2025年2月期 通期決算説明資料
個人投資家向けに、タビオ株式会社の決算説明資料の内容を下記の観点でまとめました。投資判断の参考としてご活用ください。
基本情報
- 企業概要
- 企業名: タビオ株式会社 (証券コード: 2668)
- 主要事業分野: 靴下の企画、卸、小売およびFC「靴下屋」の展開、直営店「靴下屋」「Tabio」「Tabio MEN」の展開
- 説明会情報
- 説明者
- 報告期間
- 対象会計期間: 2025年2月期 通期
- セグメント
- 国内専門店事業: 国内における直営店およびフランチャイズ(FC)店での靴下販売。
- スポーツ卸事業: スポーツ関連製品(フットボール、ランニング、ゴルフ、ベースボール等)の卸売。
- 国内EC事業: 国内の自社ECサイト、楽天、Amazon等でのEC販売。
- 海外事業: 海外(欧州、東アジア(中国・韓国))での直営店およびFC店、EC販売。
業績サマリー
- 主要指標 (2025年2月期 通期)
- 営業収益(売上高): 16,852百万円 (前年同期比 +3.9%)
- 営業利益: 739百万円 (前年同期比 +23.7%)
- 経常利益: 754百万円 (前年同期比 +21.4%)
- 純利益(当期純利益): 520百万円 (前年同期比 +10.8%)
- 1株当たり利益: — (資料に直接記載なし)
- 進捗状況
- 売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全項目において、前年実績および計画を上回って推移しました。
- セグメント別状況 (2025年2月期 通期売上高)
- 海外・スポーツ卸事業: 2,042百万円 / 収益構成比: 約12.1% (前年同期比 +25.5%)
- 国内EC事業: 2,079百万円 / 収益構成比: 約12.3% (前年同期比 +10.1%)
- 国内専門店事業: 12,729百万円 / 収益構成比: 約75.5% (前年同期比 +0.2%)
業績の背景分析
- 業績概要
- 2025年2月期は、売上高、各利益において前年実績および計画を上回りました。
- 中国の代理商向け販売やスポーツ卸のフットボール商品販売が好調に寄与しました。
- 増減要因
- 増益要因:
- 訪日外国人観光客数の増加に伴うインバウンド需要の継続的な増加。
- 中国代理商への商品全般の販売好調。
- スポーツ卸先へのフットボール商品の販売好調。
- 国内EC事業の増収。
- 減益要因:
- 原材料価格の高騰や円安の為替相場の影響による物価上昇。
- 都市部での売上はインバウンド増加により好調も、地方ではインフレに伴う値上げ等による需要減少により売上が低減。
- 国内EC事業の粗利率低下(クーポンによる販売促進、バーゲン売上の増加)。
- 海外・スポーツ卸事業の粗利率低下(中国代理商への売上増加に伴う低粗利卸売比率の拡大、スポーツ商品の商品原価率上昇)。
- 国内専門店事業の営業減益(インフレによる施工費高騰、資産除去債務の見積額変更による減価償却費112百万円増加)。
- 全社合計での売上総利益率は0.2ポイント低下しました。
- 販管費は増収に伴い売上比で改善(0.9ポイント低下)しましたが、宣伝販促費(+14.4%)と減価償却費(+55.5%)が増加しました。人件費は賞与支給対象期間の変更など特殊要因により減少(-4.4%)。
- 競争環境
- 世界的に稀有な靴下専門店多店舗展開企業であり、世界トップクラスの展開店舗数を誇ります。
- リスク要因
- 為替変動(円安による原材料価格高騰)。
- インフレに伴う物価上昇による消費需要の減少。
- サプライチェーンにおける調達コストの上昇圧力。
- 国内生産基盤の脆弱化。
戦略と施策 (2026年2月期の取り組み)
- 現在の戦略
- 新カテゴリー創出と新規販路開拓による成長基盤構築。
- 商品戦略の最適化。
- 国内EC売上伸長の施策推進。
- タビオスポーツの売上構成強化、特にベースボールを第3の柱とする。
- 海外事業の拡大(アジア新規出店)。
- NAIGAIとの協業によるクロスセル強化と協業ショップ出店。
- 国内専門店事業における自動発注システムのテスト拡大。
- 「TABIO'S COTTON」プロジェクトによる靴下の品質向上とブランド価値向上。
- 進行中の施策
- 新規事業の積極推進: 既存商品の新販路展開による早期売上貢献、新ブランドと新規販路を組み合わせた挑戦。
- 商品戦略の最適化: WEBで売れるストーリー性のある商品づくりに注力し、品番数を大幅にカット。削減リソースを新ブランド展開や成長基盤への投資に転換。
- 国内EC売上伸長の施策:
- 本店サイトの体質改善: 広告運用見直し(リスティング・アフィリエイト削減、SNS広告活用)、コスト削減、粗利改善、配送・出荷効率化。
