2025年5月期 第1四半期 決算説明資料
Sansan株式会社の2025年5月期第1四半期決算説明資料の内容を、個人投資家向けに以下の観点でまとめました。
基本情報
- 企業概要
- 企業名: Sansan株式会社
- 主要事業分野:
- 営業DXサービス「Sansan」
- インボイス管理サービス「Bill One」
- 個人向け名刺管理サービス「Eight」
- 契約データベース「Contract One」
-
その他のDXサービス(CREATIVE SURVEY、ログミーなど)
※人や企業との出会いをビジネスチャンスにつなげる「働き方を変えるDXサービス」を提供。アナログ情報をテクノロジーと人力の組み合わせで正確にデジタル化し、業務の生産性向上やデータ活用を支援。
– 代表者名: 寺田 親弘
– 説明会情報
– 開催日時: 2024年10月11日
– 報告期間
– 対象会計期間: 2025年5月期 第1四半期
– セグメント
– Sansan/Bill One事業:
– 「Sansan」: 法人向け名刺管理・営業DXサービス
– 「Bill One」: インボイス管理サービス
– その他: 契約データベース「Contract One」、マルチチャネルフォーム「CREATIVE SURVEY」など
– Eight事業:
– 「Eight」BtoCサービス: 個人向け名刺管理サービス(タッチ名刺交換、管理機能、近況情報通知)
– 「Eight」BtoBサービス: 法人向け名刺管理サービス「Eight Team」、ビジネスイベントサービス「Meets/Climbers DXCAMP」/「Meets/Climbers BiS」、採用関連サービス「Eight Career Design」など
業績サマリー
- 主要指標 (2025年5月期 第1四半期実績)
- 営業収益(売上高): 9,584百万円 (前年同期比 +27.7%)
- Annual Recurring Revenue (ARR): 36,312百万円 (前年同期比 +34.0%)
- 売上総利益: 8,313百万円 (前年同期比 +27.7%)
- 調整後営業利益: 207百万円 (前年同期比 +44.4%)
- 経常利益: -329百万円
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: -372百万円
- 1株当たり利益 (EPS): -2.96円
- 進捗状況
- 売上高、調整後営業利益ともに順調に推移しており、Q1実績は通期業績見通しに対して順調に進捗している。ストック売上高が中心のビジネスモデルであり、調整後営業利益は下期の方が大きくなりやすい傾向にある。
- セグメント別状況 (2025年5月期 第1四半期実績)
- 売上高(連結: 9,584百万円、+27.7%)
- Sansan/Bill One事業: 8,653百万円 (前年同期比 +26.9%)
- 「Sansan」: 6,280百万円 (+15.5%) (うちストック: 5,928百万円, +15.9%)
- 「Bill One」: 2,122百万円 (+82.8%)
- Eight事業: 851百万円 (前年同期比 +42.0%)
- BtoCサービス: 95百万円 (+17.3%)
- BtoBサービス: 755百万円 (+45.8%)
- その他: 110百万円 (-6.2%)
- 調整後営業利益(連結: 207百万円、+44.4%)
- Sansan/Bill One事業: 404百万円 (前年同期比 -11.9%)
- Eight事業: -159百万円 (前年同期比 赤字幅129百万円縮小)
- その他: -37百万円
- 収益構成 (2025年5月期 第1四半期売上高比率)
- Sansan/Bill One事業: 91% (Sansan: 66%、Bill One: 22%、その他: 3%)
- Eight事業: 9% (BtoCサービス: 1%、BtoBサービス: 8%)
業績の背景分析
- 業績概要
- 売上高は前年同期比27.7%増、ARRは34.0%増と順調に推移しました。調整後営業利益も人件費や地代家賃等の増加がありながらも、44.4%増と増益を確保しました。
- 営業DXサービス「Sansan」は売上高前年同期比15.5%増と堅調な成長を継続し、営業体制の強化により新規契約件数増加ペースが加速しています。
- インボイス管理サービス「Bill One」は売上高前年同期比82.8%増と高成長が継続しており、「Bill One ビジネスカード」を用いた経費精算機能や「Bill One経費」のサービス提供が開始されました。
- 増減要因
- 売上高の堅調な伸長が全般的な増益に寄与しました。
- 成長戦略に伴い、広告宣伝費が59百万円増加、人件費が999百万円増加、オフィス移転に伴う地代家賃等が463百万円増加しましたが、広告宣伝費率の低減等により調整後営業利益は前年同期比63百万円の増益となりました。
- 経常利益以下の段階利益で赤字を計上しているのは、株主との一層の価値共有を目的に発行した複数のストックオプションについて、株価上昇により権利行使条件を満たした一部を全額費用化したこと等、株式報酬関連費用が大きく増加したためです。
- 競争環境
- 「Sansan」はBtoB領域において高い認知度を獲得し、営業支援DXにおける名刺管理サービス市場で圧倒的な売上高シェア82.4%を確立しています。
- 「Bill One」はクラウド請求書受領サービス市場において売上高シェアNo.1を獲得しています。
- 創業以来培った国内トップレベルのSaaS経営ノウハウを背景に、盤石な顧客基盤を構築しています。
- リスク要因
- 将来に関する記述は、経済状況の変化や顧客ニーズ及びユーザーの嗜好の変化、他社との競合、法規制の変更等、今後の様々な要因によって、大きく差異が発生する可能性があります。
- 営業損益以下の段階損益については、当社の株価水準によって大きく変動する可能性のある株式報酬関連費用や、一部の営業外損益等の合理的な見積もりが困難であることから、具体的な予想数値の開示は行っていません。
戦略と施策
- 現在の戦略
- 2027年5月期までの3年間で、売上高の年平均成長率(CAGR)22%~27%を目指し、調整後営業利益率18%~23%を見込む中期財務方針を掲げています。将来的には調整後営業利益率30%以上を目指しています。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進がクラウドサービスへのニーズを後押ししており、こうした市場環境が追い風となっています。
