企業の一言説明
WDBホールディングスは、理科学系研究職・補助職向けの人材派遣を主力とし、医薬品開発受託事業も展開する専門性の高い人材サービス業界のリーディングカンパニーです。
総合判定
堅実な収益基盤と高い株主還元が魅力の割安銘柄
投資判断のための3つのキーポイント
- 高水準な配当利回り: 4%を超える配当利回りと配当性向40-50%の安定した株主還元方針は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
- 理学系派遣の安定的な事業基盤: 理学系派遣市場で約30%のシェアを占め、専門性の高い人材サービスにおける確固たる地位が事業の安定性をもたらしています。
- CRO事業の収益改善が課題: 医薬品開発受託事業(CRO事業)は売上・利益ともに減少傾向にあり、今後の利益構造改善に向けた戦略の実行性が注目されます。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 前年比で売上・利益が減少傾向にあるため |
| 収益性 | B | ROE、営業利益率がベンチマークに肉薄する水準 |
| 財務健全性 | B | 高い自己資本比率だがFスコアが改善余地を示す |
| バリュエーション | S | PER・PBRともに業界平均を大きく下回る水準 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1498.0円 | – |
| PER | 12.14倍 | 業界平均17.0倍 |
| PBR | 0.89倍 | 業界平均1.8倍 |
| 配当利回り | 4.17% | – |
| ROE | 9.85% | – |
1. 企業概要
WDBホールディングスは、主に理化学系研究職・補助職に特化した人材派遣・紹介サービスを展開しています。製薬、食品、化学、製造業の研究開発部門や公的機関、大学の研究室を主要顧客とし、技術的な専門性を強みとしています。2021年には人材サービスプラットフォーム「doconico」、2024年にはCRO向けプラットフォーム、2025年には複数社管理システム「doco1」をリリースしており、テクノロジーを活用した事業展開も進めています。
2. 業界ポジション
国内の理学系派遣市場において約30%の市場シェアを占める最大手であり、専門性の高さと長年の実績で強固な顧客基盤を持っています。競合と比較して、特定分野に特化することで提供する人材の質とマッチング精度を高めている点が強みです。一方、事業の性質上、特定の産業や顧客の景気動向に影響を受けやすいという側面もあります。
3. 経営戦略
「中長期経営方針2025」に基づき、理学系派遣の強化(派遣単価上昇、正社員型派遣稼働改善)とCRO事業の利益構造改善(高収益領域への集中)を推進しています。また、デジタルプラットフォームの活用による効率化と顧客・人材確保の強化も重要な戦略です。2026年3月期通期予想は変更されておらず、第4四半期に販管費が多く発生する見込みであるため、通期では現状維持を見込んでいます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 4/9 | B: 普通 |
| 収益性 | 2/3 | 純利益がプラス、ROAがプラスで良好だが営業キャッシュフローのデータなし |
| 財務健全性 | 2/3 | 流動比率が基準値を満たし、株式の希薄化なしで良好だがD/Eレシオのデータなし |
| 効率性 | 0/3 | 営業利益率、ROE、四半期売上成長率が基準値を下回る |
WDBホールディングスのF-Scoreは4/9点で「普通」と判定されます。収益性・財務健全性の項目では複数点で良好な結果を示していますが、効率性の項目では基準値を下回る結果となり、改善の余地があることを示しています。
【収益性】
過去12ヶ月の営業利益率は9.59%であり、一般的な目安とされる10%には届かないものの、比較的良好な水準です。ROE(株主資本利益率)は過去12ヶ月で9.97%と、企業が株主資本を効率的に活用できている目安とされる10%に非常に近く、良好な水準と言えます。ROA(総資産利益率)は過去12ヶ月で6.91%と、目安の5%を上回っており、資産全体を効率的に活用して利益を生み出していると評価できます。
【財務健全性】
自己資本比率は76.4%と非常に高く、財務基盤は極めて安定しています。流動比率は直近四半期で3.80倍と、短期的な支払い能力に全く問題がなく、企業の安全性が非常に高いことを示しています。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | 営業CF | フリーCF | 投資CF | 財務CF |
|---|---|---|---|---|
| 2023.03 | 35.53億円 | 32.16億円 | -3.37億円 | -13.07億円 |
| 2024.03 | 44.94億円 | 37.81億円 | -7.13億円 | -12.40億円 |
| 2025.03 | 43.67億円 | 10.33億円 | -33.34億円 | -14.19億円 |
営業キャッシュフローは毎年安定してプラスを維持しており、本業でしっかりと現金を稼いでいます。2025年3月期は投資キャッシュフローが大きくマイナスとなったためフリーキャッシュフローは減少しましたが、これは積極的な成長投資の実施を示唆している可能性があります。
【利益の質】
