2025年3月期決算説明会

基本情報

  • 企業名: 株式会社カーリット (CODE: 4275)
  • 主要事業分野: 化学品、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービス
  • 代表者名: 金子 洋文 (代表取締役社長執行役員)
  • 説明会情報: 2025年3月期 決算説明会
  • 説明者:
    • 岡本 英夫 (財務部担当取締役兼執行役員)
    • 金子 洋文 (代表取締役社長執行役員)
  • 報告期間: 2025年3月期 (累計) / 2026年3月期 (通期計画)
  • 配当情報:
    • 2025年3月期 期末配当 (円/株): 36円 (前年同期比 +3円, +9.0%)
    • 2026年3月期 期末配当 (円/株): 36円 (前年同期比 ±0円, ±0%)
  • セグメント:
    • 化学品: 爆薬・保安炎筒、過塩素酸アンモニウム、基礎化学品、電子材料、セラミック材料、シリコンウェーハ等
    • ボトリング: 飲料受託製造
    • 金属加工: 耐熱炉内用金物、各種金属スプリング・プレス品
    • エンジニアリングサービス: 建築・設備工事、塗料販売・塗装業務、構造設計

業績サマリー (2025年3月期実績)

項目 2024年3月期実績 2025年3月期実績 差異 増減率
売上高 36,577 百万円 36,914 百万円 +337 +0.9%
売上原価 27,075 百万円 27,662 百万円 +587 +2.2%
販売費及び一般管理費 6,149 百万円 6,205 百万円 +55 +0.9%
営業利益 3,352 百万円 3,046 百万円 △305 △9.1%
経常利益 3,600 百万円 3,320 百万円 △280 △7.8%
純利益 2,598 百万円 2,570 百万円 △28 △1.1%
  • 特別利益: 投資有価証券売却益 2,055 百万円
  • 特別損失: 固定資産除却損 456 百万円、減損損失 943 百万円

セグメント別状況 (2025年3月期実績)

セグメント 売上高 (百万円) 営業利益 (百万円)
化学品 22,423 1,478
ボトリング 4,524 345
金属加工 7,230 508
エンジニアリングサービス 4,411 822
報告セグメント計 38,590 3,154
連結合計 36,914 3,046
  • 進捗状況:
    • 中期経営計画「Challenge2024」期間 (※資料に詳細な数値なし)
    • 自己資本利益率(ROE): 2024年3月期 7.4%、2025年3月期 6.9%
    • 営業利益率: 2024年3月期 9.2%、2025年3月期 8.3%

業績の背景分析 (2025年3月期)

  • 業績概要:
    • 売上高は前年並みを維持したものの、営業利益、経常利益、純利益は減益。
    • 化学品セグメントでは、一部製品の生産コスト増加や海外需要の低迷などが響いた。
    • ボトリングセグメントでは、第1四半期の設備復旧遅れや第3四半期の受注減少などが影響。
    • 金属加工セグメントでは、主要取引先の需要減少が影響。
    • エンジニアリングサービスセグメントでは、外部工事獲得競争の激化や建設機械向け塗料・塗装業務の需要減少があったものの、公共案件の獲得好調により増収増益。
  • 増減要因:
    • 化学品セグメント:
      • 増収増益: 産業用爆薬(適正価格反映)、高速道路用信号焔管(需要堅調、適正価格反映)、煙火関連(花火大会増加)、受託評価分野(危険性評価・電池試験好調)、塩素酸ナトリウム(紙パルプ用途安定供給)、過塩素酸アンモニウム(宇宙ロケット用途好調)、電極(酸素発生系電極交換需要好調)、電子材料(AIサーバー部品向け需要好調)、セラミック材料(適正価格維持・品目拡充・販売推進)
      • 増収減益: 自動車用緊急保安炎筒(生産コスト増加)
      • 減収減益: 過塩素酸(海外需要低迷)、シリコンウェーハ(在庫過多・生産調整継続)
      • 減収増益: 金属スプリング・プレス品(主要取引先需要減少)
    • ボトリングセグメント: ペットボトル・缶飲料(設備復旧遅れ、受注数量減少)により減収減益。
    • 金属加工セグメント: 耐熱炉内用金物(アンカー、集塵機リテーナ販売好調)により増収増益。
    • エンジニアリングサービスセグメント: 建築・設備工事(競争激化も需要増)、構造設計(公共案件好調)により増収増益。塗料販売・塗装業務(建設機械向け需要減)により減益。
  • 競争環境:
    • 一部セグメント(エンジニアリングサービス)では競争環境の激化が示唆されている。
    • 化学品セグメントにおけるシリコンウェーハ分野では、顧客の在庫過多や生産調整が影響。
  • リスク要因:
    • 国内外の在庫調整や生産調整の影響(シリコンウェーハ分野)。
    • 外部環境の変化(EV市場の成長鈍化など)。

戦略と施策 (中期経営計画「Challenge2027」)