- 進行中の施策
- 「Sansan」事業では、営業体制の強化による新規契約件数の増加ペース加速が見られます。
- 「Bill One」事業では、「Bill One ビジネスカード」を活用した経費精算機能や「Bill One経費」サービスの提供を開始し、法人カード支払い業務の効率化と月次決算の加速を支援しています。
- 「Eight」事業では、グループ会社「かえでIRアドバイザリー社」の業績が寄与し、売上高の伸長につながっています。
- セグメント利益の算出方法を2025年5月期より変更し、全社費用の一部を各セグメントに配賦するルールを適用しています(2024年5月期の実績にも遡及)。
- セグメント別施策
- Sansan/Bill One事業:
- Sansanは、営業体制強化により新規契約件数が増加し、ストック売上高の堅調な成長を推進しています。解約率は0.40%と低水準を維持しています。
- Bill Oneは、請求書受領サービスに加え、「Bill One ビジネスカード」「Bill One経費」の新機能提供により、サービス領域の拡大を図っています。
- Eight事業:
- ビジネスイベントの開催(売上高は第2四半期と第4四半期に大きくなる傾向)を通じて事業拡大を図っています。
将来予測と見通し
- 業績予想 (2025年5月期 通期見通し)
- 売上高: 43,026~44,042百万円 (前年同期比 +27.0%~+30.0%)
- Sansan/Bill One事業: 37,734~38,483百万円 (+26.0%~+28.5%)
- 「Sansan」: 26,552~26,781百万円 (+16.0%~+17.0%)
- 「Bill One」: 9,870~10,486百万円 (+60.0%~+70.0%)
- Eight事業: 4,683~4,896百万円 (+32.0%~+38.0%)
- 調整後営業利益: 3,012~4,404百万円 (前年同期比 +76.2%~+157.6%)
- 調整後営業利益率: 7.0%~10.0% (前年同期比 +2.0pt~+5.0pt改善)
- 中長期計画
- 2027年5月期までの3年間で、売上高の年平均成長率(CAGR)22%~27%を目指し、調整後営業利益率は18%~23%を見込んでいます。長期的な調整後営業利益率は30%以上を目指す方針です。
- 「Sansan」および「Bill One」は日本国内においても数十倍の潜在利用者拡大余地があると見込んでおり、それぞれ利用企業カバー率のさらなる拡大を目指しています。
- マクロ経済の影響
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展が、国内IT市場、DX市場、SaaS市場全体の拡大を後押しする強い追い風であると認識されています。
製品やサービス
- 製品:
- Sansan: 法人向け名刺管理・営業DXサービス。名刺やメール、ウェブサイト、デジタル名刺、電話、セミナーなど多岐にわたる接点情報や企業情報をデジタル化し、営業活動の生産性向上や営業力強化を支援。
- Bill One: インボイス管理サービス。あらゆる形式の請求書をオンラインで受領・一元管理し、高精度なデータ化を通じて請求書業務のDX化を促進。インボイス制度や改正電子帳簿保存法への対応、月次決算の早期化を支援。新たに「Bill One ビジネスカード」を発行し、経費精算までの一連のプロセスを効率化する「Bill One経費」の提供を開始。
- Eight: 個人向け名刺アプリ。タッチ名刺交換などのデジタル名刺交換や名刺管理機能を提供し、キャリアインフラとしてユーザー380万人以上に利用されています。法人向けの「Eight Team」やイベント・採用関連サービスも提供。
- Contract One: 契約データベースサービス。契約情報をデジタル化し効率的な管理を支援。
- サービス:
- 全サービスにおいて、アナログ情報をテクノロジーと人力の組み合わせにより正確にデータ化するオペレーションを確立しています。
- Sansan: 顧客規模別に1,000人以上、100人~999人、99人以下の企業へサービス提供。
- Bill One: 中堅・大企業のカバレッジ拡大に注力しており、インボイスネットワーク参画企業数は約19.3万社に達しています。
- 協業・提携:
- かえでIRアドバイザリー社のグループ会社化(Eight事業に寄与)
重要な注記
- 会計方針:
- 2025年5月期より、四半期決算における税金費用の計算方法を変更し、2024年5月期の実績にも遡及して反映しています。
- 2025年5月期より、セグメント利益の算出方法を変更し、調整額(全社費用)を一定のルールに基づき各セグメントに配賦しています(2024年5月期の業績にも遡及)。
- リスク要因:
- 本資料の将来に関する記述については、発表日現在の情報及び合理的な判断に基づくものであり、経済状況の変化、顧客ニーズ及びユーザーの嗜好の変化、他社との競合、法規制の変更等、様々な要因によって実績と差異が発生する可能性があります。当社は、新たな情報や将来の事象により、本資料掲載の将来の見通しを修正・公表する義務を負いません。
- その他:
- ESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティ、IR活動に関する評価として、MSCI ESGレーティングAA評価取得、MerComm, Inc.「International ARC Awards」のSilver賞受賞、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による改善度の高い統合報告書に選定、日興アイ・アールおよび大和インベスター・リレーションズのIR評価において優良賞を獲得しています。
- 統合報告書2023の発行やコーポレートサイトでのサステナビリティ情報の拡充を行っています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4443 |
企業名 | Sansan |
URL | https://jp.corp-sansan.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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