2024年12月期 通期決算説明会資料
基本情報
- 企業概要
- 企業名: 株式会社網屋 (証券コード 4258)
- 主要事業分野: サイバーセキュリティの包括事業者として、データセキュリティ事業とネットワークセキュリティ事業を展開。AI+クラウドのセキュリティ国産メーカーを標榜。
- 説明会情報
- 開催日時: — (資料作成日: 2025年2月13日)
- 説明者
- 報告期間
- 対象会計期間: 2024年12月期(通期)
- セグメント
- データセキュリティ事業: 主力製品「ALog」によるサーバログ管理が主要であり、サイバー攻撃に関連するログの統合管理、監査、分析、自動検知、自動対処を支援。
- ネットワークセキュリティ事業: 「ゼロトラスト」や「SASE(Secure Access Service Edge)」など、クラウド型ネットワークセキュリティに対応した国産製品(Network All Cloud.、Verona)を提供し、インターネット上でのネットワーク中央制御を特徴とする。
業績サマリー
- 主要指標 (2024年12月期 通期)
- 営業収益 (売上高): 4,767百万円 (前年同期比 +33.9%)
- 営業利益: 526百万円 (前年同期比 +44.8%)
- 経常利益: 541百万円 (前年同期比 +27.3%)
- 純利益: 384百万円 (前年同期比 +18.2%)
- 1株当たり利益 (EPS): 93.38円 (前年同期比 +16.2%)
- ROE: 19.6%
- 進捗状況
- 年度目標(修正後)に対する達成率:
- 売上高: 100.6% (目標 4,740百万円)
- 営業利益: 114.7% (目標 459百万円)
- 当期純利益: 115.6% (目標 333百万円)
- 中期経営計画(FY2023-2025)上の営業利益進捗は、期初予想4.2億円に対し実績5.3億円(+25.6%超過)。
- セグメント別状況 (2024年12月期 通期)
- データセキュリティ事業:
- 売上高: 1,915百万円 (前期比 +48.4%)
- セグメント利益: 708百万円 (前期比 +23.1%)
- ネットワークセキュリティ事業:
- 売上高: 2,851百万円 (前期比 +25.7%)
- セグメント利益: 667百万円 (前期比 +25.3%)
業績の背景分析
- 業績概要:
- 通期で増収増益を達成し、最高益を記録しました。
- 前期比で売上高は+33.9%、営業利益は+44.8%と伸長しました。
- 期初予想の当期純利益達成率は138.0%となりました。
- 増減要因:
- 営業利益の増加主要因は、売上増による利益増加により246百万円寄与しました。
- 販管費は売上高が前期比+33.9%と増加する中、+6.2%の微増にとどまりました。これは、新製品リリースによる研究開発費の抑制、および広告費をかけずに販売できる販路体制の奏功によるものです。人件費・法定福利費、外部委託費などのコスト増加もありました。
- 競争環境:
- データセキュリティ事業の主力製品「ALog」は、オールサブスク化後も販売が好調に推移しました。サブスク移行に伴うフロー売上の一時的な減少は、好調な受注増と有事支援サービスの受注によって相殺されました。
- 全体の契約負債は前期比+45.7%増の1,490百万円となり、サブスク契約の増加による前受け金が大きく貢献しました。事業全体のオールサブスク化により、安定したストック収益がキャッシュフローに貢献しています。
- データセキュリティ事業のARR(年間経常収益)は1,250百万円に達し、過去2年間で+181.0%の成長を達成しました。
- ネットワークセキュリティ事業のARRも1,690百万円となり、過去2年間で+151%の成長を達成しました。
- 「ALog」のサブスク解約率は1%台をキープしており、従来のライセンス体系(解約率14%)と比較して低い水準を維持しています。
- リスク要因:
- 投資計画の投資額は、M&A等による新規事業の獲得や提携関係、また事業継続における方針の見直し等により、変動する可能性があります。
戦略と施策
- 現在の戦略 (中期経営計画 FY2023-2025):
- 「セキュリティの自動化」を競争力として、以下の3つの戦略を掲げています。
- 収益倍増: クラウド/AIの潮流を捉え事業を拡張し、主力製品をサブスクモデルに全面変更することで、収益力を従来比10倍に、トップラインを200%へ高めることを目指します(FY2025売上高57.5億円、営業利益6.0億円以上)。
- 収益の多様化: 多様なサイバーセキュリティ対策ニーズに対応するため、コンサルティングやサービスなど複合事業化を進めます。競争力のある製品を活用し、海外展開を推進します。
- 投資計画: 生成AIによるサイバー攻撃の自動抑止の実証と、北米でニーズが急増している「SASE」製品の国産開発を重点的に行います。
- 進行中の施策:
- データセキュリティ事業において、主力製品「ALog」の売切りライセンス販売を2024年第2四半期に終了し、サブスクリプション受注への移行を加速しています。サブスク単価はログ量に応じて月額12万円から300万円までとしています。
- 「ALog」製品の収益の柱を「旧体系保守」から「サブスクリプション」へ移行し、新規契約のサブスク率は89%に達しています。
- セグメント別施策:
- データセキュリティ事業:
