向 31.7%(連結))
- 2026年10月期(予想)
- 中間配当:0.00円
- 期末配当:25.00円(年間25.00円予定)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:配当重視(安定かつ継続的配当を目標)。次期は年間配当において期末一括配当を予定(下半期偏重の実情反映)。機動的対応の可能性を注記。
設備投資・研究開発
- 設備投資(有形・無形取得)
- 当連結会計年度:7,154百万円(CF項目:有形及び無形固定資産取得による支出 △7,154)
- 前連結会計年度:8,196百万円
- 減価償却費:11,329百万円(当期)
- 主な投資内容:固定資産取得、ホテル運営関連投資、差入保証金等(資料参照)
セグメント別情報(当期:2025年11月1日〜2025年10月31日、単位:百万円)
- 売上高(外部顧客)
- 旅行事業:307,976
- ホテル事業:24,734
- 九州産交グループ:25,355
- その他:15,039
- 連結計:373,106
- セグメント利益(営業利益ベース、セグメント利益合計は調整後で連結営業利益に近い)
- 旅行事業:9,636
- ホテル事業:3,618
- 九州産交グループ:806
- その他:504
- 計 14,566(調整額 -2,938 を経て連結営業利益 11,627)
- EBITDA(セグメントベース)
- 旅行事業:13,743
- ホテル事業:7,817
- 九州産交グループ:2,553
- その他:1,124
- 合計:25,238
- 備考:旅行事業が収益の主柱。ホテルは稼働率・客単価回復で改善する一方、地域差(グアム等の不振)がある。九州産交は増収増益で回復。
中長期計画との整合性
- 会社は中期経営計画に基づき繰延税金資産・減損等の回収可能性を評価している旨を開示。繰延税金資産や固定資産の減損判断の前提に中期計画を用いているため、同計画の達成度が財務諸表に影響。
- 公表の中期目標の詳細数値は本決算短信の主表に限定されており、進捗評価は別途中期計画資料を参照する必要あり → 中期経営計画との整合性評価は資料の追加確認が必要(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:訪日外客数は過去最高の4,222万人(前期比119.4%)でインバウンドが牽引。日本人の海外渡航は回復中だが物価上昇・円安・燃油高が需要回復を遅らせている(JNTO等データ参照、会社コメント)。
- 含意:インバウンドの強さは追い風だが、アウトバウンドの回復の度合いと為替影響、燃油サーチャージの変動が業績変動要因。
今後の見通し(会社予想)
- 2026年10月期連結業績予想(2025/11/1〜2026/10/31)
- 売上高:420,000百万円(前期比+12.6%)
- 営業利益:14,000百万円(同+20.4%)
- 経常利益:14,000百万円(同+23.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:9,000百万円(同+90.7%)
- 前提条件:為替や燃油価格等の仮定は添付資料に記載(詳細は【添付資料】参照)。会社は個人消費回復と訪日・出国需要の進展を前提にしている。
- 予想の信頼性:過去の減損計上や外部変動要因を踏まえると、通期予想は回復シナリオに基づくものであり、外的ショックが発生した場合のダウンサイドリスクあり。
- 主なリスク:為替(円安)、燃油価格高騰、国際情勢の悪化、旅行需要の変動、海外現地法人の業績悪化による減損リスク。
重要な注記(会計・その他)
- 連結範囲の変更:当期に6社を連結範囲から除外(VIAJES H.I.S. MADRID 他)等、連結子会社数の変動あり。
- 会計方針の変更:法人税等に関する会計基準改正等を適用(影響は限定的)。
- のれん・固定資産の減損:海外子会社やホテル関連で減損を計上。将来の市場・需要予測が見込みより悪化した場合、追加の取り崩しの可能性を開示。
- 未適用基準:リース会計基準等の新基準は2028年10月期から適用予定(影響評価中)。
(注)数値は決算短信の記載値(単位:百万円)を使用。記載のない項目・市場予想等は「–」で省略。投資助言は行わない。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9603 |
| 企業名 | エイチ・アイ・エス |
| URL | https://www.his.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.27)」によって自動生成されました。
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