  • 現在の戦略:
    • 中期経営計画「Challenge2027」として、2025年~2027年の3年間で「投資促進」ステージを実行。
    • 事業ポートフォリオの最適化(事業の拡大、開発事業の実現)、外部環境変化に合わせた見直し。
    • 4つの領域(重点領域、注力領域、育成領域、基盤領域)を設定:
      • 重点領域: 宇宙・防衛 固体推進薬、過塩素酸アンモニウム
      • 注力領域: 電池試験、危険性評価試験、高付加価値シリコンウェーハ、高性能電解液・導電性高分子
      • 育成領域: 電極・電解関連品
      • 基盤領域: 金属加工、爆薬・保安炎筒、飲料ボトリング、エンジニアリングサービス、セラミック砥粒
    • 研究開発による事業成長:重点・注力・育成領域にそれぞれ担当研究所(赤城、長野、群馬)を設置。
  • 進行中の施策:
    • 宇宙・防衛 固体推進薬:能力増強のための大型設備投資に着手(第1期工事済、第2・3期工事計画)。
    • 化学品セグメント:電池試験所の新試験棟が本格稼働予定。
    • DX・IT投資:基幹システムの入れ替え、デジタルツールの導入(2025年中に稼働開始予定)。
    • 設備投資計画(2025~2027年度総額210億円):重点領域90億円、注力領域20億円、育成領域25億円、基盤領域75億円。
  • セグメント別施策:
    • 化学品:
      • 宇宙・防衛 固体推進薬: 生産能力倍増を目指す。
      • 高付加価値シリコンウェーハ: MEMS、SAWフィルター向けウェーハ開発、複合ウェーハ開発。
      • 電極・電解関連品: PEM型水電解システム開発、次世代電極開発、低CO2関連技術開発。
      • 高性能電解液・導電性高分子: HEV/EV車載用キャパシタ材料、次世代キャパシタ材料、燃料電池用材料開発。
    • ボトリング: 例年通り、上期に設備修繕費用が発生。生産効率化と安定化を図る。
    • 金属加工: 建設機械市場の需要は厳しいが、生産効率化、新規案件獲得を進める。
    • エンジニアリングサービス: 塗装・塗料分野は建設機械市場の影響を受けるが、設計分野は堅調。

将来予測と見通し (2026年3月期通期計画)

項目 2025年3月期実績 2026年3月期予想 差異 増減率
売上高 36,914 39,000 +2,086 +5.6%
営業利益 3,046 3,100 +54 +1.7%
経常利益 3,320 3,350 +30 +0.9%
純利益 2,570 2,700 +130 +5.0%
  • セグメント別売上高・営業利益予想:
    • 化学品: 売上高 23,500百万円(+1,077)、営業利益 1,550百万円(+72)
    • ボトリング: 売上高 4,600百万円(+76)、営業利益 450百万円(+105)
    • 金属加工: 売上高 7,300百万円(+70)、営業利益 550百万円(+42)
    • エンジニアリングサービス: 売上高 5,000百万円(+589)、営業利益 650百万円(△172)
  • 中長期計画:
    • 2027年度目標: 営業利益420億円、営業利益率10.0%
    • 2030年度目標: 営業利益500億円
    • 2035年度目標: 営業利益600億円
  • マクロ経済の影響:
    • 宇宙ビジネス市場規模は約2.3倍(世界市場 2023→2035年)。
    • 生成AI市場は年成長率42%(世界市場 2023年~2032年)。
    • GX官民投資(総額約20兆円、内閣官房 2030年以降)。
    • EV/HV市場規模は約2倍(世界市場 2024→2035年)。

配当と株主還元

  • 配当方針:
    • 最適資本構成をふまえた適切な株主還元を実施。
    • 総還元性向の目標を30%から40%へ再設定。
    • 配当は業績連動型。自己株式の取得も検討。
  • 配当実績:
    • 2025年3月期 期末配当: 36円

製品やサービス

  • 製品・サービス:
    • 化学品: 爆薬、保安炎筒、過塩素酸アンモニウム、基礎化学品、電子材料(導電性高分子、イオン液体等)、セラミック材料(研削砥粒等)、シリコンウェーハ等。
    • ボトリング: 飲料受託製造。
    • 金属加工: 耐熱炉内用金物、金属スプリング・プレス品。
    • エンジニアリングサービス: 建築・設備工事、塗料販売・塗装業務、構造設計。
  • 協業・提携:
    • JAXAとの連携(H3ロケット用固体推進薬)。
    • 宇宙ロケット用固体推進薬の原料に過塩素酸アンモニウムを使用。
    • 民間ロケット(カイロス)向け固体推進薬。

重要な注記

  • 会計方針: 特記事項なし。
  • リスク要因:
    • シリコンウェーハ分野における顧客の在庫問題や生産調整。
    • 一部事業における市場環境の厳しさ。
  • その他:
    • 「Challenge2027」では、基盤強化(Challenge2024)により稼いだキャッシュを成長事業、研究開発、新規事業、人的資本へ投資し、「収穫と飛躍」のフェーズに備える。
    • 資本収益性と市場評価に関する分析を行い、取り組みを検討。目指すポジションはPBR 1.0~1.2倍、ROE 8.0~10.0% 。
    • IRに関する問い合わせ先:株式会社カーリット 経営企画部 広報・IR推進室 (メール: pr@carlit.co.jp)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4275
企業名 カーリット
URL https://www.carlithd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.1)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By ジニー

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