決算短信：アルテック（9972）

2025年11月期 第３四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期予想は据え置き（修正無）。市場コンセンサス（アナリスト予想）は開示資料に無しのため比較不可（–）。Q3累計は通期予想に対して概ね「想定内だが売上は減少、利益面は改善」。
• 業績の方向性：減収減益（売上減少だが営業損失幅は縮小 → 損益は改善。ただし親会社株主帰属純利益は特別利益減少で大幅減少）。
• 注目すべき変化：飲料用プリフォームの販売数量が大幅に減少し、プリフォーム事業の売上が前年同期比▲19.9％。一方で両事業で採算性改善が進み営業損失は▲191百万円 → ▲104百万円へ縮小。
• 今後の見通し：通期予想は据え置き（売上20,000百万円、営業利益300百万円、当期純利益150百万円）。Q3終了時点で売上進捗61.5%、当期純利益進捗76.5%と見えるが、営業利益は累計で▲104百万円（目標300百万円）と足元の改善が必要。
• 投資家への示唆：売上・数量回復が不可欠。採算改善は確認されているため、下期（第4四半期）での販売回復と固定費管理が通期達成の鍵。配当は従来方針維持（通期7円予定）。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：アルテック株式会社
  • 主要事業分野：商社事業（食品加工機械、水処理装置などの販売）およびプリフォーム事業（飲料用プリフォーム等の製造・販売）
  • 代表者名：代表取締役社長 池谷 壽繁
  • URL：https://www.altech.co.jp
• 報告概要:
  • 提出日：2025年10月9日
  • 対象会計期間：2025年11月期 第3四半期累計（2024年12月1日〜2025年8月31日）
  • 決算補足説明資料／説明会：無
• セグメント:
  • 商社事業：大型機械や周辺機器の販売、商権を活かした提案営業
  • プリフォーム事業：飲料用プリフォーム等の製造販売、環境配慮（樹脂使用量削減・再生素材）
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式）：15,153,000株
  • 期末自己株式数：1,383,611株
  • 第3四半期の期中平均株式数（累計）：13,769,469株
• 今後の予定:
  • 決算発表（次回・通期）：未定（通期予想は既に公表済みで修正無）
  • 株主総会／IRイベント：–（開示無し）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想との比較は通期ベースのみ。四半期単体の会社予想は未提示）
  • 売上高（第3Q累計）：12,307 百万円（前年同期比▲11.4%）。通期予想20,000百万円に対する進捗率61.5%（やや早い進捗）。
  • 営業利益（第3Q累計）：▲104 百万円（前年同期は▲191百万円、改善）。通期予想300百万円に対する達成率は-34.9%（累計が赤字のため数値上マイナス）。
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益（累計）：114 百万円（前年同期比▲73.4%）。通期予想150百万円に対する進捗率76.5%。
• サプライズの要因：
  • 売上の下押し要因：プリフォーム事業（飲料用プリフォーム）の販売数量減少。
  • 利益改善の要因：商社事業のコストコントロール、プリフォームの採算性改善施策により営業損失幅縮小。
  • 純利益が大幅減となった要因：前年同期に計上された中国子会社工場売却による特別利益（大きい）が今年度は少額に留まったため特別益の反動減。
• 通期への影響：
  • 現状、会社は通期予想を据え置き。売上進捗は比較的良好（61.5%）だが、営業ベースの累計はマイナスのため下期での営業利益の確保が必要。予想修正は現時点「無」。

