1. 企業情報
UNBANKEDは、1972年に設立された金融サービス会社です。主な事業内容は金地金の販売で、連結売上高の大部分を占めています。その他に、法人向け貸金を行うノンバンク事業を手掛けています。また、子会社を通じて金価格と連動する暗号資産関連の事業も行っています。過去には金先物取引も行っていましたが、不正会計発覚後に当該事業は譲渡されています。本社は東京都渋谷区に位置し、従業員数は8名と非常に少数精鋭の組織です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、金融(除く銀行)、証券、商品先物取引業に分類されています。
2. 業界のポジションと市場シェア
UNBANKEDは金地金販売を主力としていますが、提供された情報からは、貴金属販売市場やノンバンク市場における具体的な市場シェアやポジションを特定することはできません。従業員数が8名と非常に少ないことから、大手の金融機関や貴金属販売業者と比較して、事業規模は小さいと推察されます。金地金販売は金価格の変動に影響を受けやすい性質があります。また、過去の不正会計発覚という経緯は、企業の信頼性維持において継続的な課題となり得ます。
3. 経営戦略と重点分野
提供された情報に、UNBANKEDの具体的な経営戦略、ビジョン、中長期経営計画に関する詳細な記載はありません。金地金販売と法人向け貸金が事業の柱であり、子会社を通じた金価格連動暗号資産への取り組みが示唆されており、これらの事業分野が今後の成長ドライバーとなる可能性があります。
4. 事業モデルの持続可能性
UNBANKEDの事業モデルは、金地金販売とノンバンク事業が主要な収益源となっています。金地金販売は、金価格の変動が収益に直結する可能性があり、市場価格の動向が事業に大きく影響します。ノンバンク事業は、貸金業としての信用リスクや金利変動リスクを内包します。また、金価格と連動する暗号資産は、暗号資産市場のボラティリティや、法規制の動向に左右される可能性があります。多様な事業を展開しているものの、それぞれの市場ニーズの変化への適応力やリスク管理体制については、提供情報からは判断が困難です。
5. 技術革新と主力製品
明確な技術革新に関する記載は少ないですが、「金価格と連動する暗号資産」への取り組みは、FinTech分野への関心を示唆しています。これが従来の金融サービスとどのように融合し、新たな価値を創出していくかが注目されます。現在の主力製品・サービスは金地金販売と法人向け貸金であり、これらが企業の収益を牽引しています。具体的な製品・サービスの独自性に関する情報はありません。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 396.0円
- PBR(実績): 0.72倍
- 一株当たり純資産(BPS)552.41円に対し、株価が割安であることを示す0.72倍です。業界平均PBRの0.8倍を下回っています。
- EPS(実績 過去12ヶ月): 23.64円
- PER(算出値): 約16.75倍 (396円 ÷ 23.64円)
- PERは業界平均PERの8.7倍と比較して高い水準にあります。ただし、EPSは前年度と比較して変動が大きく、直近の業績改善が継続すればPERは変動する可能性があります。
PBRが業界平均を下回り割安感がある一方で、PERは業界平均を上回っており、市場が同社の今後の成長性や収益改善を評価している、あるいは相対的に割高と捉えている可能性が考えられます。
7. テクニカル分析
現在の株価は396.0円であり、年初来高値396円(提供データから)と一致しています。52週高値480円に対し82.5%の水準、52週安値202円に対しては約1.96倍の水準にあります。
直近の株価推移を見ると、7月15日の282円から7月22日の396円まで急騰しており、短期間で大幅な上昇を見せています。50日移動平均線(287.14円)および200日移動平均線(308.27円)を大きく上回っており、強い上昇モメンタムが見られます。直近の取引量も急増しており、投資家の関心が高まっていることが示唆されます。現在の株価は、直近の動きとしては高値圏にあると評価できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2022年3月期以降、増減はあったものの変動しています。
- 特に「過去12ヶ月(2025年3月期予想)」の売上高は9,489,720千円と、2024年3月期の5,310,427千円から大幅な増加が見込まれています (前年比27.10%増)。
- 営業利益:
