現在の株価の評価
- 株価: 832.0円
- EPS（予想）: 12.88円
- PER（予想）: 64.60倍
- BPS（実績）: 302.52円
- PBR（実績）: 2.75倍
- 業界平均PER: 27.8倍
- 業界平均PBR: 1.4倍
現在の株価832.0円は、予想EPSに基づくPERが64.60倍であり、業界平均の27.8倍を大きく上回っています。また、PBRも2.75倍で業界平均の1.4倍を超えており、株価は高評価されていると言えます。
テクニカル分析
直近の株価推移を確認すると、現在の株価832.0円は年初来安値803円からは上昇していますが、年初来高値1650円からは大きく下落しています。最近の動向では、株価は820円から847円の間で推移しており、安値圏に近い状況です。
財務諸表分析
- 売上高: 4,567百万円（前年比+6.0%）
- 営業利益: 843百万円（前年比-46.5%）
- 純利益: 813百万円（前年比-20.1%）
- ROE: 3.90%
- 自己資本比率: 84.7%
売上高は増加しているものの、営業利益と純利益は大幅に減少しています。特に営業利益の減少は、コストの増加や新サービスの導入によるものと考えられます。ROEも低下しており、収益性に課題があります。
業界のポジションと市場シェア
セルソースは再生医療関連事業に特化しており、脂肪・血液由来の細胞加工を行っています。市場競争は激化しており、特に新規参入企業の増加が課題です。競争優位性を維持するためには、技術革新やサービスの差別化が求められます。
経営戦略と重点分野
経営陣は再生医療市場でのリーダーシップを目指しており、新サービスの開発や既存サービスの強化に注力しています。中期経営計画では、特に不妊治療関連の事業拡大を目指しています。
事業モデルの持続可能性
再生医療市場は成長が期待される分野ですが、技術の進化や規制の変化に迅速に対応できるかが鍵となります。セルソースの収益モデルは、加工受託サービスに依存しているため、顧客のニーズの変化に柔軟に対応する必要があります。
技術革新と主力製品
主力製品であるSignaliftシリーズは、抗老化効果を謳った製品であり、再生医療の技術を活用しています。今後の技術革新が収益を牽引する可能性があります。
株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 0.60%
- 1株配当（予想）: 5.00円
- 配当性向: 12.00%
配当は低い水準であり、今後の成長に資金を再投資する姿勢が見受けられます。株主還元策としては、自社株買いの情報はありません。
株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は820円から847円の範囲で推移しており、過去10日間でのボラティリティは見られますが、全体としては安値圏に位置しています。投資家の関心は高いものの、業績の悪化が影響している可能性があります。
総評
セルソースは再生医療分野での成長が期待される企業ですが、直近の業績は厳しい状況にあります。特に営業利益と純利益の減少が懸念され、競争環境も厳しくなっています。株価は高評価ですが、業績改善が求められる中で、今後の経営戦略や技術革新が成功するかが重要なポイントとなります。投資判断は慎重に行う必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4880 |
| 企業名 | セルソース |
| URL | https://www.cellsource.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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