財務指標

• 損益要点（第3四半期累計）
  • 売上高：12,307,318千円（前年同期 13,889,247千円、▲11.4%）
  • 売上総利益：2,271,466千円
  • 販管費：2,376,253千円
  • 営業損失：△104,787千円（前年同期 △191,531千円 → 改善）
  • 経常損失：△142,243千円（前年同期 △173,527千円 → 改善）
  • 特別利益：16,517千円（前年同期 618,921千円 → 大幅減）
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：114,692千円（前年同期 430,845千円、▲73.4%）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：8.33円（前年同期 31.29円）
• 進捗率分析（通期予想に対する第3Q累計の達成率）
  • 売上高進捗率：12,307 / 20,000 = 61.5%（概ね上期偏重だが通年見合い）
  • 営業利益進捗率：▲104 / 300 = ▲34.9%（累計が赤字のため未達）
  • 当期純利益進捗率：114 / 150 = 76.5%（比較的良好）
  • 過去同期間の進捗率比較：前年第3Q売上は13,889百万円（今回より高い）→ 今回は売上進捗が鈍化
• 財政状態（貸借対照表要点：2025/8/31）
  • 総資産：18,114,714千円（前連結年度末 19,492,398千円、減少）
  • 流動資産：11,619,235千円（主に売掛金・商品在庫の減少）
  • 固定資産：6,495,479千円（主に土地売却等で減少）
  • 負債合計：7,262,411千円（前年度末 8,328,733千円、減少）
  • 純資産合計：10,852,302千円（前年度末 11,163,665千円、減少）
  • 自己資本比率：61.9%（前連結会計年度 58.4% → 安定水準）
• 流動性・負債指標
  • 現金及び預金：4,143,477千円
  • 短期借入金：2,806,468千円、長期借入金：507,000千円
  • 流動比率（流動資産／流動負債）：11,619 / 6,198 = 約187.5%（良好）
  • 負債比率（負債／総資産）：7,262 / 18,115 = 約40.1%（低めで安定）
  • 負債/純資産（負債 ÷ 純資産）：7,262 / 10,852 = 約67.0%（適度）
• 効率性
  • 売上高営業利益率（第3Q累計）：営業損失のためマイナス（改善中）
  • 総資産回転率：–（詳細データ不足）
• セグメント別（第3Q累計）
  • 商社事業：売上高 6,128,486千円（前年同4,171差でほぼ前期並）、セグメント利益 412,324千円（前年同期比+4.5%）
  • プリフォーム事業：売上高 6,234,027千円（前年同期比▲19.9%）、セグメント損失 △353,622千円（損失幅縮小）
• 財務の解説：総資産・負債の減少は主に土地売却や借入金減少によるもので、自己資本比率は上昇。特別利益の前年反動で四半期純利益が減少している点に留意。

配当

• 配当実績と予想：
  • 中間配当（2025年11月期）：0.00円（未配）
  • 期末配当（会社予想）：7.00円（通期合計7.00円。前期も合計7.00円）
  • 配当利回り：–（株価情報なしのため算出不可）
  • 配当性向（会社予想ベース）：予想当期純利益150百万円、通期発行済株式数等で算出可能だが表示は–（会社公表値なし）
• 特別配当の有無：無し
• 株主還元方針：自社株買い等の開示は無し

セグメント別情報

• 商社事業：
  • 売上高：6,128百万円（前年同ほぼ横ばい）
  • セグメント利益：412百万円（増益、コストコントロールが寄与）
  • 戦略・見通し：既存商権の深耕、周辺機器への拡大、無人化や非接触ソリューション提案に注力
• プリフォーム事業：
  • 売上高：6,234百万円（前年同期比▲19.9%）
  • セグメント損失：△353百万円（損失縮小、採算改善の効果）
  • 戦略・見通し：生産効率向上、樹脂削減・再生素材活用など環境配慮で採算改善を継続
• セグメント合計：売上構成はほぼ半々だが、プリフォームの数量回復が全社業績回復の鍵

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：添付資料に中期計画の詳細記載無し（–）
• KPI達成状況：公開KPIは特になし（–）

競合状況や市場動向

• 競合他社との比較：開示資料に比較情報無し（–）
• 市場動向：国内は緩やかな回復基調、海外は地政学・中国経済の減速など不確実性あり。プリフォーム市場では飲料の需要変動が直接影響。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期（2025年11月期）予想：売上20,000百万円（+9.7%）、営業利益300百万円、経常利益200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益150百万円、1株当たり当期純利益10.89円
  • 次期予想：未開示（–）
  • 前提条件：為替等の前提は別添資料参照（本資料内の詳細前提は記載参照箇所へ）
• 予想の信頼性：会社は現時点で予想を据え置き。過去の予想達成傾向についての明示は無し（–）。
• リスク要因：
  • 飲料向けプリフォームの需要低迷継続
  • 海外情勢・為替・原材料（樹脂）価格変動
  • 特別利益の反動（非継続項目）に伴う純利益変動
  • 下期での大型受注が計画通り獲得できない場合の通期未達リスク

重要な注記

• 会計方針：2022年改正「法人税等に関する会計基準」を第1四半期から適用（四半期連結財務諸表への影響は無し）。
• その他重要事項：
  • 2024年度の同四半期に計上された中国子会社工場売却益（大きな特別利益）が今年は縮小しているため純利益は前年割れ。
  • 固定資産関係では土地売却により有形固定資産が減少。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない（注記あり）。
  • 開示に基づき不明項目は“–”で表記。

（注）本要約は提供資料に基づく情報整理であり、投資助言・推奨を行うものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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