営業CF/純利益比率は、過去12ヶ月の営業CF約43.67億円に対し純利益約30.5億円から算出し、約1.43倍となります。この比率が1.0倍以上であるため、利益の質は健全であると評価できます。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期累計の決算は、通期予想に対し、売上高進捗率が74.5%、営業利益進捗率が84.0%、純利益進捗率が93.7%と順調に進捗しています。しかし、決算説明資料では第4四半期に販管費が多く発生する見込みのため通期予想は据え置きとされており、最終的な営業利益は前年比で減少する見通しです。
【バリュエーション】
WDBホールディングスのPER(株価収益率)は12.14倍で、業界平均の17.0倍と比較して割安な水準にあります。PBR(株価純資産倍率)は0.89倍で、業界平均の1.8倍を大きく下回っており、企業の純資産価値と比較しても非常に割安と評価できます。株価は解散価値とされるPBR1倍を下回っており、割安感が強い状態です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値:-11.63 / シグナル値:-10.02 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 35.3% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -1.02% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -2.07% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -5.04% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -8.56% | 長期トレンドからの乖離 |
RSIは35.3%と売られすぎ水準に近づいていますが、明確な売買シグナルは出ていません。MACDは中立を示しており、短期的なトレンドは方向感が乏しい状況です。
【テクニカル】
現在の株価1,498.0円は、52週高値2,199.0円と比較して低い水準にあり、52週安値1,484.0円に接近しています。移動平均線を見ると、5日、25日、75日、200日移動平均線を全て下回っており、短期から長期にかけて下落トレンドが継続していることを示唆しています。特に200日移動平均線からの乖離率も大きいです。
【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -2.98% | +13.42% | -16.40%pt |
| 3ヶ月 | -9.87% | +12.42% | -22.29%pt |
| 6ヶ月 | -9.21% | +23.08% | -32.29%pt |
| 1年 | -12.81% | +76.66% | -89.47%pt |
WDBホールディングスの株価は、ここ1ヶ月から1年までの全ての期間において日経平均株価を大幅に下回るパフォーマンスとなっており、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない状況が見られます。
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ベータ値 | 0.17 | △やや注意 | 市場平均より値動きが小さいか大きいか |
| 年間ボラティリティ | 31.24% | △やや注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -96.81% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | 0.73 | ○普通 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.30 | ▲注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.11 | ▲注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.50 | ◎良好 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.25 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
WDBホールディングスの株価はベータ値0.17と市場全体との連動性が比較的低く、独自の値動きをする傾向があります。一方で、年間ボラティリティは31.24%と「やや注意」水準であり、比較的値動きが大きいことを示します。過去の最大ドローダウンは-96.81%と極めて大きく、このレベルの下落リスクは今後も起こり得る可能性があり、「注意」が必要です。シャープレシオは0.73と「普通」ですが、ソルティノレシオやカルマーレシオが低いことから、下落局面でのリスク効率や回復力には課題があると言えます。現在のボラティリティは過去1年で「低」水準にあります。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±46万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- CRO事業の受注回復遅延: 医薬品開発受託(CRO)事業の不振が継続した場合、全体の収益を圧迫する可能性があります。