- 2022年3月期には-586,979千円、2023年3月期には-243,505千円、2024年3月期には-149,609千円と赤字が続いていましたが、「過去12ヶ月」で187,221千円と黒字に転換しています。
- 純利益:
- 営業利益と同様に、2022年3月期には-1,707,363千円と大幅な赤字でしたが、2024年3月期には390,930千円と黒字に転換し、「過去12ヶ月」でも295,700千円と黒字を維持しています。大幅な収益改善が見られます。
- ROE (Return on Equity):
- 実績4.25%、過去12ヶ月で5.20%と改善傾向にあります。自己資本を効率的に利用して利益を上げ始めたことを示唆します。
- ROA (Return on Assets):
- 過去12ヶ月で1.95%です。総資産に対する利益の効率性を示します。
- 自己資本比率:
- 74.9%と非常に高く、財務の安定性は高いと言えます。
- キャッシュフロー:
- Operating Cash Flow(営業キャッシュフロー)が過去12ヶ月で-72M、Levered Free Cash Flow(フリーキャッシュフロー)が-104.25Mと、依然としてマイナスとなっています。利益は上がっているものの、本業でのキャッシュ創出力には課題が残ります。
全体として、過去数年間の赤字から一転して売上・利益ともに大きく改善し、黒字転換を達成している点は評価できる好材料です。財務基盤は自己資本比率の高さから安定していると言えますが、キャッシュフローのマイナスは今後の課題として注目されます。
9. 株主還元と配当方針
提供された情報からは、配当利回り、1株配当ともに「—」となっており、現在のところ会社予想の配当は開示されていません。実績値としても配当は行われておらず(Trailing Annual Dividend Rate: 0.00)、配当性向も0%です。自社株買いなどの具体的な株主還元策に関する情報もありません。以前の配当は2020年を最後に実施されていない模様です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、7月15日の282円から7月22日の396円まで約40%上昇しており、非常に強い上昇モメンタムにあります。平均出来高も過去3ヶ月の49.19万株から直近10日の161万株へと大幅に増加しており、投資家の関心が急激に高まっていることを示しています。信用取引状況では信用買い残が104.54万株と増加傾向にあり、信用売り残は0株であることから、買い意欲が非常に強い状況です。この背景には、直近の決算発表(特に「過去12ヶ月」の売上高大幅増と黒字転換)が市場に好感された可能性が考えられます。今後のUnbanked,Inc.の決算発表(May 15, 2025)も株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
UNBANKEDは、金地金販売を主軸とし、ノンバンク事業や金価格連動暗号資産も手掛ける金融サービス企業です。過去数年間は赤字が続いていましたが、直近(過去12ヶ月および2024年3月期実績)で売上高の大幅な増加と営業利益・純利益の黒字転換を達成しており、業績面で大きな改善が見られます。自己資本比率も高く、財務の安定性は良好です。
株価は直近で急騰しており、年初来高値圏に位置しています。出来高も急増しており、投資家の強い関心と買いモメンタムが明確に見て取れます。PBRは業界平均を下回り、純資産に対しては割安感がありますが、PERは業界平均を上回っており、株価には今後の成長への期待が織り込まれている可能性も考えられます。
一方で、営業およびフリーキャッシュフローが依然としてマイナスである点は、今後の事業成長におけるキャッシュ生成能力の改善が課題となります。また、株主還元策としての配当は現状行われていません。過去の不正会計により一部事業を譲渡した経緯も踏まえ、今後の事業戦略の具体性や透明性、ならびに持続的なキャッシュフロー創出能力の推移が注目されます。
企業情報
銘柄コード | 8746 |
企業名 | UNBANKED |
URL | https://unbanked.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 金融(除く銀行) – 証券、商品先物取引業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.1)」によって自動生成されました。
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