- ARR拡大のため、2025年までにARR上昇率300%を目標としています。ALog製品をARR150万円/5年の従来の販売モデルからARR1000万円/5年のモデルへ移行することで、年間売上をARR6億円からARR60億円へと10倍の成長を目指します。
- 研究開発投資として、大規模・大容量のログを視認性のあるデータに翻訳変換する「ALog」の特許取得済技術を強化し、生成AIを用いた「リスク自動判定機能」の開発を進めています。
- ネットワークセキュリティ事業:
- ARR拡大のため、2025年までにARR上昇率200%を目標としています。
- 新製品として「SASE」を開発し、2024年から順次販売を開始しています。これを次世代の主力商品とし、北米市場での売上倍増を目指しています。
- 投資計画:
- FY2024の実績投資額は4.2億円、FY2025の計画投資額は4.5億円です。
- 新規事業投資(セキュリティサービス用人材教育): FY2024実績1.8億円、FY2025計画1.2億円。
- 研究開発投資(ALogのAI強化、SASE製品リリース): FY2024実績1.2億円、FY2025計画2.0億円。
- 広告宣伝投資(カンファレンス、パートナー会): FY2024実績1.2億円、FY2025計画1.3億円。
将来予測と見通し
- 業績予想 (FY2025 通期):
- 売上高: 5,750百万円 (前期比 +20.6%)
- 営業利益: 600百万円 (前期比 +14.0%)
- 経常利益: 591百万円 (前期比 +9.2%)
- 純利益: 425百万円 (前期比 +10.4%)
- 1株当たり利益 (EPS): 103.26円
- ROE: 16.9%
- 売上高はサブスク黎明期を考慮して修正予想されており、利益計画はオントラックで推移する見込みです。
- 中長期計画:
- 中期経営計画(FY2023-2025)において、2025年に売上高57.5億円、営業利益6.0億円以上を目指しています。サブスク黎明期であるため、本格的な収益向上はこれからと位置づけています。
- マクロ経済の影響:
- 今後の人口減少、サイバー攻撃の増加、および不可逆的なセキュリティ需要の増加という社会背景は、セキュリティ、AI、クラウド、自動化の波と相まって、同社の事業にとって追い風となると見られています。
- 国内の法人向けWANサービス、ネットワークセキュリティ、セキュリティサービス、セキュリティ製品市場は拡大が見込まれており、2030年には国内市場全体で合計2兆2000億円に達すると予測されています。
製品やサービス
- 製品:
- データセキュリティ事業:
- 「ALog (ALog ConVerter)」: セキュリティデータ分析プラットフォーム、統合ログ管理、サイバー攻撃検知を主要機能とする。
- 「セキュサボ」: サイバー攻撃の自動検知と対処サービス。
- ネットワークセキュリティ事業:
- 「Network All Cloud.」: インターネット上でネットワークを中央制御するクラウド型サービス。
- 「Verona」: ゼロトラストを実現するフルマネージドSASE製品。
- サービス:
- サイバーセキュリティの包括事業者として、「統治」「特定」「防御」「検知」「対応」「復旧」の六つのフェーズにわたる多様なサービスを提供しています。
- 複合提案による売上高は、2023-2024年で前年比3倍の実績となっています。
- 協業・提携:
- ネットワークセキュリティ事業において、大手キャリアとの提携が事業の成功に寄与しています。
重要な注記
- リスク要因:
- 前述の通り、投資計画の投資額は、M&A等による新規事業の獲得や提携関係、また事業継続における方針の見直し等により、変動する可能性があります。
- その他 (会社の強み):
- 導入実績: 1.1万社以上の導入実績があり、大手企業を中心に高い市場浸透率を誇ります。
- 継続収益性: 全社売上高の50%以上が継続型のストック収益であり、2030年までに70%以上へ引き上げることを目指しています。
- 成長市場: SASEの年成長率が23%と、セキュリティ市場は底堅い成長が見込まれています。
- 大手販路: 主要な販売代理店の多くが大手SIerやITベンダーを含む30社以上です。
- サーバログ管理: 国内市場で17年連続No.1のシェア(71.6%)を維持しています。
- 顧客満足度: 96.9%と高く、サブスクリプションの低解約率がLTV(顧客生涯価値)の形成に繋がっています。
- 女性の活躍: 従業員の女性比率は33%(業界平均17%より高い)で、育児休業取得率100%を達成しています。
- 働きやすい環境: 3年以内の離職率は1%以下であり、テレワークなど自由な働き方を整備しています。
- 研究開発の意欲: 売上高に占める研究開発費比率は4.7%と高く、業界平均と比較して開発力が競争優位性となっています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4258 |
企業名 | 網屋 |
URL | https://www.amiya.co.jp/ |
市場区分 | グロース市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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