- 攻めのモール戦略: 楽天モールでの売上目標大幅引き上げ、モール広告強化、新規モール「NUGU」への出店。
- メンズ商品のブランディング・販売強化: 商品企画、販売促進、SNS広告活用による男性顧客獲得。
- セグメント別施策とその成果
- スポーツ商品:
- 各競技の展開店舗数を拡大。
- ベースボール分野で新商品を2025年4月より発売開始、ランニング分野でも新機軸商品を4月中に立ち上げ予定。
- ベースボールを第3の柱に成長させ、3か年でスポーツ卸売上1億円を目指す。
- 海外戦略:
- 2025年3月23日に阪急百貨店初の海外店舗である寧波阪急に出店。
- 現地代理商との協力強化と継続的な出店戦略を推進。FY2026期末で東アジア40店舗を目指す。
- NAIGAI×TABIO:
- ポロ ラルフ ローレン等の世界的な認知度を持つブランドの展開により、国内新規顧客およびインバウンド獲得を強化。
- 継続的な店頭展開実現のためフォロー生産体制を確立。
- 株式会社ナイガイとタビオの協業新規業態を2025年秋に首都圏に出店予定。
- 国内専門店事業:
- AIによる需要予測に基づく自動発注システムをFY2026にFC含む100店舗でテスト展開。
- 人員不足による作業負担軽減、発注業務の属人化解消、店舗在庫の全体最適化を目指す。
- TABIO'S COTTON:
- 奈良県広陵町の休耕地を活用し、種から綿花を育てるプロジェクト。
- 自然との共生、無農薬栽培、高レベルな品質(しなやかさ、肌触り、シルクのような光沢)の靴下製造を目指す。
将来予測と見通し (2026年2月期 連結業績予想)
- 業績予想
- 売上高: 17,122百万円 (前期比 +1.6%増)
- 営業利益: 803百万円 (前期比 +8.5%増)
- 経常利益: 809百万円 (前期比 +7.2%増)
- 当期純利益: 491百万円 (前期比 △5.6%減)
- 中長期計画
- 国内EC売上目標23.5億円(前年比+13.0%増)。
- スポーツ卸売上において、ベースボールを第3の柱とし、3か年で1億円の売上を目指す。
- 東アジアの店舗数をFY2026期末で40店舗とする計画。
- マクロ経済の影響
- 訪日外国人客数増加によるインバウンド需要の継続。
- 調達コストの上昇圧力や市場構造の変化。
- AI時代の到来と事業現場でのDX推進の必要性。
配当と株主還元
- 配当方針: — (詳細な配当方針の説明は資料に明記なし)
- 配当実績 (2026年2月期予想)
- 1株当たり年間配当金: 30円の見込み。
製品やサービス
- 製品:
- 「靴下屋」: カジュアルで履き心地のよいレディース靴下、タビオのスタンダードブランド。
- 「Tabio」: 洗練された品のある大人の女性をターゲットにしたプレミアムブランド。
- 「Tabio MEN」: ドレス、トラッド、カジュアルの3カテゴリーからなるメンズブランド。
- 「TABIO LEG LABO」: 「無理なく足元を綺麗に」をコンセプトに開発された機能性レッグブランド。
- 「maison peca」 (メゾンペッカ): 「どこか上品でキュートな子ども靴下」をコンセプトにしたキッズブランド。
- 「TABIO SPORTS」: ランニング、フットボール、ベースボール、ゴルフなどのスポーツブランド。特にランニング用ソックス「レーシングランシリーズ」が主力。
- サービス:
- 企画・デザインから製造、物流、店舗販売、品質管理までを一貫して行う「タビオネットワークシステム」により、顧客ニーズに応じた迅速な商品提供を実現しています。
- 協業・提携:
- 株式会社ナイガイとの協業により、クロスセルの強化と新規協業ショップの出店を推進。業務資本提携によるシナジー効果を高めることを目指しています。
重要な注記
- 会計方針:
- 資産除去債務の見積額の変更による減価償却費の増加がありました。
- リスク要因:
- 決算説明資料に含まれる計画、見通し、戦略は、将来の見通しに関する表明であり、経営陣が現在入手可能な情報・仮定および判断に基づいて作成されています。
- 実際の業績は、経済情勢、業界動向、為替変動、天変地異などのリスクや不確定な要因により、予測情報と大きく異なる場合があります。
- その他:
- 特になし。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 2668 |
企業名 | タビオ |
URL | http://www.tabio.com |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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