現在の株価の評価
- 株価: 742.0円
- EPS（会社予想）: 27.47円
- PER（会社予想）: 27.01倍
- BPS（実績）: 979.66円
- PBR（実績）: 0.76倍
現在の株価742.0円は、PERが27.01倍であり、業界平均PER（11.3倍）と比較して高い水準にあります。PBRは0.76倍で、業界平均PBR（0.9倍）よりもやや低いですが、株価は割安感があるとは言えません。
テクニカル分析
直近の株価推移を確認すると、過去10日間の高値は746円、安値は711円であり、現在の株価742円は高値圏に近い位置にあります。特に、年初来高値は1,152円であり、現在はその約35%下落しています。
売上・利益
- 売上高（過去12か月）: 6,547,471百万円
- 営業利益: 347,123百万円
- 純利益: 371,676百万円
- 利益率: 5.67%
- ROE: 12.90%
- ROA: 1.53%
売上高は前年から減少しており、営業利益も前年同期比で大幅に減少しています。特に、四半期ごとの売上高が前年同期比で55.8%減少している点は注目に値します。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: -3,160百万円
- フリーキャッシュフロー: -4,300百万円
キャッシュフローはマイナスであり、資金繰りに課題があることが示唆されています。
業界のポジションと市場シェア
コーセーアールイーは福岡市を拠点にしたマンション開発会社で、主にファミリーマンションや資産運用型マンションを販売しています。市場全体が金利上昇や建築コストの高騰に直面しており、競争が激化しています。
経営戦略と重点分野
経営陣は、福岡都市圏を中心にマンション開発を進め、首都圏への進出を図っています。中期経営計画では、投資用ワンルームの開発を強化し、資産運用型マンションの販売を拡大する方針を掲げています。
事業モデルの持続可能性
市場ニーズの変化に対する適応力は課題です。特に、金利上昇や建築コストの高騰が影響しており、収益モデルの見直しが求められています。
技術革新と主力製品
主力製品はファミリーマンションや資産運用型マンションであり、技術革新に関しては新しい建築技術の導入などが期待されています。
株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.23%
- 1株配当（会社予想）: 24.00円
- 配当性向: 98.36%
配当利回りは3.23%と比較的高い水準ですが、配当性向が98.36%と非常に高いため、今後の配当維持が懸念されます。
株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加していますが、全体的には安値圏からの反発に過ぎない可能性があります。
総評
コーセーアールイーは、現在の株価は業界平均と比較して高いPERを持ちながらも、PBRは割安感があります。しかし、売上や利益の減少、キャッシュフローの悪化が懸念材料です。業界全体が厳しい環境にある中で、経営戦略の見直しと市場ニーズへの適応が求められています。株主還元策は魅力的ですが、配当性向の高さがリスク要因となる可能性があります。全体として、慎重な投資判断が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3246 |
| 企業名 | コーセーアールイー |
| URL | http://www.kose-re.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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