- 主要顧客の内製化進展: 主要顧客の研究開発の内製化が進むと、派遣需要が減少し、業績にマイナス影響を与える恐れがあります。
- 労働市場の変化: 人材確保コストの高騰や労働力不足により、人材サービス事業の収益性が低下するリスクがあります。
7. 市場センチメント
信用買残は35,700株、信用売残は7,900株で、信用倍率は4.52倍です。買残が売残よりも多い状態ですが、信用倍率が極端に高いわけではなく、将来の大きな売り圧力の懸念は限定的です。
主要株主構成は以下の通りです。
- 中野商店: 48.15%
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 4.38%
- SMBC信託銀行(特定有価証券信託口): 3.37%
8. 株主還元
配当利回りは4.17%と高水準です。2026年3月期の配当性向予想は50.9%であり、安定した利益水準であれば持続可能な範囲内と考えられます。同社は配当性向40%を基準に継続的増配を目指す方針を示しており、自社株買いは基本的に行わない方針です。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 理学系派遣市場での圧倒的シェアと専門性 非常に高い自己資本比率と潤沢なキャッシュフロー |
安定した事業基盤は市場の変動耐性を高める 財務の安心感は長期保有の魅力を増す |
| ⚠️ 弱み | CRO事業の収益性低迷と成長の鈍化 市場全体に対する株価の劣後パフォーマンス |
利益成長が限定的となり株価上昇の足枷となる 下落トレンドからの転換点を見極める必要がある |
| 🌱 機会 | 医療・バイオ分野での研究開発需要の拡大 デジタルプラットフォーム導入による効率化と顧客接点強化 |
専門性を活かした市場拡大で収益向上が期待できる 競合優位性を確立し事業成長を後押しする |
| ⛔ 脅威 | 景気後退による人材派遣需要の減少 競合他社の台頭や技術革新による競争激化 |
経済環境の悪化は業績に直接的な打撃を与える 企業の競争力が損なわれるリスクがある |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 安定配当を求める長期投資家 | 4%超の高配当と健全な財務基盤により安定収益が期待できる |
| 割安株を探すバリュー投資家 | PER・PBRが業界平均を下回り、割安感が高いと判断できる |
この銘柄を検討する際の注意点
- CRO事業の動向: 収益性改善に向けた戦略が計画通りに進むか、今後の決算で確認が必要です。
- 成長鈍化と株価低迷: 事業が本格的な成長局面に戻り、株価が長期下落トレンドから脱却できるか注視すべきです。
- 市場全体の動向との乖離: 日経平均と異なる値動きをするため、市場全体の上昇の恩恵を受けにくい可能性があります。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| CRO事業のセグメント利益 | 7.3億円 (3Q累計) | 前年同期比プラス転換 | 成長戦略の進捗度を示す |
| 25日移動平均線との関係 | -2.07% (乖離) | 上回って推移する | 短期トレンド転換の兆候 |
| 配当性向 | 50.9% (2026年3月期予想) | 60%以下を維持する | 株主還元の持続性を示す |
企業情報
| 銘柄コード | 2475 |
| 企業名 | WDBホールディングス |
| URL | http://www.wdbhd.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,498円 |
| EPS(1株利益) | 123.35円 |
| 年間配当 | 4.17円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.2% | 14.0倍 | 1,736円 | 3.2% |
| 標準 | 0.1% | 12.1倍 | 1,507円 | 0.4% |
| 悲観 | 1.0% | 10.3倍 | 1,338円 | -1.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,498円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 760円 | △ 97%割高 |
| 10% | 949円 | △ 58%割高 |
| 5% | 1,197円 | △ 25%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| パーソルホールディングス | 2181 | 234 | 5,347 | 13.03 | 2.51 | 21.6 | 4.68 |
| オープンアップグループ | 2154 | 1,735 | 1,575 | 13.35 | 1.89 | 14.9 | 4.89 |
| ワールドホールディングス | 2429 | 2,528 | 455 | 6.50 | 0.91 | 14.1 | 5.39 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.57)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。